本場所 13日目 情報!

■豪栄道
かど番を脱出。
張り差しや左変化を「行司待った」で止められるなどして、4度目での成立でも冷静さを欠かなかった。
張り差しで竜電に右を差し勝ち、機を見て上手投げ。
集中力を切らさずに勝ち越しを決め、「少しうれしい」と安堵(あんど)感を漂わせた。
13日目には、2敗で単独トップの貴景勝とぶつかる。
「責任はまだ果たせていない。集中して自分の力を全部出すだけ」。
大関復帰を決めた埼玉栄高の後輩の前に立ちはだかる覚悟を述べた。

■栃ノ心
かど番の栃ノ心は御嶽海に敗れて7敗目と後がなくなった。
手つき不十分などで3度目の立ち合い。
すでに集中力が切れていたのか、もろ差しを許してあっさりと土俵を割った。
「ちゃんと(手を)ついてたのに、なんで止められたのか、わからない。負けたのは俺が弱いからだけど」と嘆き節だった。

■貴景勝
妙義龍を下して10勝目を挙げ、現行制度で6人目(7度目)の大関復帰を決めた。
12日目での2桁白星到達で決定したのは最速。
1969年名古屋場所から「大関は連続2場所負け越しで関脇に降下、翌場所10勝以上した場合に大関に復帰できる」の規定となり、これで返り咲けたのは三重ノ海、貴ノ浪、武双山、栃東(2度)、栃ノ心。

■御嶽海
内容の良い白星で連敗を免れた。
栃ノ心にもろ差しを果たして一方的に寄り切り。
「良い立ち合いができた。あすにつながると思う」と自賛した。
3敗を守り、優勝争いでも踏みとどまったが、意識するのはあくまで「2桁白星」と強調。
その目標へあと1勝と迫って臨む残り3日は「白星がついてくればいいかな」。
どっしりと構えていた。

■朝乃山
過去1勝6敗だった大栄翔に突き落とされ、「足が出なかった」と反省。
4敗に後退して優勝も厳しくなり、「あしたから自分の相撲を取り切れるようにしたい」と気持ちを切り替えた。

■隠岐の海
明生を下して3敗を守り、優勝争いに踏みとどまる。
表情を引き締めたまま、問い掛けには「あしたです」と繰り返した。

■宝富士
初顔の炎鵬を下して3敗を守った。
小兵の素早い動きに惑わされることもなく、足を取りにきたところで両上手を引き、上からつぶすようにして仕留めた。
「崩されそうになっても落ち着いていた。見えていた」と納得顔だった。
6日目からの7連勝で優勝争いに加わっている。元関脇の32歳は「一番、一番に集中したい。精いっぱい取れればいい」と無心で残り3日に臨む。

■明生
隠岐の海に押し出されて3敗となり、並んでいたトップから後退。
「全部、駄目だった。攻める姿勢が足りない。(残り3日は)変わらず一生懸命やりたい」

■剣翔
優勝戦線に食らいついた。
東前頭10枚目佐田の海の出足をもろ手突きで止めると、すぐに引いてはたき込み。
前日の夜から考えていたという立ち合いが見事に成功し「イメージ通り、イメージ通りですね。まわしを取られたくなかった。決まって良かったです」と何度もうなずいた。
ヒール役を買って出ている。
「負けて喜ばれる相撲取りになりたいんです」。
場所前も場所中も相手の取り口を研究し、自身の「10種類ある」という立ち合いで対応する。
十両優勝した7月の名古屋場所では、剣翔に負けたとある十両力士が支度部屋で「本当にやりにくい相手なんですよ。何をするか全く読めない」と漏らしていた。
この日、支度部屋で剣翔は「相手が嫌がることを狙っています」ときっぱり話した。
新入幕の今場所は、敢闘賞が一つの目標だ。「最近新入幕で10勝なら敢闘賞は間違いないですよね? だから狙いたいなって…」。
確かに、3人の新入幕力士が10勝を挙げて11勝の碧山だけが敢闘賞を獲得した11年九州場所以降、夏場所の志摩ノ海まで10人連続で10勝以上の新入幕力士は敢闘賞を受賞している。
「まあ、運が良ければって感じで…。11番なら、間違いないですか?」。意欲満々の敢闘賞へ、逆質問が止まらなかった。

