大相撲ニュース!

豪栄道

大相撲の西大関豪栄道(33)=本名沢井豪太郎、大阪府出身、境川部屋=が現役を引退する意向を固めたことが27日、分かった。
師匠の境川親方(元小結両国)から、日本相撲協会に伝えられた。
引退の手続きを経て、正式に発表される。
今後は境川部屋付きの親方として後進の指導に当たる見通し。
豪栄道は初場所12日目の23日、関脇朝乃山に寄り切られて8敗目を喫して2場所連続での負け越しが決まり、3月の春場所で関脇に転落することが決まっていた。
左足首のけがで昨年11月の九州場所を途中休場し、初場所は9度目のかど番で迎えていた。
名門の埼玉栄高で高校横綱に輝き、境川部屋に入門して2005年初場所で初土俵。
右四つで頭をつけた低い攻めを武器に、07年秋場所で新入幕を果たした。
14年の名古屋場所後に大関に昇進し、在位期間は史上10位となる33場所。
16年秋場所で唯一となる優勝を全勝で飾った。
近年はけがに苦しみ、休場とかど番を繰り返した。
昨年の九州場所は左足首を痛めて2日目から休場。
初場所も初日から3連敗するなど不振で5勝10敗だった。
三賞は殊勲賞が5回、敢闘賞と技能賞をそれぞれ3回獲得。
通算成績は696勝493敗66休。
次の春場所は大関が貴景勝だけとなり、1982年初場所の琴風(現尾車親方)以来38年ぶりに1大関となる。
豪栄道らしい、潔い引き際だ。
地元大阪で迎える次の春場所で10勝すれば大関に復帰できるが、その道を選ばずに現役を退くことを決めた。
硬派な力士だった。
土俵に上がる以上、負けても言い訳は一切しなかった。
けがをしていても、痛いだのかゆいだのという言葉を聞いたことがない。
だが本当は、周囲が考える以上に、33歳の体が限界を迎えていたようだ。
大関に昇進した際の口上は「大和魂を貫く」。
その真意を「日本人の我慢強さや、潔さを込めた」と語った。
入門から15年、その通りの相撲道を貫いた。
口上を述べた伝達式は、師匠の境川親方の誕生日だった。
一連の行事が終わると、部屋の若い衆が誕生日ケーキを式の会場に持ち込んだ。
しかし、親方は「今日は豪太郎(豪栄道の本名)の日じゃあ!」と一喝。
豪栄道の潔さは、師匠譲りだった。
結果的に最後の相撲となった初場所千秋楽の阿武咲戦。
右四つの得意の形になりながら豪快に投げられた。
右腕から背中に土をべっとりつけた大関は、悔しいというより神妙な表情でゆっくりと土俵を踏み締め、一礼して土俵を下りた。
10歳下の若手に完敗したこの時、すでに気持ちを固めていたのかもしれない。
稀勢の里(現荒磯親方)、栃煌山、妙義龍など同学年の力士とともに、一時代を築いた。
くしくも同じ「黄金世代」の徳勝龍が初優勝した場所で、土俵に別れを告げる。
早すぎる気もするが、自らの相撲道を貫く決断なのだろう。

 

大相撲 豪栄道
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初場所 千秋楽後情報!

豪栄道

かど番の場所を5勝で終え、「自分が持っている力は全部、出し切った」。
来場所は地元の大阪での春場所。
巻き返しを問われ、「今はまだ答えられない」。

 

貴景勝

優勝が懸かっていた徳勝龍に結びで敗れる。
「勢いにのまれた。負けた者は何も言えない。一生懸命やったが、大関の資格がない」

 

朝乃山

新関脇の朝乃山(25=高砂)が、1つ上の番付に挑戦する。
平幕の竜電を浴びせ倒しで破って10勝目を挙げ、春場所(3月8日初日、大阪・エディオンアリーナ)での大関とりの挑戦権を得た。
小結だった昨年九州場所は11勝で、これで合計21勝。
「三役で3場所33勝」が大関昇進の目安となっている中、近大出身の朝乃山にとって第2の故郷とも言える大阪で気を吐く。
圧倒的な力強さを、朝乃山が見せつけた。
すでに10勝を挙げている好調な竜電に、立ち合いでつっかけられた。
それでも動揺は全くない。
2度目の立ち合い。
強烈な右のかち上げでぶつかり、瞬時に右を差してまわしを取った。
得意の右四つになると、一気に前に出て豪快に浴びせ倒した。
「勝っても負けても次につながる相撲を取りたかった」。
その言葉どおり、10勝目を挙げたことで春場所での大関とりが現実的となった。
審判部の境川審判部長代理(元小結両国)は「右差しにこだわるのは立派」と評価。
春場所が大関とりになることについては明言こそしなかったが「権利、チャンスはあると思う。両横綱が出て堂々といい成績なら。そういう(大関とりの)声が出るように頑張って欲しい。力は十分にある」と期待をかけた。
支度部屋で髪を結ってもらう時、ちょうど結びの一番がテレビ画面に映った。
近大の先輩の徳勝龍が優勝したのを見届けると「うれしいけど、悔しいです」と本音をポロリ。
場所中の18日深夜に同大相撲部の伊東監督が急逝。
優勝争いに絡むことはできなかったが「2桁勝って恩返しができたと思います」と柔和な表情を見せた。
大関昇進の目安となる「三役で3場所33勝」のためには、春場所で12勝以上が必要。
加えて横綱、大関を撃破するなど、内容も問われる。
大関とりの場所については「今は考えません」と一言。
つかの間の休みで充電し、第2の故郷の大阪で大暴れする。

 

遠藤

殊勲賞はこの他、2横綱1大関を破った東前頭筆頭の遠藤が初受賞で、三賞は5度目。
2横綱を倒し、初の殊勲賞。
後半戦はもたつきながらも、9勝を挙げて「自分の相撲を立て直せた。来場所もしっかり頑張る」。

 

北勝富士

押しを武器に11勝を挙げて2度目の技能賞を受賞。
「想像していなかった。技能として評価されたのはうれしい」と笑顔。

 

御嶽海

大相撲初場所千秋楽の26日、上松町出身の西前頭二枚目の御嶽海(本名大道久司、出羽海部屋)は、西前頭四枚目の正代に押し出しで負け、七勝八敗で終えた。
先場所に続く負け越しで、二場所連続は初めて。
優勝争いをしている正代に、御嶽海は立ち合いで低く当たり、左で前まわしを狙ったが、正代の出足鋭く、差しにいった右も封じられて押し込まれた。
俵に足をかけて粘ったが、いなそうと体を右に開いたところを押され、土俵を割った。
2017年初場所以来の平幕で迎えた今場所。
序盤に朝乃山、高安、貴景勝といった上位陣に勝てず波に乗れなかった。
9日目からの3連勝で勝ち越しにあと1勝と迫るも、12日目から4連敗を喫した。

 

正代

西前頭4枚目で千秋楽まで優勝を争って13勝の正代が2場所連続4度目。

 

霧馬山

新入幕で11勝の活躍だった23歳の霧馬山も受賞した。
新入幕の場所を8連勝で締めて11勝。
敢闘賞を獲得し、「最後も自分の相撲を取ろうと思った。場所前の稽古が良かった。うれしい」。

 

徳勝龍

大相撲初場所千秋楽(26日、東京・両国国技館)で大関貴景勝(23=千賀ノ浦)を下し、14勝1敗で初優勝を飾った幕内徳勝龍(33=木瀬)が、ウィットに富んだ優勝インタビューで館内を沸かせた。
2000年春場所の貴闘力以来の幕尻Vに「優勝していいんでしょうか…」と話して観衆を爆笑させると、歓声を浴びて「喜んでもらえて良かったです」と笑顔で語った。
さらにインタビュアーから優勝をいつ意識したか問われ「意識することなく…」と言ったところで「めっちゃ、意識していました」「バリバリ(優勝)インタビューの練習していました」と続けてちゃめっ気たっぷり。
笑顔でインタビューを受けていた徳勝龍の表情が変わったのが、18日に恩師の近大相撲部・伊東勝人監督が55歳で急死したことに触れたとき。
「監督が見てくれていたというより、一緒に戦ってくれた」と言い、涙を浮かべて天を仰いだ。
それでも、最後は「もう33歳ではなく、まだ33歳と思って頑張りたい。(番付は)いけるとことまでいきたい」と力強く締めた。
ベテランらしいインタビューの受け答えで、今後も注目を集めそうだ。

 

春場所は38年ぶり1大関

大相撲初場所で大関豪栄道の陥落が決まり、昇進する力士もいないため、3月の春場所では大関が貴景勝1人になる。
番付上の1大関は、琴風だけだった1982年初場所以来で38年ぶり。

 

大相撲初場所(東京両国国技館)
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初場所 14日目情報!