■豊山
昨年名古屋場所以来7場所ぶりの幕内勝ち越しを決めた。
千代翔馬に土俵際で体勢がのけぞるまで押し込まれたが、耐え抜いて逆転の引っ掛けを決めた。
「絶対に負けない、と必死でした。決まり手は何ですか? ひっかけ? 初めてですね」。
勝負が決まった後、土俵上でほえたが、それも覚えていないほど興奮状態だった。
「今場所からは、もう自分1人じゃない。そういう思いも力になっていると思います」。
場所前に結婚を発表、妻の存在も大きい。
角界入り当時からライバル視された同学年の朝乃山が、名古屋場所で初優勝。
度重なる負傷で伸び悩んできた大器が、ようやく復活ロードを歩み出した。

※冬巡業の日程
日本相撲協会は19日、冬巡業の日程を発表した。
昨年から6日減って計11日間。年間でも12日少ない79日となった。
日程は次の通り。
12月
▽ 1日 福岡県直方市
▽ 3日 山口県下関市
▽ 4日 熊本県人吉市
▽ 5日 福岡県うきは市
▽ 6日 大分市
▽ 7日 熊本県小国町
▽ 8日 鹿児島市
▽10日 長崎県諫早市
▽11日 佐賀市
▽14、15日 沖縄県うるま市

※大相撲名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)
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本場所 12日目 情報!

■貴景勝
大関復帰へあと1勝とした。
立ち合いで十分に押し込めなかったが、いなして右を深く差す形に。
まわしの結び目をつかんでの投げで大関に後ろを向かせて送り倒した。
「胸を借りるつもりで自分の攻めを出せたらいいと思った。頭と体が一致してくれた」。
思い通りではなくても動きの良さで白星を手にした。
2敗を守り、賜杯争いでは明生とトップを並走。
大きな節目も目前だが、「今場所で終わるわけではない。長い目で見て毎日、力を出し切ることが何年後かに生きてくる」。
残り4日も一日一番の姿勢は変わらない。

■北勝富士
年上の意地を見せつけた。
優勝争いに絡む西前頭2枚目朝乃山を押し出して5勝6敗。
のど輪と両ハズで朝乃山を完全に押し込み、土俵際で逃れようと横に動かれても慌てずに対応した。
北勝富士にとって朝乃山は同じ高砂一門で、巡業の支度部屋でも隣同士に座ることが多い。
手の内も知る相手に、この日は厳しい相撲を見せた。
「最後少し決めきれなかったけど、下から低くいけた。我慢して我慢して、圧力をかけられて良かった」と、淡々と振り返った。
初日に横綱白鵬から金星を獲得しながら、2日目から6連敗。
8日目の小結阿炎戦で納得の相撲を取り「あそこでしっかり気持ちを切り替えられたと思う」と、打って変わって4連勝中だ。
先場所は西の筆頭で9勝の好成績。誰もが認める上位力士だが、今場所は貴景勝の関脇陥落などにより三役復帰はかなわなかった。
劇団四季が大好きで、支度部屋では「ライオンキング」のバスタオルを使用。「お気に入り」というバスタオルを腰に巻きながら「1日一番、明日も集中していく」と、気を引き締めていた。

■朝乃山
北勝富士に圧力負けした。「押し込まれて慌ててしまった」と振り返ったように、得意の左上手を取れず苦しい展開に。
右はずからの突き落としは何とか残したものの、最後は無理にはたいたところで一気に出られた。
鶴竜から金星を挙げてから6連勝し、トップに並んだが1日で後退。
「きょうは硬かったかもしれない。次は楽にいきたい」と切り替えに努めた。

■明生
攻めて連敗を免れた。
右からおっつけられながらも圧力をかけて前進。
土俵際で右に回った石浦の動きをよく見ながら左を差すと、体を預けるように寄り切った。
2敗を守っても「負けられないとかは考えていない。思い切りやるしかない。今までもそう」と普段通りを貫いた。
11日目を終え、貴景勝と賜杯争いのトップに立つが「その意識はない」と冷静。
「実力はまだまだ。良い内容の相撲を取りたい」と地に足をつけて残り4日に臨む。

■炎鵬
2場所連続の勝ち越しに王手をかけた。
大関経験者の東前頭7枚目琴奨菊を破って、7勝4敗とした。
立ち合いすかさず潜り込んで左下手をつかむと、その下手で振りながら右前ミツ。
琴奨菊が体勢を立て直そうとしたタイミングで、素早く寄り切った。
テレビで見ていた遠い存在の力士から白星を奪い、実感が湧かない様子だった。
「まだ信じられない。不思議というか、まだ(勝利を)受け入れられていない」。
立ち合いからすぐに潜り込むことで、琴奨菊のがぶり寄りを封じたが「無我夢中で緊張していた。イメージ通りとかじゃなく、思い切っていっただけ」と、無心でつかんだ1勝だった。
勝ち越しに王手。
新入幕だった夏場所から名古屋場所にかけて、給金相撲で9連敗を喫したが、今場所は1発で決める覚悟だ。

■剣翔
連日、賜杯争いを引っ張る力士に待ったをかけた。
明生に続き、隠岐の海も撃破。
価値ある連勝で給金を直し、「ほっとした」と言葉に実感を込めた。
狙った左上手は引けなかったが、相手がおっつけたことで左がのぞき、すかさず肩透かしを引いて実力者を仕留めた。
持ち味は184センチ、175キロの体格を生かした力強い四つ相撲だが、「何でも思い切ってやる。良い相撲で負けるより、悪い相撲でも勝ちたい」と言い切るように、形にはこだわらない。
同じ日大出身の遠藤を筆頭に年下の大栄翔ら同部屋の力士が次々と幕内に上がる中で、腰痛に悩まされるなどし、新十両昇進から入幕まで3年半余りを要した。
その悔しさを晴らすかのように幕内の土俵で暴れている。
トップと1差の5人に名を連ね、自らが演出した混戦で主役に躍り出る可能性も出てきた。
「優勝を目標にできる位置にはいない。夢です」と強調しつつ、「何回か奇跡が重なれば」と色気も。
東前頭14枚目が、終盤戦でさらに注目を集める存在になった。

■豊山
大翔鵬を突き出しで下し、6勝目を挙げた。
白星二つ先行に表情も明るい。
「なかなか押し込めなかったが、体が動いていた。うまいこと反応した」と表情は明るかった。
「迷った」という立ち合いは右喉輪を選択し、大翔鵬の上体を起こした。
圧力をかけた相手に対し、回り込みながら攻め手を緩めない。
腕をよく伸ばしての突き、押しから突き出した。
相手をよく見て落ち着いて取り「いつもならそのままいくところで勝ち急がなかった」と勝因を挙げた。
調子はまだ良くないと感じているそうで「2、3発で持っていく気持ちいい相撲が取りたい」と終盤を見据えた。

※大相撲名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)
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本場所 11日目 情報!