貴景勝

貴景勝は気迫十分だった。
高安のかち上げにひるまず、左差しを許さない。
激しい突っ張りを受けても前進し、はたきやいなしにも落ちなかった。
「気持ちと気合をしっかり入れて夢中でやった」。
鼻血を出すほどの激しい応酬を制した。
炎鵬、自己最高位で給金
正代と徳勝龍が白星を挙げ、敗れれば優勝の可能性が消えていた一番でも心は乱れなかった。
「自分が硬くなる必要はない。また集中して取っていきたい」。
逆転での賜杯奪取へ気持ちを高めた。

 

豪栄道

大相撲初場所(東京・両国国技館)で世代交代が本格化する兆しを見せている。
白鵬(34=宮城野)と鶴竜(34=陸奥)の両横綱が途中休場したのに加えて豪栄道(33=境川)が大関からの陥落が決定。
30代半ばの看板力士が総崩れとなる一方で、20代の力士たちの活躍が目立っている。
このまま新旧交代が加速していくことになるのか。
初場所12日目(23日)、カド番大関の豪栄道が新関脇朝乃山(25=高砂)に寄り切られて痛恨の負け越し(8敗目)。
関脇へ転落することが決まった。
取組後は「(負け越しは)力がなかったということ」と肩を落とした。
昨年11月場所は左足首のケガで途中休場。
相撲を取る稽古を再開したのは年明けからで、調整不足も響いた。
師匠の境川親方(57=元小結両国)は「しっかり下半身をつくって稽古をすれば、まだまだ力はある」と現役を続行させる構え。
次の春場所(3月8日初日、大阪府立体育会館)で大関復帰(10勝以上)を目指す方向だ。
ただ、4月で34歳となるだけに、大関への復帰条件となる10勝は決して簡単ではない。
日本相撲協会の八角理事長(56=元横綱北勝海)も「相当な覚悟と気力が必要」と指摘した。
大関が関脇へ陥落するのは、昨年の名古屋場所から4場所連続。
来場所の大関は貴景勝(23=千賀ノ浦)だけとなり、1982年初場所の琴風(現尾車親方)以来38年ぶりに一人大関となる。
八角理事長は「現状では仕方がない。若手がチャンスだと思って頑張らないといけない」と若手力士の奮起を求めていたが、すでに土俵では世代交代の兆候が表れている。
豪栄道が負けた相手が次の大関をうかがう朝乃山だったのは象徴的。
優勝争いも1敗の幕内正代(28=時津風)を筆頭に3敗までのV圏にいる6人中5人が20代の力士だ(12日目終了時点)。
十両でも琴ノ若(22=佐渡ヶ嶽)、豊昇龍(20=立浪)ら若い世代が白星を先行させている。
新年最初の場所を節目に、このまま一気に新旧交代が進んでいくのか。
今後の動向に注目が集まる。

 

朝乃山

新関脇で勝ち越しも「通過点じゃないですか。目標にしてきた2桁白星のチャンスはある。諦めずに取り切りたい」。

 

阿炎

7場所ぶりの負け越し。
「悔しいが場所前に調整ができなかったので仕方ない。また一から頑張ろうと思った」とさばさば。

 

遠藤

2横綱1大関を破る3連勝スタートから後半戦に失速したものの給金を直す。
「年が変わって最初の場所で勝ち越せてよかった」と安堵の声。

 

正代

大相撲初場所13日目(24日・両国国技館)大関貴景勝は関脇高安を押し出して2敗を守った。
平幕の正代、徳勝龍はともに1敗を保って首位をキープし、賜杯の行方はこの3人に絞られた。
正代は輝を寄り切り、徳勝龍は豊山を突き落とした。
日本相撲協会広報部によると、13日目を終えて複数の平幕力士でトップを占めるのは、1場所15日制が定着した1949年夏場所以降初めて。

 

炎鵬

大相撲初場所13日目は24日、両国国技館で行われ、炎鵬が小結阿炎を破り、勝ち越した。
国技館全体が揺れるような大歓声に包まれた。
炎鵬が阿炎を足取りで破ると、炎鵬コールが館内に響いた。
「体が震えるほどうれしかった」。
3連勝で勝ち越しを決め、168センチで幕内一の小兵は感慨を込めた。
「小よく大を制す」という相撲の醍醐味が存分に詰まった一番だった。
長い腕から繰り出される阿炎の突っ張りに、土俵際まで押し込まれた。
とどめを刺そうと相手が腕を伸ばした瞬間、形勢を一変させた。
しゃがみこんで視界から消えると、目の前にあった右脚を抱えた。
渾身の力で持ち上げて阿炎の体を宙に浮かせると、そのまま土俵外に運び出してみせた。
阿炎は155キロで、炎鵬は99キロ。
歴然とした体格差での完敗に、阿炎は目を丸くした。
「久しぶりに抱っこされた。力が強いですね」。
悔しさより驚きが大きかった。
炎鵬は自己最高位の前頭5枚目で今場所を迎えた。
両横綱が休場したこともあり、役力士との対戦が続いた。
豪栄道、朝乃山、高安と実力者を相次いで撃破し、三役相手に5戦4勝。
土俵で存分に暴れ、ファンに優勝争いとはひと味違った楽しみを届けている。
炎鵬自身、格上の力士との対戦が楽しくて仕方ないのだろう。
「『一丁やってやるか』みたいな。相手も嫌でしょうし」とニヤリ。
残り2番で、自身初の2桁勝利を目指す。

 

豊山

兄弟子の正代と優勝を争う徳勝龍を押し込みながら逆転負け。
「援護射撃を、と思っていたけど見事に不発でした」

 

照ノ富士

大相撲初場所13日目の24日、十両は元大関の照ノ富士(モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋)が初日からの13連勝で2013年秋場所以来、2度目の十両優勝を果たした。
幕下は魁渡(新潟県出身、浅香山部屋)、三段目は勇磨(大阪府出身、阿武松部屋)がともに7戦全勝で制した。
序ノ口は埼玉栄高出身で先場所初土俵の二本柳(東京都出身、阿武松部屋)が7戦全勝で優勝。
序二段は元幕内で右膝の大けがにより番付を落としている宇良(大阪府出身、木瀬部屋)と旭勇幸(神奈川県出身、中川部屋)が7戦全勝で並び、千秋楽の26日に優勝決定戦を行う。

 

大相撲初場所14日目

大相撲初場所は14日目、1敗で優勝争いのトップに並ぶ平幕の正代と徳勝龍が注目の直接対決を迎えます。
初場所は13日目を終えて、前頭4枚目の正代と前頭17枚目の徳勝龍の平幕2人がともに1敗、2敗でただ1人、大関 貴景勝が追う展開です。
14日目の25日は、正代と徳勝龍が直接、対戦します。
2人の過去の対戦は、平成28年春場所の1回だけで、正代が寄り切りで勝っています。
今場所の正代は、前に出る圧力が増し組んでも離れてもみずからのペースに持ち込んで白星につなげてきました。
一方、徳勝龍は、3日続けて土俵際からの突き落としで逆転勝ちをするなど、際どい相撲を制してきました。
正代は土俵際でも慌てず、相手の動きをしっかり見極める落ち着いた相撲が求められます。
徳勝龍は、正代の体格をいかした強烈な立ち合いを止めることができるかが勝負の鍵を握りそうです。
貴景勝は、大関昇進に向けて足固めをしたい関脇 朝乃山との対戦です。
これまでの対戦では、貴景勝の3勝2敗ときっ抗しています。
先場所敗れた貴景勝は、場所前の稽古総見で朝乃山に6勝4敗と勝ち越したものの四つに組まれると不利になる場面も見られました。
貴景勝が立ち合いから持ち味の強烈な突き押しで一気に勝負をつけて優勝争いに踏みとどまることができるのか注目です。
朝乃山は、得意の左上手を取ってしっかりと胸を合わせて寄り切りたいところです。

 

2020年初場所

2020年初場所もすでに終盤。
冬の巡業で皆勤し場所前も好調と伝えられていた優勝候補筆頭の横綱白鵬は、初日は勝ったものの2日目から2連敗。
大方の予想通り、前半戦で連敗した後の休場。
横綱鶴竜も同じく5日目から休場。
これでまた初優勝力士が誕生するか注目が集まっている。
世間では一昨年あたりから白鵬、鶴竜以外の力士が優勝すると、世代交代か、両横綱はもう限界か、と言われていたが実はただ単に両横綱が休場、または途中休場している間に他の力士が優勝しているだけだ。
言い方を変えれば、両横綱が休場し次の場所に合わせ調整をして万全な状態で皆勤すれば、他の力士はまだまだ両横綱に太刀打ちできない状況が続いている。
特に白鵬に関しては、万歳三唱、手締め、自らの取組で自らが行った物言いなど許しがたい暴挙や、立ち合いの張り差しやエルボー、ダメ押しで審判部親方を負傷させるなど議論になるような事を散々行い、相撲界だけではなく世間からも叩かれているがどこ吹く風と優勝を重ねている。
とりあえず東京オリンピックまでは今までの通り、のらりくらりと“横綱業”を続けていくだろう。
今場所白鵬を撃破した遠藤についてこれでやっと世代交代かという声も聞かれているが、ある親方はこう言っていた。
「白鵬のかち上げに対応し勝ったのは良かったが、遠藤をはじめ他の力士は何をやっていたのか。かち上げを禁止にしろとか品格がないという声もあるが、反則ではない以上対応し勝機を見出す工夫が必要。あれだけ脇が開けば逆にこちらに有利になる。今の力士は工夫もなければ闘志もない。質が低すぎる」
千代の富士との猛稽古で番付を手に入れた八角理事長(元横綱北勝海)や、地獄の猛稽古と言われ、多くの関取を生んだ佐渡ヶ嶽部屋で耐え抜いて大関の地位を手に入れた事業部長の尾車親方(元大関琴風)は今の力士に何を思うのだろうか。
質、量ともに稽古に裏打ちされた自信を持ち、相撲に対する姿勢を親方衆からも尊敬されるような力士はこれから現れるのだろうか。
2020年初場所を前にした1月5日、大相撲ファンにとっては衝撃的ともいえるニュースが伝えられた。
大関候補1番手で新関脇の朝乃山が、引退して1年も経っている元横綱稀勢の里の荒磯親方と稽古を行い、17番取って1勝16敗と完敗。
引退の原因となった怪我が癒えてきているとはいえ、稽古も本格的にしていない親方に成す術もなく敗れるのが大関候補1番と呼ばれる体たらくだ。
「3年先の稽古」と相撲界では古くから言われているが、稀勢の里の現役時代は入門からライバル関係にあった元大関琴欧洲をはじめ、朝青龍に白鵬、日馬富士、鶴竜といったモンゴル勢、千代大海、魁皇、琴光喜、琴奨菊、把瑠都といった個性的な力士と切磋琢磨し、自分を追い込んで稽古をして頂点に上り詰めた。その稽古貯金は引退してたった1年では大した目減りはせず、大関候補1番手を簡単に土俵に転がしていた。
言い換えれば、目減りしていても関脇クラスに余裕をもって勝てるほど、若手力士が劣化している。
琴奨菊、玉鷲、松鳳山は35歳、白鵬、鶴竜、隠岐の海は34歳。30歳以上の幕内力士が19人もいる現状は、絶え間ない努力の賜物ではあるが、若手の力量不足も現役を長く続けていける理由だろう。

 

双葉山

世間をどよめかせた、1939年1月15日。
今から80年ほど前、69連勝中の横綱・双葉山が前頭の安芸ノ海に敗れるという大番狂わせが起こりました。
世間は「双葉が敗れた」と言って、天地が引っ繰り返るほどの騒ぎだったといいます。
なぜ、そんなに大騒ぎしたのでしょうか。
当時の大相撲は春秋の2場所制で、1場所が11日間。
1937(昭和12)年から13日制。
15日制になるのは、双葉山が敗れた次の場所となる1939年秋場所からなのです。
双葉山は 1936年1月場所の7日目から丸3年間も勝ち続け、 盤石の強さを見せつけました。
この時期の相撲人気はすさまじく、観衆は前夜から国技館に押し掛けました。
年6場所、1場所15日間の現在では想像もできない盛況でした。
1939年1月15日は、大相撲1月場所4日目。
日曜日で、藪入りの日でした。
初入幕の安芸ノ海が勝負後に打った電報
双葉山は初日から3日間勝ちっぱなしで、前人未到の69連勝。
この日の相手の安芸ノ海は前場所に初めて入幕を果たした新鋭です。
この取り組みに勝つと節日の70連勝に達するので、観衆は大きな期待を寄せ、盛んな声援を送りました。
仕切り直しを10回重ねて時間いっぱい、両者は立ち上がりました。
安芸が突っ張り、双葉がそれを突き返す。
安芸が右の前まわしを引き、右上手を取って頭をつけた。
双葉は上手が取れないまま、右からすくい投げを2度打つが決まらない。
双葉の体が後ろに反り返ったとき、 安芸は右前まわしを引きつけ、とっさに外がけを放った。
その瞬間、双葉の体は左から崩れて土俵下に落ちた
無敵の双葉山が負けた、場内は騒然となりました。
新聞は驚き、号外を出す騒ぎになりました。

 

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初場所 13日目情報!

貴景勝

薄氷を踏む思いで10勝目を挙げた。
栃ノ心に右差しで走られたが、捨て身の小手投げで逆転。
「一番させてはいけないことをしてしまった。勝負に勝って相撲で負けた」と敗者のような口ぶりだった。
正代と徳勝龍が1敗を堅持。
15日制が定着した1949年夏場所以降、12日目を終えて初めて平幕2人がトップを並走する中、ただ一人2敗で踏みとどまった。
「優勝争いに残っていることは感謝しないといけない。追いかける立場だけど、緊張することもないでしょ」。
残り3日。賜杯を抱いた経験を生かすのはここからだ。

豪栄道

朝乃山に寄り切られて8敗目を喫し、2場所連続負け越しで来場所の関脇への陥落が決まった。
大阪府出身の豪栄道にとってご当所となる次の春場所で10勝を挙げれば大関に復帰できる。
豪栄道は負け越しについて、「力が無かったということ」と多くは語らなかった。
九州場所で左足首を負傷した影響もあり、白星を伸ばせなかった。
大関陥落は貴景勝、栃ノ心、高安と続いており、これで4場所連続。
春場所で大関は貴景勝だけとなることが確実で、1大関は1982年初場所の琴風以来38年ぶりとなる。
大関を巡る異例の事態は、世代交代の時期が迫っていることを厳しく突きつけている。

正代

正代は1敗を守ったものの、前日の大栄翔戦に続く防戦。
阿炎の突きを受けてのけぞり、土俵際の突き落としで逆転勝ちした。
「きのうの悪いイメージが残っていて、きょうも勝つイメージがなくて」と取組前の不安を明かしたが、「最後まで相手がよく見えていた」と言うあたり、落ち着きは失っていないようだ。
トップに並んであと3日。
「(優勝争いは)初めてなんで。硬くなりつつあるような気はするけど」。
まだピンとこない様子だが、「一番一番、集中して」と自分に言い聞かせていた。

炎鵬

「大関候補」の呼び声も高い新関脇・朝乃山を破り、6勝5敗と白星を先行させた。
立ち合いで頭を下げ、朝乃山の懐に潜り込むようにして、左腕を相手の右脚に伸ばした。
狙いは「昨日の夜、急にひらめいた」という足取り。
だが、左手は朝乃山の膝の裏をわずかにかすめただけ。
それでも、慌てさせるには十分だった。
「足を取れないことも想定していた。迷いはなかった」と準備万全だった炎鵬。
突きにきた朝乃山に対し、今度はその右腕を手繰って引き寄せ、バランスを崩すことに成功した。
俵の上にかろうじて足を残した朝乃山を、最後にひと押しして、土俵から出した。
金沢学院東高時代の炎鵬にとって、隣県の富山商高で1学年上の朝乃山は良い稽古(けいこ)相手だった。
しかし、それぞれ金沢学院大、近大に進むと、朝乃山の体が大きくなったことで太刀打ちできなくなった。
そんな学生時代だったから、「勝てるとは思っていなかった」と感慨深げに話した。
遠藤、豪栄道では飽き足らないとばかりに今度は気鋭の朝乃山。
初顔の実力者を次々と破る快進撃だ。
「楽しいですね。毎日が経験です。自分はチャレンジャーだから、思い切りいくことしかできない。『何でもしてやろう』という気持ちです」と、目を輝かせた。

徳勝龍

勝ち込んでくると、とっさの技も決まるようだ。
徳勝龍は輝に右上手を引き付けられ、自分は取れない苦しい体勢。
寄られて俵に詰まったが、右からの突き落としが決まった。
「タイミングが良かった。狙ってできるもんじゃないので」3日目から10連勝。
優勝争いの話題は「一番下(幕尻)なんでプレッシャーを感じることもない」と受け流すが、土俵入りや取組前の歓声は日増しに大きくなる。
「やっぱりうれしい。モチベーションが上がります」。
古典的なお相撲さんらしい顔が少し緩んだ。

照ノ富士

優勝に王手をかけた。
2敗で追っていた西5枚目・大翔鵬との優勝争いの直接対決を制し、無傷の12連勝。
2敗力士が消えたため、13日目に勝てば2013年秋場所以来、6年4カ月ぶり2度目の十両優勝が決まる。
「思い通りの相撲だった」という通り、危なげない内容だった。
「まずは先に上手を取って、相手に取らせないで、じっくりと寄っていく」。
戦前の狙い通りにすぐに右四つとなり、左上手はいったん切れたがすぐに取り直し、右の下手も引きつけて寄り切り。
好調な相手を全く寄せ付けなかった。
優勝が近づいても「1番ずつ、来場所につながる相撲を取る。勝っても負けてもいいので」と意識は変わらない。
対戦相手が誰になるか少しは気にしているが「誰とやってもやることは一緒」と自分の相撲を取りきることだけに集中している。

浅香山親方怪我

元大関魁皇の浅香山親方は、初場所12日目の23日、幕下の取組で審判をしていた際に力士が土俵下に倒れ込み、右股関節を痛めた。
すぐに車いすで館内の診療所に運ばれ、以降の取組は1人欠いたまま続け、幕内後半は振分親方が代わりに入った。
13日目からは玉垣親方が代役を務める。

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初場所 12日目情報!

貴景勝

宝富士に何もさせなかった。
低く当たって相手の上体を起こすと、休まず攻めて押し出し。
連日の快勝にも「きょうは終わり。あしたはあしたの風が吹く」と表情を変えなかった。
他の役力士が軒並み振るわない中、平幕の2人を1差で追う。
「追い掛ける立場なのに優勝を意識する必要があるのかな、という感じ。自分の力が発揮できればいい」。
気負いはなさそうだ。

豪栄道

角番で既に7敗の豪栄道と、今場所後の大関復帰を逃した高安。
寂しい顔合わせになったが、豪栄道が先手を取って攻め、踏みとどまった。
両者とも休場があり、互いに大関だった2019年春場所以来の対戦だった。
立ち合いで低く当たったのは豪栄道。
左まわしは取れなかったが、構わず足を運んで得意の右差し。
かいなを返して相手の腰を浮かせ、寄り切った。
「今日のような相撲が取れればいい」と光を見いだしたようだ。
同じ出羽海一門の玉ノ井親方(元大関・栃東)は「力が落ちているわけじゃない。歯がゆいのは本人が一番分かっている」と、4月に34歳になる大関の心中を思いやる。
既に7敗し、「腹を決めてやるしかないんでね」と豪栄道。

正代

危ない場面をしのいで10勝目。
11日目を終えて2人の平幕力士がトップを走るのは1956年夏場所以来となった。
大栄翔に押し込まれながら、持ち味の土俵際の粘りを発揮。
「相手のペースだったが最後まで諦めなかったのがよかった」とほっとした表情を見せた。

炎鵬

「大関候補」の呼び声も高い新関脇・朝乃山を破り、6勝5敗と白星を先行させた。
立ち合いで頭を下げ、朝乃山の懐に潜り込むようにして、左腕を相手の右脚に伸ばした。
狙いは「昨日の夜、急にひらめいた」という足取り。
だが、左手は朝乃山の膝の裏をわずかにかすめただけ。
それでも、慌てさせるには十分だった。
「足を取れないことも想定していた。迷いはなかった」と準備万全だった炎鵬。
突きにきた朝乃山に対し、今度はその右腕を手繰って引き寄せ、バランスを崩すことに成功した。
俵の上にかろうじて足を残した朝乃山を、最後にひと押しして、土俵から出した。
金沢学院東高時代の炎鵬にとって、隣県の富山商高で1学年上の朝乃山は良い稽古(けいこ)相手だった。
しかし、それぞれ金沢学院大、近大に進むと、朝乃山の体が大きくなったことで太刀打ちできなくなった。
そんな学生時代だったから、「勝てるとは思っていなかった」と感慨深げに話した。
遠藤、豪栄道では飽き足らないとばかりに今度は気鋭の朝乃山。
初顔の実力者を次々と破る快進撃だ。
「楽しいですね。毎日が経験です。
自分はチャレンジャーだから、思い切りいくことしかできない。
『何でもしてやろう』という気持ちです」と、目を輝かせた。