■御嶽海
御嶽海が際どい勝負を物にした。
玉鷲の圧力に引いてしまい、土俵際ではたいた際にまげをつかんだとして物言いがついたが、軍配通りに8勝目を手にした。
過去18勝2敗と得意にしている相手だからこそ「15日間で誰よりも緊張する」と言い、逆転勝ちを「体が動いていることが確認できた」と前向きに捉えた。
東関脇で勝ち越し、来場所は17場所連続の三役。
本人は今場所の2桁白星に視線を向け、「あと二つ勝てば目標が達成するので、それしか考えていない」と言い切った。

■貴景勝
貴景勝が正代を圧倒して8勝目を挙げた。
「まわしを取られたら勝てない。やるべきことをやった」。
両脇を締めて低い姿勢から何度も押し上げ、最後は左をはずに掛けて押し倒した。
大関復帰まで残り5日間で2勝とし、優勝争いでもトップに並んだ。
それでも姿勢はぶれずに「目の前の一番に集中したい。毎日全力を出し切ることが目標」と口元を引き締めた。

■朝乃山
朝乃山は得意の左上手にはこだわらず、志摩ノ海を圧倒した。
立ち合いで押し込んで右を差し、左からは抱えて前へ前へ。
「左が欲しかったが、あそこで止まったら負けと思った。迷わずに出た」と大きくうなずいた。
初の上位総当たりだった先場所は7勝8敗と負け越したが、今場所は10日目で給金を直した。
鶴竜、豪栄道、栃ノ心を破っている好内容を「前に出ているから相手が嫌がる相撲が取れている」と自己分析する。
三役未経験ながら、大器への評価は高まるばかり。
八角理事長(元横綱北勝海)は「必ず右四つ。分かっていても防ぎようがない」と形があることを強みとみる。
土俵下の藤島審判長(元大関武双山)は「優勝どうこうは別にして、上にいきそうな相撲っぷり」とスケールの大きさを認めた。
2敗でトップに5人が並ぶ中、自身と御嶽海、貴景勝が優勝経験者。
既に役力士との対戦を終えており有利にも見えるが、「ここからが勝負。何も考えず自分の相撲を取り切るだけ」。
攻めの姿勢を崩さなければ、2度目の賜杯は近づいてくる。

■明生
1敗だった明生と隠岐の海は共倒れ。
明生は2本差したが、強引な左下手投げを剣翔に右から打ち返された。
8日ぶりの黒星を喫し「簡単にまわしを取らせてしまった。悔しい」と反省した。

■豊山
豊山は力強い相撲で3連敗から立て直して3連勝とし、6勝目を挙げた。
白星を二つ先行させ「なかなか押し込めなかったが、体が動いていた。うまいこと反応した」と表情は明るかった。
「迷った」という立ち合いは右喉輪を選択し、大翔鵬の上体を起こした。圧力をかけた相手に対し、回り込みながら攻め手を緩めない。
腕をよく伸ばしての突き、押しから突き出した。
相手をよく見て落ち着いて取り「いつもならそのままいくところで勝ち急がなかった」と勝因を挙げた。
調子はまだ良くないと感じているそうで「2、3発で持っていく気持ちいい相撲が取りたい」と終盤を見据えた。

※錣山親方
技巧派力士だった元関脇逆鉾の井筒親方が16日午後9時11分、都内の病院で死去した。
58歳。鹿児島県出身。関係者によると、最近は、すい臓がんなどを患っていた。
葬儀は時津風一門葬として行われることが決定。
実弟の錣山親方は悲しみをこらえて相撲協会の業務を全うした。
あまりにも早過ぎる死だった。関係者によると、井筒親方は名古屋場所後に糖尿病が悪化。
検査ですい臓がんが発覚し8月下旬から都内の病院に入院していた。
秋場所は初日から休場。がんは肝臓にも転移し、数日前から容体が急変したという。
急逝から一夜明けた17日は、秋場所が行われている両国国技館が悲しみに包まれた。
井筒親方の実弟の錣山親方は正面入り口での入場券チェックを終えた後に取材に応じ、16日夜は長兄の福薗好政氏と一緒に息を引き取る場面に立ち会ったことを明かした。
「本人は頑張った。それを褒めてやるしかないです。最後まで顔を見られたことは幸せだった。井筒は親父の元に戻った」と気丈に話した。
日本相撲協会はこの日、緊急理事会を開き、横綱鶴竜ら井筒部屋の力士3人と床山1人は鏡山部屋の一時預かりとなることを承認した。
ただ、秋場所期間中は井筒部屋の名称が残り、新たな処遇は場所後に協議することになる。
関係者によると、鶴竜らの受け入れ先は同じ時津風一門の時津風部屋か追手風部屋が主な候補に挙がっているという。
実弟の錣山親方は二所ノ関一門の所属とあって、自身が後継者となる可能性には「うちは一門が違う」と述べた。
現役時代は技巧派のもろ差し名人だった井筒親方。
引退後は鶴竜を横綱に育てたのに加え、協会副理事も務めた。
一門は違えど、錣山親方も大相撲の発展を臨んでいる。「井筒ができなかった分も、少しでも協会のプラスになるように汗をかくしかないんじゃないですか」。
相撲に人生をささげた井筒親方の志は受け継がれていく。

※八角理事長
八角理事長(元横綱・北勝海)突然の訃報に接し、ただただ驚いております。
生前は、部屋の師匠として、横綱鶴竜を育てられました。
また、協会の副理事として、審判部副部長、巡業部副部長を歴任され、相撲道の継承と発展に尽力されました。
まだ50代と若く、さぞ、無念のことであったかと思います。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。と話していた。

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本場所 10日目 昼 情報!

■妙義龍
右ふくらはぎの肉離れで大相撲秋場所8日目から休場していた西前頭6枚目の妙義龍が11日目の18日から再出場することが17日決まった。

■豊ノ島
大相撲秋場所10日目の17日、西前頭14枚目の豊ノ島が日本相撲協会に「右アキレス腱付着部症、右アキレス腱周囲炎で2週間の安静および加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。
9日目まで1勝8敗と負け越しが決まっていた。
10日目に対戦が組まれていた錦木は不戦勝。
休場は幕下だった2018年初場所以来10度目。

※青狼
東十両12枚目の青狼も休場。
8日目に「急性胃腸炎」で休場し、10日目から再出場の予定だった。
9日目までは2勝6敗1休。
10日目の対戦相手、幕下若元春は不戦勝。

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本場所 10日目 情報!

■貴景勝
貴景勝が馬力自慢の玉鷲を破り、大関復帰まであと3勝とした。
相手をよく見ながら下から下から突き上げる攻めで押し切り、「あまり覚えていないが自分の相撲を取ろうと思った。当たりが強いし、負けないようにした」と振り返った。
全休明けの今場所は引く場面も目立って連敗もしたが、ここ2日は好内容。
賜杯争いでは1差で追う展開になっても「毎日、一生懸命やり切った先にある」。
2度目の優勝は意識せずに目の前の一番に集中する。

■朝乃山
朝乃山が驚異的な逆転で7勝目をつかんだ。
阿炎の突き押しにのけぞり、背中を取られかけたり、泳がされたりしても冷静だった。
左を差して攻めをこらえると、土俵際で右も入れて体勢を入れ替えて寄り切った。
柔らかさと腰の重さを存分に示した一番に「半身で残して落ち着いて取れた。体が動いてくれた」と納得した。
自己最高位の東前頭筆頭で負け越した先場所の反省もあり、勝ち越しに王手をかけても満足はしていない。
「一日一番しっかり自分の相撲を取りたい」と先を見据えた。

■隠岐の海
隠岐の海がよもやの形で初黒星を喫した。
竜電を押し込み、いなして横を向かせたまでは自分の流れだったが、左足が流れて土俵に横転。
「体も気持ちも良い感じだったけど」。悔いが残った一番に歯切れが悪かった。
周囲からの期待をいやが上にも感じていたと明かし、「そういうのを力にできるようにしていかないと。これも自分の弱さ」と受け止めた。
1敗で明生に並ばれたが、「プレッシャーに負けないように頑張りたい」と気を引き締め直した。