豊山

連日の突き押し相撲で松鳳山を圧倒、難なく料理した。
「体が良く動いているし、いい内容だった」と顔をほころばせた。
立ち合いはほぼ互角。
突き合う展開となった。潜り込もうとする相手の動きを封じ、まわしを許さない。土俵際まで追い詰め、押し倒した。
「きれいに相撲を取ろうとすると相手に分がある。厳しく攻めることに徹した」。うなずきながら汗を拭った。
1敗で優勝戦線の先頭を走る正代が前日に松鳳山を破っている。
「昨日勝ってくれたのでいい形で入れた」と同じ時津風部屋の兄弟子に感謝する。
とはいえ、ともに賜杯を狙うライバル。
「同じ部屋で優勝を争うことはそうない。行けるところまで行きたい」と気合を入れる。
昨年は順調に滑り出しながら終盤で息切れするパターンが目立った。
今場所はその癖を修正し、日に日に自信を深めているように映る。
「一日一日必死にやっているだけ」と控えめだが、表情は晴れやかだ。
この日、豊山を含む2敗までの5人は全員が勝ち、大混戦の構図は変わらない。
あと4日、脱落するわけにはいかない。
「必死にやれば結果はついてくる」。風呂上がりに報道陣に語った。

三役経験豊富なベテラン、栃煌山を破っても顔色一つ変えずに花道を引き揚げていく。
ポーカーフェースで知られる輝らしく、首位と1差で臨む終盤戦にも「別に全然気にならない」。
普段通り、泰然自若として賜杯レースに食いついている。

徳勝龍

物言いがついた際どい一番を制し、「本当にたまたまうまくいっている。落ち着いて、やるべきことをやりたい」と気を引き締めた。
“相撲発祥の地”奈良県出身の力士として、98年ぶりとなる優勝も視野に入ってきた。
幕尻Vなら2000年春場所の貴闘力以来2度目となる。
正代も1敗を堅持。11日目を終えて平幕2人が首位に並ぶのは1956年夏場所の大晃、双ツ竜以来だ。
師匠の木瀬親方は「徳勝龍を慕って部屋に入る子もいる。うちの部屋にとって“福の神”だよ」と、人望の厚い弟子の躍進がうれしそうだ。
高校、大学の3学年後輩で、弟弟子でもある平幕の志摩ノ海も「面倒見がいいし、先輩ぶらない」と尊敬のまなざしを向ける。
優勝争いの中心として迎える残り4日。「周りは気にしません」。高い求心力をうかがわせる33歳は、どっしり構えて勝利も引きつける。

照ノ富士

旭大星を破って、初日からの連勝を11に伸ばした。
部屋は違えど同じ伊勢ケ浜一門同士、稽古を長年ともにしてきた仲。
距離を取られても焦らず、右に動かれても足を運んで対応した。
常に相手を正面に置くことを意識して、体を寄せながら右を差して寄り切って無敗を死守した。
「昔から稽古やってますからね。そんなに当たってくる相手ではない。落ち着いていく意識でやりました」と狙い通りの相撲に表情は柔らかかった。
この日は弟弟子で東幕下2枚目の翠富士が、勝ち越しを決めて新十両昇進へ前進。
「うれしいね。かわいい後輩だから」とほおを緩めた。
自身もここまで好調で、そろそろ優勝も視野に入るころだが「1個ずつ重ねていきたい」と短い言葉に力を込めた。

正代:故郷の宇土市がPV開始

熊本県宇土市は22日、地元出身で、大相撲初場所で優勝争いを続ける正代関を市民挙げて応援しようと、パブリックビューイング(PV)を市民体育館ecowin宇土アリーナで始めた。
地元後援会との共催。
地元住民ら約30人が大栄翔関との一番を見守った。
正代関が土俵入りすると正代コールが湧き起こり、盛り上がりは最高潮に。
正代関が粘り腰で10勝目を挙げると、大歓声に包まれた。
正代関の母校の鶴城中2年で、相撲部主将の大手希星[きら]さんは「正代関は地元のヒーロー。
自分も稽古して正代関のようになりたい」と興奮気味だった。
PVは23日以降も午後5時から実施予定。
千秋楽の26日は午後4時半から。
市教育委員会スポーツ振興係TEL0964(23)2642。

大相撲初場所(東京両国国技館)
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初場所 11日目情報!

貴景勝

初顔の炎鵬を相手にしても、大関はどっしりと構えていた。
何を繰り出すか分からない厄介な小兵。
貴景勝は「やり方を変えると、自分を見失う。特別な意識を持たずにいった」。館内の興奮をよそに至って冷静だった。
正代、反応良く 大相撲初場所
炎鵬を正面に置き、押し、はたきで距離を保った。
懐には入れさせず、勝負は急がない。
一気には出て行かないから、相手は逃げ場をじわじわと失った。
回り込もうとしたところを飛びかかるようにして押し出し。
連日土俵を沸かせている人気力士の勢いをしっかりと食い止めた。
小学生の頃から、2歳年上の炎鵬の存在を意識していたという。
「あの体で今の番付に上がるには、相当頭を使ってきたはず」。
自身も身長は175センチ。
体重こそ違うが、巨漢がそろう幕内の土俵でともに戦う者として、共感できる部分もあるようだ。
連敗はせず、1差で平幕の正代、徳勝龍を追う。
八角理事長(元横綱北勝海)は精神的な強さを評価し、「大関の責任を果たしている。終盤戦は貴景勝が中心になる」と言った。
「勝ちにこだわらずに挑戦者のつもりでやりたい」とは貴景勝。
この姿勢だけは揺るがない。

 

豪栄道

大相撲初場所(東京・両国国技館)で、大関が“絶滅危機”に直面している。
9日目(20日)は今場所の大関返り咲きを目指していた関脇高安(29=田子ノ浦)が幕内宝富士(32=伊勢ヶ浜)に押し出されて6敗目。
大関復帰の条件となる10勝に届かないことが確定した。
取組後は報道陣からの問い掛けに無言を貫いた。
昨年7月の名古屋場所で左ヒジを負傷してから本来の力強い攻めは鳴りを潜めた。
日本相撲協会の八角理事長(56=元横綱北勝海)は「高安は気持ちに体がついていっていない。ヒジが悪いから強引にいけない」と指摘。
「体を治して稽古を積めば、また気力も湧いてくる。大関復帰を目指して頑張ってほしい」と奮起を促した。
とはいえ、次世代の横綱候補と目された高安も2月で30歳。
年齢的にもベテランの域に差し掛かっている。
現行制度での大関復帰は陥落直後に関脇で10勝して返り咲いた例が大半(6人7例)。
それ以外で大関に再昇進したのは過去に魁傑一人しかおらず、復活は簡単ではない。
この日は大関カド番の豪栄道(33=境川)も関取最小兵の幕内炎鵬(25=宮城野)に押し出されて6敗目。
大関残留に“黄信号”が点灯した。
取組後は「取りづらさ? 同じだと思うけど、あんまりいないし…」と声を絞り出した。
昨年7月場所から貴景勝(23=千賀ノ浦)、栃ノ心(32=春日野)、高安が相次いで大関から陥落(貴景勝は1場所で復帰)。
3場所連続で大関から降下力士が出るのは昭和以降初めてのことだ。
4場所連続となれば、まさに異常事態。
貴景勝の一人大関となった場合は、1982年1月場所の琴風(現尾車親方)以来38年ぶりとなるが…。

 

朝乃山

朝乃山は元気がない栃ノ心に力負け。
左上手を引きながら、相四つの元大関が連発した下手投げでぐらつき、最後は土俵下へ転げ落ちた。
「詰めが甘かった。細かいことも必要」と課題を口にした。
この日は、富山商高時代の恩師、浦山英樹さんの命日。
特別な日を白星で飾れなかった悔しさは胸にとどめ、「自分の相撲を取り切るだけ」と残り5日に視線を向けた。

 

遠藤

遠藤(追手風)は御嶽海(出羽海)に敗れ、3連敗で6勝4敗となった。
御嶽海も星を6勝4敗とした。
御嶽海の寄りを残したものの、二の矢で放たれた上手出し投げを残せず、土俵に転がされた。
今場所は初日から2横綱、1大関、2関脇と上位力士を立て続けに撃破した遠藤だったが、8日目から炎鵬(宮城野)、阿炎(錣山)、御嶽海に敗れ3連敗を喫した。
11日目は妙義龍(境川)と対戦する。
御嶽海は小結阿炎(錣山)と顔を合わせる。

 

玉鷲

妙義龍を押し出し、7日ぶりの白星で7敗に踏みとどまる。
ほっとした表情で、「最近の自分の相撲はあまり面白くなかった。見てよかったという相撲が取りたかった」。

 

正代

正代はうるさい松鳳山に防戦となったが、左が入ってからの反撃が速かった。
右もうまく使って一気の寄り切り。
あまりの圧力の強さに相手が浮き上がるほどの豪快な攻めでトップの1敗を守り、「よく反応できている」と振り返った。
弟弟子の豊山も2敗を堅持。
「部屋としての流れがいいし、自分としても負けられない。あっちも負けたくないと思っているのでは」。
東農大の後輩の奮闘も刺激に変え、いよいよ終盤戦を迎える。

 

炎鵬

貴景勝に敗れ、9日目の豪栄道に続く大関撃破はならず。
「何一つ通用しなかった。これが今の実力。向こうの方が何枚も上手だった」

 

豊山

新潟市出身で西前頭9枚目の豊山(26=時津風)は東龍(32=玉ノ井)と対戦。
押し出しで8勝目を挙げ、5場所連続勝ち越し。
豊山は「ホッとした。今年は覚悟というかやらなきゃいけない思いがある。(優勝争いは)いけるところまでついていって狙っていきたい」。
貴景勝、輝とともに2敗で、1敗の徳勝龍、正代を追っている。
今日22日は9勝目をかけ松鳳山と対戦する。

 

徳勝龍

負け越したら十両落ちの幕尻で前日に勝ち越しを決めていたが「負けてもいいやという相撲は一番もない」と徳勝龍。
気合のこもった表情に、安堵の様子はなかった。
この日の立ち合いは劣勢。
千代丸のもろ手で上体を起こされ押し込まれた。
それでも、軽快な足運びで左に逃れると、鋭い右の突き。
つんのめった相手はそのまま場外へ落ちていった。
幕内で過去6戦全敗の天敵を破り首位を守っても「まだですよ。(自分は番付が)一番下なので」と謙虚に笑うだけだ。
最後に幕内で勝ち越したのは3年前の夏場所。
十両でもがく期間が長く「自分はずっと十両なのかな」と弱気になったこともあったが、大関豪栄道や栃煌山ら三役経験者と同学年の33歳は「自分も、という気持ちはあります」とひそかに闘志を燃やす。
大学時代に指導を受けた近大相撲部の伊東勝人監督が今月、急逝した。
「勝ち越したら一番に報告しようと思っていた」という恩師に直接伝えることはかなわなかったが「変な相撲を取ったら(監督に)笑われる」。
終盤戦へ向け、一段と気を引き締めた。

大相撲初場所(東京両国国技館)
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初場所 10日目情報!