■明生
隠岐の海が敗れたことを、明生は風呂から上がって知った。
「並んだんすか?」。新入幕から1年余りの伏兵が、横綱不在の場所を引っ張る立場になった。
自己最速9日目での勝ち越しをかけた一番で、琴奨菊に頭からぶつかった。
馬力がある元大関に寄り立てられながらも落ち着いていた。
土俵際ですくい投げ。八角理事長を「力がある。動きがいい」とうならせた。
相撲部屋の多くが国技館の周辺に居を構える中、明生の立浪部屋は茨城県つくばみらい市にある。
往復で2時間。他の部屋は関取の多くが車で送迎されるが、明生は電車通勤だ。
「移動だけで疲れるから」と朝稽古は軽め。だから、場所中以外の稽古を大事にする。22日間あった夏巡業で土俵上の稽古を休んだのは1日だけ。
「普段は出稽古にいけないので、連合稽古や巡業でみんなと稽古をしないのはもったいない」
24歳の稽古ぶりは他の力士も認めるところ。横綱鶴竜は「一番やっていた。土俵の中だけでなく、外でもやっていた。また上がってくる」と評していた。
相撲が盛んな鹿児島・奄美群島にある、瀬戸内町の出身で、中学から入門して8年がたった。
地力はつきつつあるが、まだ賜杯争いには無欲だ。
「全然。考えずに一生懸命やるだけっす」。
そう言って、いつも通り、JR総武線の電車に乗り込んだ。

■豊ノ島
西前頭14枚目の豊ノ島が、5日目から5連敗を喫し、1勝8敗と負け越しが決まってしまった。
今場所初めて十両力士との対戦となった相手は、過去4度の対戦で全勝の西十両3枚目の若隆景。
右から張って125キロと軽量の相手の出足を止めた。
左右の動きにも対応し、相手と正対したが、得意の左を若隆景にうまく封じられ出足を止められた。
押っつけで上体を伸ばされ、最後は苦しい体勢から押し出された。
16年初場所以来の幕内勝ち越しは、またもお預け。
それ以上に痛手を負ったのは、右足のアキレス腱付近の痛みだ。
「たぶん大丈夫とは思うけど、押し込んで踏ん張った時、足首にちょっと嫌な音がしたんでね。あれで力が抜けた感じになった」。
場所前の稽古で右足首付近を痛め、満足に稽古できなかった。
それをかばっているうちに「元々よくなかった。蓄積された古傷とか」と話す、膝も悪化させた。
そして、この日のアクシデント。「軽い肉離れかもしれない。今のところ大丈夫っぽいけど、明日への影響がなければいいけどね…。たぶん大丈夫」と鼓舞するように話したが「明日になって(痛みが)でるかもしれない」と不安は隠せない。
負け越したことは「これだけやってれば負け越すこともある」と、さほど意に介さないが「納得いく相撲を取れていないのが一番のはがゆさ。
楽しんでやりたいけど思うようにいかない」現状が、胸のつかえになっている。ここは何とか踏ん張りどころだ。

※井筒親方
大相撲の元関脇逆鉾の井筒親方が16日夜、東京都内の病院で亡くなった。
58歳だった。井筒部屋の関係者が17日に明らかにした。
鹿児島県加治木町出身。1978年初場所で父の元関脇鶴ケ嶺が師匠の井筒部屋から初土俵を踏み、82年九州場所新入幕。
父譲りのもろ差しのうまさを生かして活躍し、幕内在位57場所。
関脇は12場所務めた。殊勲賞5回、技能賞4回受賞。金星は7個獲得。
長兄は元十両鶴嶺山、弟は元関脇寺尾で、井筒3兄弟としても知られた。
92年秋場所を最後に引退し、年寄春日山を襲名。
師匠定年後の94年4月に井筒に名跡変更して部屋を継承。横綱鶴竜を育てた。

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本場所 9日目 情報!