貴景勝

詰めを誤って2敗に後退。
「準備をしてきたつもりだが仕方がない。明日から切り替えてやるだけ」。
言葉とは裏腹にショックの色も。

 

豪栄道

カド番で6敗目。
炎鵬の初挑戦をはね返せず、「よく考えてきたんじゃないか」と淡々とした口調で。

 

高安

大相撲初場所9日目で関脇の高安が平幕の宝富士に敗れて6敗目を喫し、今場所10勝以上をあげての来場所の大関復帰がなくなりました。
高安は左ひじのけがで去年の秋場所を初日から休場したあと、先場所も腰を痛めて途中休場し2場所連続で負け越したため、今場所は関脇に陥落していました。
高安は今場所10勝以上をあげれば来場所、大関に復帰できましたが、19日の中日までに3勝5敗と精彩を欠きました。
そして9日目の20日、高安は宝富士に押し出しで敗れ6敗目を喫しました。
高安は今場所10勝に届かず来場所で大関に復帰する可能性はなくなりました。
日本相撲協会の八角理事長は「今日の相撲を見ても、自分から攻めていないし、左ひじが悪いから強引にも行けない。まずは体を治して、稽古を積めば、また気力が湧いてくる」と話しました。
そのうえで「応援しているファンもいっぱいるので、また大関を目指さないといけない」と奮起を促していました。

 

朝乃山

朝乃山は大栄翔の厳しい攻めをしのいだ。
過去2勝7敗だった相手の突き押しに後退した中、土俵際で左上手を取ると反撃開始。
豪快な投げで仕留め、「決していい相撲ではないが、最後は自分の本領を発揮できた」と一息ついた。
8日目の正代戦の黒星は引きずらずに6勝目。
ここまではようやく手にした白星も目立つだけに、八角理事長(元横綱北勝海)は「勝ちたい気持ちが強いのかな。もうちょっと伸び伸び相撲を取ってほしい」と注文をつけた。

 

阿炎

人気の遠藤を一気に突き出す。
「腕を取りにきたから、重心が後にあったのでしょう」と相手の動きなどを振り返り、白星先行には「うれしいですねえ」と破顔一笑。

 

炎鵬

炎鵬がまた館内の喝采を浴びた。
大関初挑戦となる豪栄道との一番は、立ち合いの呼吸が合わずに仕切り直し。
「頭が真っ白になったが、体が反応した。しっかり集中していけた」との言葉通り、思い切りよく右に動きながら相手の左腕をたぐって崩すと、休まず攻めて押し出した。
8日目に遠藤を倒した際は聞こえなかったという大歓声だが、「今日は聞こえた、というか、体の芯からふるえるものがあった」。
会心の白星とともに、大きな自信も手に入れた。

 

豊山

大相撲初場所(両国国技館)9日目の20日、西前頭9枚目の豊山(新潟市北区出身)は阿武咲を押し出しで破り、7勝目を挙げた。

 

志摩ノ海を問題にせず、2連勝で7勝目。
「もっともっと体重を前にかけようと思った。もともと、引きずらないので」と体も気持ちも前へ。

 

徳勝龍

幕尻の徳勝龍が早々と給金を直した。
剣翔を難なく寄り切り、「番付が本当に一番下なので勝ち越すしかない。負けたら下(十両)に落ちるので」。
後のない地位が、かえって迷いのない取り口につながっているようだ。
幕内での勝ち越しは2017年夏場所以来。
「十両が長くなっていたが、精神面でちょっとは成長したかな。ほんのちょっとだけだけれど」と胸中を明かした。

 

大相撲初場所10日目

大相撲初場所は10日目、20日に大関貴景勝を破って勝ち越しを決めた1敗の正代は松鳳山と対戦します。
初場所は9日目を終えて、ともに平幕の正代と徳勝龍が1敗で、貴景勝、平幕の豊山、輝が2敗で追う展開となっています。
20日に貴景勝を破って勝ち越しを決めた前頭4枚目の正代は10日目の21日、前頭7枚目の松鳳山と対戦します。
過去の対戦成績は正代の10勝3敗で、今場所、力強さが増した立ち合いから松鳳山の突き押しに対して距離を詰めることができれば優位です。
一方、20日に2敗目を喫した貴景勝は人気の平幕炎鵬と初顔合わせの一番です。
貴景勝は持ち味の鋭い立ち合いから突き放して威力のある突き押しで一気に勝負を決める相撲が理想です。
20日、大関豪栄道を倒した炎鵬は低く相手の懐に潜り込んで多彩な技を繰り出し、勝機を見いだしたいところです。
前頭17枚目で1敗の徳勝龍は前頭12枚目の千代丸と対戦します。

 

近大相撲部伊東監督

初場所中の大相撲に衝撃が走った。
名門、近大相撲部の伊東勝人監督が18日、55歳の若さで急死した。
新関脇朝乃山(25)=高砂=を始め、現在幕内の宝富士(32)=伊勢ケ浜、志摩ノ海(30)=木瀬、徳勝龍(33)=木瀬、十両の朝玉勢(高砂)らを育成。
若松親方(元幕内朝乃若)楯山親方(元幕内誉富士)らも教え子だ。
アマチュア相撲の名将は、現役時代もすご腕だった。
身長は高くはないものの、がっちり筋肉質体形。
1991年、全日本選手権の決勝は強烈なインパクトを残した。
土俵際に追い込まれながら、繰り出したのは珍手中の珍手「居反り」。
しゃがみこみ、のしかかる相手の膝を抱え、押し上げて後方に反り返り、後ろに相手を落とす大技だ。
ただこの一番の勝敗は微妙だったため、審議の末、取り直しとなった。
そして2度目。
伊東監督は何と、最初から居反りにいった。
今度は土俵中央で相手を抱え込み、後方に相手を落とした。
文句のない居反りで勝利。
初のアマチュア横綱を手にしたのだ。
愛称は「居反りの伊東」。
22年後、この「居反りの伊東」に救われたのが、のちに「居反り」を引っさげ、角界入りした元幕内、現序二段の宇良(27)=木瀬=だった。
関学大3年時の2013年、ロシアで開催された「第2回ワールドコンバットゲームズ」の相撲で世界一に輝いた。
同大会の日本チームに伊東監督も同行していた。
宇良によれば、準決勝で居反りを決めた。
勝ったと思ったが、外国人主審は相手方に軍配を上げた。
見たこともない技に外国人が戸惑うのも無理はない。
その時、副審を務めていた伊東監督が「違うよ、違うよ」と猛然と物言いを付けたのだ。
混乱の中、確認作業を終え、主審の勝敗は差し違え。
宇良が決勝に進出した。
「物言いを付けてくれて判定が覆った」。
伊東監督がいなければ、世界一の称号はなかった。
居反りがつないだ運命の巡り合わせ。
宇良はアクロバット力士として入門前からテレビでも取り上げられ、注目。
15年春場所で初土俵を踏み、多彩な技とスピードを武器にスピード出世した。
現在は2度の右膝手術を乗り越え、序二段で一歩ずつまた白星を重ね番付を上がっている。
伊東監督は青森県出身で五所川原商高-近大と伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)の直系の後輩。
同親方は「くにもん(同郷)だから。プロに入るか入らないか、うちの部屋に入らないかという話はした」と話し、プロ入りに悩む伊東監督の相談に乗ったこともある。
「居反りの伊東」が角界に来たなら、宇良のように、どれほどワクワクさせる相撲を取っていたか。
それでも、指導者の道を選んだ。
大相撲の土俵を沸かす教え子らは我がことのようにうれしかっただろう。
昨年末、記者は近大で伊東監督を取材した。
「基本は育てて強くしたい選手を勧誘して強くしているのが正直なところ。未完の素材が好き」。
完成された子よりも、大学4年で大きく伸ばすことが監督の喜びだった。
今春の新入生もそれぞれ、「未完の大器」を自身の目で選び全国からスカウトしていた。
「おもしろい子がいるんですよ」と1人1人の特長を挙げて情熱いっぱいに語っていた。
「また学生日本一を獲りたい」との言葉はかなわぬまま。
まだまだ道半ばで天国に旅立った。
残念でならない。

大相撲初場所(東京両国国技館)
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初場所 9日目情報!

貴景勝

1敗を守った大関・貴景勝は「相手は止めていこうと思っていて自分は突き放していきたい。
途中、相手のペースになったが体はしっかり動いているので気にせずにいった。
自分が思ったとおりの相撲は毎日取れないからその辺りは脳がよく反応してくれた。
ただ悪いところはあった。
今日のような相撲で勝ちきれたことを調子がいいと捉えるか、調子が悪いと捉えるか、考えたらきりがない。
前半戦は普通だ。
後半戦に向けて大事なのは精神的なスタミナだ。
体のスタミナは精神でカバーできるが、逆はできない。
毎日、リセットして千秋楽のつもりでやれればいい」と落ち着いた様子で話していました。

 

豪栄道

5敗となった角番の大関・豪栄道は「あと一歩でしたね。土俵際、ついていけなかったですね。残りがあるのであすから考えて精いっぱいやります」と淡々と話していました。

 

朝乃山

新関脇・朝乃山は2敗目を喫した。 「突っ張って中に入りたかった。考えすぎというか入れなかった。足が滑ったがそれは言い訳になる。
ただ相撲は悪くはないと思う。前に出られていれば次につながる相撲なので大丈夫だ。
きょうは勝ちたい勝ちたいという気持ちが出て、強引にいって投げられた。後半戦に向けても変わらず自分の相撲を取るだけだ」と悔しさをにじませながら話していました。

 

高安

高安はスタミナが切れて北勝富士に屈した。
左の差し手を強烈におっつけられて腰が伸び、最後は息が上がって土俵を割った。
左肘のけがや腰痛の影響で関脇に転落。
今場所で10勝すれば大関に復帰できるが、早々と後がない状況に追い込まれた。
支度部屋では表情を変えずに終始無言。
八角理事長(元横綱北勝海)は「稽古をしていないと重さが出てこない。こんなはずではないと思っているだろう」と胸中を察していた。

 

阿炎

星を五分に戻した阿炎は「土俵際、すごく落ち着いていて相手がよく見えていた」と振り返りました。

 

御嶽海

大相撲初場所中日の19日、上松町出身の西前頭二枚目御嶽海(本名大道久司、出羽海部屋)は西前頭筆頭の妙義龍に寄り切りで敗れ、四勝四敗の五分で折り返した。
頭から当たった御嶽海は、右腕を差して前に出ていったが、左肩が上がった不安定な体勢に。
土俵際で回り込んだ妙義龍に左上手を取られた。
右手でまわしを探ったものの、強く引きつけられると抵抗できず、土俵を割った。
20日は東前頭四枚目の隠岐の海と対戦する。
対戦成績は一勝三敗。
昨年12月の九州場所では寄り切られている。

 

正代

正代が持ち前の馬力も生かして連敗を免れた。
朝乃山にとって不十分の左四つに組み止めると、相手が強引に出てきたところを逃さずにすくい投げ。
「立ち合いから常に圧力をかけられた」と満足そうに振り返った。
1敗を守っての折り返しを「出来過ぎだと思う」と自己評価しつつ、「欲を出しても仕方ない。いつも通りやるだけ」とも。
冷静に先を見据えた。

 

炎鵬

炎鵬と遠藤。
屈指の人気力士による初顔合わせに館内は沸き、呼び出しの声が通らない。
しこ名が入った「応援タオル」が360度を埋め尽くした中、土俵上の炎鵬は「全く歓声が聞こえなかった」。
それほどに集中し切っていた。
先手を奪い、機敏に動き回った。
遠藤が狙った前まわしは与えず、低い姿勢からつぶれそうになっても踏ん張る。
最後は相手の左をたぐって回り込み、休まず押し出した。
笑みはない。
放心したような表情で「信じられない。うれしいかどうかも分からない」と率直に言った。
憧れ続けた相手だけに、白星を手に入れたという現実をすぐにはのみ込めなかった。
同じ石川県出身で、中学校、高校も同じ。
アマチュア時代から華々しい成績を残してきた先輩は「雲の上の存在」だった。
「こんな日が来るとは思っていなかった」と感慨がこみ上げる。
自己最高位の西前頭5枚目に番付を上げ、自らたぐり寄せた遠藤との初対戦。
目標を一つ遂げて、9日目は豪栄道に挑む。
初の大関戦に、「毎日、チャレンジャーの気持ちで思い切りぶつかるだけ」。
鋭い目つきで後半戦をにらんだ。

 

栃ノ心

栃ノ心は、低く立った宝富士の狙いを見透かすように右に変化。
あっけなく3勝目を手に入れた。
それでも表情がさえないのは、「先場所、骨が折れた相手だった」から。
昨年九州場所の対戦では、四つ身になって強引に引きつけたのが災いし、右肋軟骨を骨折。
休場に追い込まれた。
「それが頭にあって体が勝手に動いた」と注文相撲の理由を説明した。

 

照強

2敗目を喫した照強は「勝機はあったのだが。体は動いているし、土俵際で残っているし悪くはないと思う。
疲れが出てきていて今がふんばりどころだ。素早い相撲を取らないといけない。長い相撲を取ると疲れるから」と話しました。

 

徳勝龍

大関経験のある琴奨菊を破って7勝目を挙げた徳勝龍は「1日1日淡々と過ごしている。琴奨菊関に憧れて角界に入ったこともあり対戦が目標の1つだった。
勝ってうれしいが、調子に乗らないようにしたい」と落ち着いた様子で話していました。

 

照ノ富士

大関経験のある十両、照ノ富士は8連勝で中日勝ち越しを決め「上手を取れば大丈夫だと思っていた。
あと7日残っているが一安心した。残りをしめないと来場所につながらない。幕下の七番より自分は十五番のほうがよい。
毎日、同じペースで体を作っていけばよいので、七番だと7日間休みがあったり場所の感覚がなくなる。
1つの負けで番付の上がり下がりが大きいが十五番あると1つや2つ負けても次があるという気持ちになる。
1場所1場所、力が入るようになってきている」と淡々と話していました。

 

宇良

大相撲初場所(両国国技館)8日目の19日、先場所で右膝の大けがによる5場所連続休場から復帰した東序二段28枚目の宇良(27)。
西序二段30枚目の奄美将(22)をはたき込みで下し、無傷の4連勝で勝ち越しを決めた。
頭で当たると、相手が突っ込んできたところで右に開いてタイミングよくはたき込んだ。
「(勝ち越しは)うれしいですね。(奄美将は)けっこう、僕の前で相撲をとること多くて。圧力あるのかなと思っていました」と冷静な分析力が光った。
18日未明に近大相撲部時代の監督、伊東勝人さんが急死した。
近大相撲部出身の朝乃山や宝富士らも大きなショックを受けていたが、居反りの使い手として注目を浴びたこともある宇良にとっても、世界王者への道を“アシスト”してくれた恩人だった。
2013年にロシアで開催され、世界一に輝いたワールドコンバットゲームズ。
関学大に所属し、軽量級で出場した宇良は準決勝で居反りを決めた。
だが、主審は相手選手の勝利と判定。
そのとき、副審を務めて物言いをつけてくれたのが伊東監督だった。
「外国人の主審でしたが、差し違えになりました。物言いを、『違うよ、違うよ』といってつけてもらいました。
(大会期間中には)バスタオルを巻いて歩いていて、『みっともないぞ』と怒られましたね」と業師は振り返る。
伊東監督は、平成3年の全日本相撲選手権の決勝で物言いがつき2番とったが、どちらも居反りを仕掛けて優勝し「居反りの伊東」の異名がついた。
宇良のプロ入りまでの道のりで、珍手の使い手同士の不思議な縁も背中を押してくれた。

 

伊之助

大相撲初場所8日目の19日、立行司の第41代式守伊之助が結びの一番の豪栄道-阿炎で軍配差し違えた。
打ち出し後に八角理事長(元横綱北勝海)に口頭で進退伺を申し出た。
理事長からは「(行司の)最高位だから気を付けるように」と奮起を促された。
式守伊之助は土俵際で阿炎のはたきに落ちた豪栄道に軍配を上げ、物言いの末に覆った。
昨年初場所の立行司昇格以来3度目の差し違えに「大変申し訳ない。明日(9日目)から頑張ります」と話した。

 

近大相撲部伊東勝人監督

大相撲の前頭宝富士関(青森県中泊町出身)、関脇朝乃山関らを育てた近畿大学相撲部監督の伊東勝人さんが滞在先の東京都内のホテルで昏睡状態に陥り、18日午前0時30分、搬送先の病院で死亡が確認された。
55歳。五所川原市出身。通夜、葬式の日程は未定。
五所川原商業高校から近畿大に進み、在学中に西日本学生相撲選手権を2度制覇するなど活躍した。
卒業後の1987年に近畿大相撲部コーチに就任。
91年、全日本相撲選手権で優勝し第40代アマチュア横綱に輝いた。
2001年7月から近畿大相撲部監督。
全国学生選手権の団体優勝2度。
現日本学生相撲連盟副理事長。
毎年母校の五所川原商業で夏合宿を行っており、昨年8月にも学生たちと寝食をともにしながら基礎を丁寧に指導するなど元気な姿を見せていた。
伊東さんが五所川原商業相撲部時代に指導に当たった同部の葛西孝彦監督は、訃報に触れ「残念だ」と言葉を絞り出し、「今は受け入れられない」と心境を語った。

 

花田虎上 遠藤-炎鵬

「遠藤の相撲は素直、優しすぎる」
元横綱の花田虎上氏が、遠藤が2敗目を喫した直後にそう言って苦笑いを浮かべた。
石川県出身同士となった前頭五枚目の炎鵬(宮城野)と前頭筆頭・遠藤(追手風)の一番は、炎鵬が押し出して4勝目を挙げ、星を五分に戻した。
対する遠藤は2敗目を喫した。
立ち合い左を差しに行った炎鵬に対して、上手が取れなかった遠藤。
炎鵬はその後も突き放して遠藤にまわしを与えず、同時に遠藤の腕をうまく手繰りながら低い姿勢をキープ。
この動きに対して遠藤は反撃のきっかけを掴めずに炎鵬に押し出された。
AbemaTVで解説を務めた元横綱の花田虎上氏は「遠藤は上手を取って炎鵬の体を起こしたかったが、炎鵬が突き放しながらまわしを取らせなかった」と話すと、炎鵬の勝因について「遠藤に対して、アゴの下の良い位置に当たっている。下に引くような動作も、足腰が良いのでこうした技ができる。遠藤の腕も上手く手繰りましたね。遠藤はやりにくそうでしたね」と解説した。
ひと呼吸おいた花田氏は「いや~、遠藤の相撲は素直ですね。優しすぎる。正直すぎるので……」と再び口を開くと「今場所横綱に勝った相撲は考えていたのですが、逆に受けすぎる。
もっと厳しく攻めていけば、結果はまた違ってくると思うんですけど」と何とも言えない表情を浮かべた。

 

大相撲初場所(東京両国国技館)
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初場所 中日 情報!