■鶴竜
3日続けて金星を配給した鶴竜が左膝の不調を訴えて中日から休場した。
白鵬も2日目から休場しており、4場所ぶりに横綱不在となった。
八角理事長(元横綱北勝海)は「けがだけに何とも言えないが、お客さんには本当に申し訳ない」と渋い表情を浮かべた。
2017年初場所からの17場所で横綱が全員皆勤したのは3場所だけ。
大関陣も振るわない状況が続いており、八角理事長は「今は過渡期でもあると思う。番付が下の者は必死になってやってほしい」と期待した。

■貴景勝
関脇御嶽海を一方的に押し出して6勝目(2敗)を挙げた。
取組後は「昨日(7日目)は自分が(相手の変化に)対応できなかった。
不完全燃焼に終わったので、一生懸命いこうと思った」と会心の相撲を振り返った。
1場所で大関に復帰するための条件は10勝。
残り7日間で4勝が必要となるが「(プロは)何勝何敗で判断される世界。星勘定はしてしまうけど、いかに邪念を捨てるか」と目の前の一番に集中する構えだ。

■遠藤
東前頭5枚目の千代大龍を破り、6勝2敗で前半戦を終えた。
優勝争いは全勝の隠岐の海、1敗の明生を、2敗の遠藤や朝乃山ら6人が追う展開となった。
遠藤は千代大龍の引きをこらえて逆襲。
下がらずに攻め、最後ははたき込みで仕留めた。
言葉は少なく、記者団に自分の相撲が取れているかと聞かれて「そうですね」とつぶやいた。
8場所ぶりに三役に返り咲いた28歳は動きがよく、相撲巧者ぶりを発揮。
大関豪栄道や関脇貴景勝を撃破するなど、好調をキープしたまま後半戦を迎える。
新小結だった昨年の夏場所は3勝10敗2休と振るわなかっただけに、三役定着に向け、これからが正念場だ。

■妙義龍
秋場所8日目の15日から休場した。
2敗目を喫した7日目の隠岐の海戦で痛め、日本相撲協会に「右下腿(かたい)三頭筋肉離れで約2週間の安静を要する見込み」との診断書を提出した。
8日目の対戦相手、宝富士は不戦勝。
妙義龍の休場は2017年九州場所以来で、通算8度目。

■隠岐の海
隠岐の海が初めて8連勝で勝ち越しを決めた。
馬力のある阿武咲に立ち合い負けせず、左を差して相手の動きを止めて前進。
最後は右の上手に手を掛け、体をぶつけるように寄った。
「給金前になると負けているイメージがあった。きょうはいい相撲。前に出ていればいい」と納得の口ぶりだった。
34歳のベテランは、単独トップを守っても一喜一憂はしない。
「ここで連敗したら(連勝がないのと)一緒になる。集中してやりたい。それ以上のことは考えていない」と気を引き締めた。

■明生
琴恵光を圧倒して1敗を守った。
普段よりも離れて仕切る相手を見て、変化されることも頭によぎったが、「自分の足腰を信じて前に出ようと思った」。
鋭く当たって下から押し上げ、土俵外へ追いやった。
全勝の隠岐の海を、ただ一人1差で追う立場になったが、「相撲の内容はまだまだ。これから長いので集中したい」。
勝負の後半戦へ気合を入れ直した。

※ゲストにラグビー元日本代表の五郎丸
NHK大相撲中継のゲストとして、ラグビー元日本代表の五郎丸歩(33=ヤマハ発動機)が出演した。
好きな力士として元横綱朝青龍を挙げ「素人が見て分かりやすくて楽しいのが印象的。相撲道とかを知っていくと違う見方ができるのかもしれないけど、入り口としては朝青龍は魅力的」と話した。
8日目に注目する取組としては、炎鵬戦を挙げ、「日本のラグビーが世界と闘うマインドがあり、取り組みをしている。楽しみです」とした。炎鵬は敗れてしまったが「立ち合いで逃げなかった。さすがだなと思いました」と感想を述べた。
結びの一番までゲストとして観戦し、大相撲に好感を持った様子。
「(生観戦は)音が聞こえるのがいいと思う。相撲という環境、イベントして工夫され、お客さんにしっかり感謝の気持ちが伝わっているんじゃないかと、一ファンとして思います。選手プロデュースのお弁当はユニークだなと思います」とした。

※大相撲名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)
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本場所 中日 情報!