貴景勝

大相撲初場所は中日8日目、三役以上ではただ一人1敗の大関 貴景勝は平幕の隠岐の海と対戦します。
初場所は横綱不在の中、7日目を終えて大関 貴景勝と平幕4人の合わせて5人が1敗で並んでいます。v 中日8日目の19日、貴景勝は前頭4枚目の隠岐の海と対戦します。
過去の対戦成績は貴景勝の5勝1敗です。
貴景勝は四つ相撲の隠岐の海に対して、立ち合いから持ち味の突き押しを徹底し、距離を取って攻めることができれば優位は動きません。

 

豪栄道

豪栄道が正代に土をつけた。
押し込まれたが、素早く俵伝いに回り込み、右からの突き落としで形勢逆転。
たたみかけて送り倒し、「相手は圧力があった。危なかった」と、やや紅潮した顔で振り返った。
大関カド番。
連勝で3勝目を挙げ、立て直してきている中、「動きはまだまだ。これから一番一番、集中していきたい」と言葉に力を込めた。

 

高安

高安が4日ぶりの白星でようやく3勝目。
土俵の中央で動きが止まった後、右から張って妙義龍を誘い出し、相手の首投げにも動じずに押し出した。
1場所での大関返り咲きには2桁白星が条件。
苦しい戦いが続く中、「あしたも頑張る」と短い言葉で質問に応じ、集中力を高めていた。

 

遠藤

今場所好調の遠藤(追手風)が玉鷲(片男波)を破って1敗を守った。
立ち合い、当たってから相手の腕をたぐって相手を土俵の外まで転がした。
決まり手はとったりだった。
8日目は炎鵬(宮城野)と対戦する。
玉鷲は小結大栄翔(追手風)と顔を合わせる。
遠藤はすでに関脇以上の番付の力士との対戦を終えており、どこまで星を伸ばすか注目される。

 

隠岐の海

初顔の炎鵬を寄り倒す。
「昔から背が高く、ずっと小さい人とやってきて慣れているが、立ち合いは変化される怖さがあった」

 

正代

初日からの連勝が、18日「6」で止まった前頭4枚目の正代は、2敗の新関脇 朝乃山と対戦します。
対戦成績は2勝2敗の五分で、先場所は正代が朝乃山に得意の左上手を与えず勝っています。
2人は右の相四つで、朝乃山が左上手を取れば優位、正代は上手を取らせない展開に持ち込みたいところで両者の立ち合いの踏み込みが勝負の鍵を握ります。

 

炎鵬

8日目は同じ石川県出身で、高校の先輩に当たる遠藤と初対戦。
「胸を借りるつもりでやります」と気合十分。

 

栃ノ心

栃ノ心は、低く立った宝富士の狙いを見透かすように右に変化。
あっけなく3勝目を手に入れた。
それでも表情がさえないのは、「先場所、骨が折れた相手だった」から。
昨年九州場所の対戦では、四つ身になって強引に引きつけたのが災いし、右肋軟骨を骨折。
休場に追い込まれた。
「それが頭にあって体が勝手に動いた」と注文相撲の理由を説明した。

 

豊山

大相撲初場所(両国国技館)7日目の18日、西前頭9枚目の豊山(新潟市北区出身)は千代大龍に突き倒され、2敗目を喫した。
豊山は攻め込みながら勝ちきれず、突き倒されて2敗目を喫した。
真っ向から当たり「立ち合いは負けてなかった」。
引きに乗じて前に出たが、誤算だったのは土俵際。体が離れ、向き直ったタイミングで千代大龍の左かち上げをもろに食らい、あおむけにされた。
「事故ですよ」との表現がぴったりだ。
後手に回って敗れたわけではなく「自分から攻めて負けるならしょうがない。逃げて吹っ飛ばされるより、明日につながる」と表情に暗さはない。
今場所は踏み込みの良さを実感しており、8日目へ向け「折り返しだから、しっかり気持ちをつくりたい」と気合を入れ直した。

 

徳勝龍

好内容で6勝目を挙げて「前に出られている」と手応え。
近大時代の恩師、伊東監督が急死し、「相撲で恩返しするしかない。見ていてくれると思う」。

 

元林

幕下元林(鳴戸)が琴太豪(佐渡ケ嶽)に寄り倒され、プロ初黒星を喫し、3勝1敗。
序ノ口からの連勝は歴代3位の24でストップした。
「全然ダメです。自分の相撲が取れなかった。切り替えてやっていく」と反省した。
この日の朝、近大の恩師、伊東勝人監督が急死したことを聞いた。
「きょうの朝知りました。(思い出は)全日本選手権の団体戦です」と悲痛な表情だった。

 

伊東勝人監督

近大相撲部の伊東勝人監督が急死したことが18日、分かった。
55歳だった。
関係者によれば17日夜、都内で食事後、体調不良を訴え、宿泊先に戻った。
就寝後に大学関係者が異変に気付き、病院に搬送されたが、そのまま息を引き取った。
伊東監督は91年、アマチュア横綱に輝くなど現役としても実績。
近大監督として幕内の関脇朝乃山(高砂)、宝富士(伊勢ケ浜)、志摩ノ海(木瀬)、徳勝龍(木瀬)、十両の朝玉勢(高砂)らを輩出した。
昨年は近大4年の谷岡倖志郎がアマチュア横綱を獲得し、監督も会場で喜んでいた。
青森県出身で五所川原工高-近大と伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)の直系の後輩。
同親方は「大阪に行ったときはいつでも会う。連絡して行く日を決めようとしていたところ。高校、大学の後輩で実家も近い。くにもん(同郷)だから。プロに入るか入らないか、うちの部屋に入らないかという話はした。思いはいっぱいありすぎて、まだボーっとしている。朝、聞いたばかりだから」と、信じられない様子で話した。

 

大相撲初場所(東京両国国技館)
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初場所 7日目情報!

鶴竜

大相撲初場所(東京・両国国技館)を途中休場した横綱鶴竜(34=陸奥)が正念場を迎えている。
今場所は体調が整わない中で強行出場。
本番では準備不足を露呈して3場所連続の休場となった。
白鵬(34=宮城野)に続くリタイアで横綱不在の事態となったが、両者の置かれた立場は大きく異なる。
鶴竜の場合は近いうちに結果を残さなければ、進退問題に発展しかねない状況だ。
今場所の鶴竜は金星3個を配給するなど低迷。
5日目(16日)に日本相撲協会に「左足関節炎で2週間の患部安静」との診断書を提出して途中休場した。
師匠の陸奥親方(60=元大関霧島)は「左足首が痛くて、踏ん張りが利かなかった」と話す一方で「なかなか風邪が治らなかった。体重が10キロ近く落ちて心配していた」と明かした。
鶴竜は年末年始にかけて風邪の症状を訴え、本番直前にも再び体調を崩した。
本人も「体重が落ち過ぎた。パワーが伝わっていない」と不振の理由を挙げていた。
今回の休場の引き金となったのは、一連の体調不良だった可能性が高い。
最初から出場を回避する選択肢もあったはずだが、簡単には休めない事情もあった。
ここまで鶴竜は2場所連続で休場中。
しかも先場所は初日に腰痛で休場する大失態まで演じてしまった。
今回の強行出場には、3場所連続休場だけは避けたいとの思いがあったのか。
陸奥親方は「2場所休場して、焦っている部分もあったのでは」と横綱の心中を推し測った。
白鵬も故障がちになったとはいえ、連続休場は2場所が最長。
周囲から限界説が持ち上がる前に、復活優勝して雑音を封じ込めてきた。
実際、先場所は休場明けでV43を達成し、健在を誇示している。
同じ横綱の休場でも、鶴竜と白鵬とでは置かれている立場が大きく異なるということだ。
次の春場所(3月8日初日、大阪府立体育会館)は最低でも優勝争いができなければ、逆風が強まることは避けられそうにない。
日本相撲協会の八角理事長(56=元横綱北勝海)は「今度は万全の状態で出てきてほしい」と話しだ。
ここから復活した姿を見せられるのか。

 

貴景勝

大相撲初場所は横綱が不在の中、6日目を終えて勝ちっ放しが平幕の正代ただ1人、1敗で大関 貴景勝や三役経験のある遠藤などが追う展開です。
7日目の18日は、三役で唯一1敗を守っている大関 貴景勝が結びの一番で小結 阿炎と対戦します。
過去の対戦成績は1勝1敗、突き押しが得意の力士どうし、立ち合いから互いに激しい攻め手を出すことが予想されます。
貴景勝は鋭く踏み込み得意の強烈な突き押しで相手の出足を止め、休まず一気に攻めて勝負を決めたいところです。

 

豪栄道

玉鷲を一方的に押し出し2勝目。
カド番で苦戦が続いていたが、「内容は良かったと思う。この相撲をいいきっかけにしないといけない」。

 

朝乃山

朝乃山が連敗の悔しさを一掃する一気に前に出る相撲で、妙義龍を寄り切った。
「うまく運べたと思う。(上手は取れずも)右が入ったならかまわず出ていこうと。連敗していたんでホッとしています」。
3連勝からの2連敗は消極的な内容でもあった。
「過去には戻れない。でも負けたことは、これからの相撲人生につながってくる」。
悔しい連敗から抜け出しまた1歩、階段を上がった。

 

阿炎

大相撲初場所は7日目、小結 阿炎は大関 貴景勝と対戦します。
阿炎は、長い手を生かした回転の速い突っ張りで相手を突き放し距離を取って攻め続けることができれば勝機が出てきそうです。

 

遠藤

東前頭筆頭の遠藤(29=追手風)が、関脇高安(29=田子ノ浦)を突き出し、1敗を守った。
かち上げをしのぐと、下から攻め、相手の引きに乗じて前に出た。
1敗を守り、優勝争いに踏みとどまった。
支度部屋では、いつも通りに言葉少な。
「勝って良かったです」「しっかり集中できています」とだけ口にし、静かに帰り支度をした。

 

御嶽海

大相撲です。
初場所6日目。
三役復帰を狙う御嶽海は、大関の貴景勝と対戦しました。
16日、横綱・鶴竜の休場で不戦勝となり、3勝2敗となった御嶽海。
17日の相手は大関の貴景勝。
過去の対戦は7勝6敗で御嶽海がリードしていますが、御嶽海は「突き落とし」で敗れ、3勝3敗となりました。
7日目は小結の大栄翔と対戦します。

 

正代

両横綱不在の場所で、西前頭4枚目正代(28=時津風)が単独トップに立った。
大関経験者の西前頭6枚目栃ノ心を下して、15年秋場所の新十両昇進以降では自身最長となる、初日から6連勝とした。
6日目の平幕単独首位は昨年秋場所の隠岐の海以来。
出身の熊本で東京五輪の聖火ランナーとして走る予定の関脇経験者が好調だ。
大関貴景勝、遠藤ら平幕5人が1敗を守った。
約3年間三役から遠ざかる正代が、無欲に先頭をひた走っている。
右差し、左ははず押しで、栃ノ心にまわしを与えないまま電車道の快勝。
「立ち合いが良かった。当たって2歩目、すごく前に出ている」。
11勝を挙げた先場所に続く好調ぶり。
単独トップに立ったが「緊張しますね。まあ1敗もたくさんいるから」と、人ごとのように笑った。
「すごい調子がいいってわけじゃない…なんで連勝しているんだろ」と首をかしげる。
年末年始は熊本・宇土市の実家に帰省して1週間滞在。
「ぐうたらしてたら太りました」と、普段165キロ前後の体重は170キロ近くまで増えた。
「いいボディーバランスなのかも。それが(好調の)原因だったら怖いですね」。
その熊本で、郷土力士として東京五輪の聖火ランナーを務める予定だ。
場所が終われば、必ずと言っていいほど実家に帰省するほど地元愛は強い。
「光栄なことですよね」と、素直に喜んだ。
五輪競技に相撲はないが、ユーチューブで視聴することも多いボクシングに注目する。
16年のリオ五輪にライト級で出場した成松大介(自衛隊)は熊本農高、東京農大でともに2学年上。
「大学の時に面識がある。すごいですよね」。
東京五輪のボクシング会場は国技館。
身近な存在に刺激を受けながら、五輪前に同じ会場で大暴れしている。
昨年は同じ大卒で自身より若い朝乃山が初優勝を果たし、発奮材料となっている。
昨年12月の冬巡業では「朝乃山関や若い子がでてきているので、僕も負けないように頑張りたい」と発言するなど、燃える対抗意識を隠さない。
今年の目標は三役に戻ること。
「まだまだ前半戦。何も考えてません」。
年始に引いたおみくじは末吉だったが、現状の視界は良好だ。

 

豊山

昨年は4戦全敗だった輝に土をつけ、「同世代でよく知っている相手。絶対に負けたくなかった」。
1敗を守って「どうなるか分からない場所にしたい」と意欲。

 

照強

平成7年1月17日、兵庫県・淡路島を震源に未曽有の被害をもたらした阪神大震災から、まもなく節目の25年となる。
「その日」の夜、震源地に近い兵庫県洲本市の病院で誕生したのが、大相撲前頭14枚目の照強(24)=本名・福岡翔輝、伊勢ケ浜部屋=だ。
「自分は運命の日に被災地で生まれた。頑張る姿を見せることで、故郷の人を笑顔にできれば」。
初めて幕内で迎えた初場所は、12日の初日から3連勝。
「スポーツの力」を体現する天命を背負い、土俵に上がり続ける。
自宅で激しい揺れに襲われた母親が洲本市の病院に運ばれ、男の子を出産したのは地震発生から約15時間後の17日午後9時。
体重2922グラム。
負傷者を搬送する救急車が出入りし、院内がごった返す中で生を受けた。
もちろん、自身に震災に遭った記憶はない。
だが「母親からは、病院に行ったら救急車のサイレンがすごかったことや、けが人がいっぱいいる中で生まれたことなど、震災の大変さは聞いている」と話す。
幼いころは体が小さく病弱だったが、小学4年のとき、飛び入り参加した地域の相撲大会で準優勝したのをきっかけに、相撲道場に通うようになった。
中学3年のときに全国大会でベスト16入りし、卒業後に伊勢ケ浜部屋に入門。
しこ名は被災地への思いも込め「周りを照らすように強くなれ」と、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)がつけてくれた。
初土俵は22年3月の春場所。
身長169センチの小兵ながら、元横綱日馬富士や元関脇安美錦らを抱えていた大所帯の伊勢ケ浜部屋で相撲道を突き進んだ。
特別な日に生まれたという意識が、関取衆でも20番以上申し合いを重ねる日がある名物の猛稽古を耐えさせた。
28年11月の九州場所を全勝で制して十両に昇進。
昨年3月の春場所で淡路島出身の力士としては53年ぶりとなる新入幕を果たした。
7月には出身地の南あわじ市から、知名度アップに貢献してほしいと初の「ふるさと応援大使」に委嘱された。
11月の九州場所も8勝7敗で勝ち越し、今年の初場所を幕内力士として迎えることができた。
「幕内で自分の誕生日に土俵に上がるのは初めて。これも一つの運命かな」と照強。
震災から25年となる今年は、自身にとっても入門から10年の節目の年。
今後の相撲人生を懸けた重要な一年となる。
例年、誕生日の「1月17日」は初場所中。
これまでも、その日の朝には欠かさず、震災の犠牲者に黙祷をささげてから土俵に上がってきた。
だが、自身の相撲までは変えない。
取組前に大量の塩をまき、持ち味のスピードを生かして攻める。
「誕生日だからといって頑張るのではなく、一番一番大事に取っていきたい。自分自身が集中して相撲を取ることで、応援してくれる人にも恩返ししたい」。
その気持ちが、ぶれることはない。
一方で、四半世紀が過ぎ、阪神大震災を知らない世代が増えている。
「でも、阪神大震災以降も自然災害がいっぱい起こって、被災する人は増えている。相撲中継を見ていて照強が出てきたら、阪神大震災を思い出してもらえたら。そして、一人でも応援してくれる人が増えたら、自分の励みにもなる」。
震災の日に生まれた「運命の子」は、自身の活躍が被災者を勇気づけると信じ、土俵に向かう。
照強翔輝(てるつよし・しょうき=本名・福岡翔輝)
平成7年1月17日生まれ、兵庫県三原町(現南あわじ市)出身。
南あわじ市立三原中学校から伊勢ケ浜部屋に入門。
28年の九州場所で幕下優勝を飾り、十両に昇進。
30年の夏場所から5場所連続で勝ち越す活躍をみせ、31年の春場所で新入幕。
名古屋場所では12勝3敗と好成績を収め、敢闘賞を受賞した。

 

木崎海

17日に行われた大相撲6日目、十両・木崎海と平幕・勢の取組が、ネット上の相撲ファンの間で物議を醸している。
木崎海は0勝5敗、勢は1勝4敗と、どちらも黒星が大きく先行している中で迎えた今回の取組。
立ち合い、踏み込んだ勢は左に回り込みながら逃げる木崎海を攻め、最後は自らも倒れ込みながら土俵外へ押し倒して勝利を収めた。
しかし、木崎海は勢に押し倒された勢いで頭から土俵下に落下。
その衝撃による影響からか、うつ伏せの状態のまま1分ほど起き上がることができず。
この光景に会場は騒然とした空気に包まれ、ネット上のファンからも「もしかして首を痛めたのか」、「脳震盪の可能性もあるかも」と心配の声が多数挙がった。
問題となっているのは、落下の衝撃で動けなくなっている木崎海への対応。
力士が取組の際に生じたアクシデントで動けなくなった場合、裏手に用意されている車椅子が搬送に用いられることが一般的。
しかし、今回車椅子は用意されず、木崎海は駆け付けた若者頭・栃乃藤の肩を借りる形で、自力で歩いて裏手に下がっていった。
おぼつかない足取りで下がっていく木崎海の姿を受け、ネット上のファンからは「なんで車椅子使わず歩かせてるの?おかしくない?」、「首を痛めたかもしれない人間を自力で歩かせるとか協会は何考えてるんだ」、「無理矢理立たせて状態が悪化したらどうするんだ、現場の人間もちょっとは考えろよ」と批判が噴出している。
なお、この後の取組では平幕・志摩ノ海に寄り倒しで敗れた平幕・剣翔が左足を痛めて動けなくなるアクシデントも発生したが、剣翔は裏手から出てきた車椅子で搬送されている。
ファンの中にはこの2番を比較して、「剣翔には車椅子使ってるのに、なんでさっきの木崎海には使わなかったんだ」と苦言を呈する人物も複数見受けられた。
その後、土俵下に落下した際に首を強打したことが判明し、車椅子で病院に向かったとも伝えられている木崎海。
多くのファンが軽傷であることを願っており、協会の公式発表や各メディアによる続報は大きな注目を集めることになるだろう。
なお、17日19時30分時点では、なぜ木崎海に車椅子を用いなかったのかについて協会の公式サイト、及びに公式ツイッターでは特に発表や見解は出されていない。
こちらについても続報が待たれるところだ。

 

錦木

大相撲初場所6日目(17日・両国国技館)盛岡市出身で東十両4枚目の錦木(伊勢ノ海部屋、盛岡・米内中)は、西筆頭の千代翔馬を小手投げで下し、4勝目(2敗)を挙げた。
錦木は相手の右変化にバランスを崩し、もろ差しを許すも抱えてこらえる。
左を巻き替えたところで、寄ってくる千代翔馬をタイミングよく右小手投げで転がした。
7日目は中入り後に東前頭15枚目の東龍と対戦する。

 

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