■鶴竜
大相撲の横綱鶴竜が秋場所8日目の15日、日本相撲協会に休場を届け出た。
5日目から3日連続で金星を配給していた。
鶴竜の休場は初場所以来で通算13度目。

■御嶽海
関脇御嶽海が平幕の正代を押し出しで下し、1敗をキープした。
立ち合い押し込まれてから、地力を発揮して逆転勝ちだ。
白鵬休場、鶴竜3連敗と両横綱が崩れ、不透明な優勝争いの中、2日目から6連勝。
「まだ全然」と言うが、8日目は貴景勝戦。勝てば、一気に“場所の主役”も交代、2度目の賜杯に接近する。
土俵際で回り込む正代を、御嶽海が追った。詰めを誤らず押し出した。
「冷静に取れてましたね。立ち合いは完璧に起こされちゃったけど、手が伸びていたから良かった」
合口は過去8勝7敗とほぼ五分。「大学時代から知ってる相手。一方的に勝つか、やられるか。初手が大事」と気をつけた初手をミスした。それでも、勝つ。
幕内後半の審判長・藤島親方が少し不満げに言った。
「相撲センスはピカイチ。だけど、惜しいね。たいした稽古もしてないのに、あの相撲がとれる。首根っこ捕まえて稽古をやらせたら、どこまで強くなるか。勝負度胸もいいし」
周囲から“場所相撲”と呼ばれる男は、やっぱり本場所で強い。
昨年名古屋場所で初優勝し、三役は歴代2位の連続16場所目。
2度目の賜杯を手にすれば、大関の座は急接近する。今場所は白鵬が休場、鶴竜が3連敗。
2敗の豪栄道を除き大関以上は総崩れで、絶好のチャンス到来だが「主役? いっぱいいるじゃん?」とマイペースを崩さない。
御嶽海が今場所の主役に推すのは大関復帰を狙う貴景勝で、8日目が大一番。勝てば、嫌でもV戦線の“主役”になる。

■貴景勝
貴景勝が千代大龍の注文相撲にあっけなく屈した。
踏み込みも甘く、頭を下げた体勢となって全く反応できず、「自分がまだまだ弱い。頭になくても対応できるようにしないといけない」と反省した。
初日から5連勝とし、1場所での大関復帰に必要な10勝の半分まで白星を手にした後に連敗。
前半戦は尻すぼみとなったが、「毎日一生懸命やっている。やり切れればいい」と自らを納得させるように話した。

■阿炎
阿炎が好調な遠藤との小結対決を制した。
うまさと柔らかさを生かした土俵際の逆転もある相手の動きをよく見て押し出し、「熱くならないようにしたから、最後も見えていた」と冷静に振り返った。
内容も伴って5勝目を挙げ、「相手がどうこうではなく、自分が好調で白星が伸びている」。
自信を深める前半戦となった。

■朝乃山
大相撲秋場所7日目の14日、西前頭2枚目の朝乃山は西前頭5枚目の竜電を下し、5勝目を挙げた。
相手に何もさせない力強い取り口で3連勝。25歳の大器は「何も考えず、自分の相撲を取り切ることだけを考えた」と納得の表情だった。
今年5月の夏場所で初優勝した富山の星が勢いづいてきた。
立ち合いで右を固めて得意の左上手をつかむと、右を差して前進。圧力をかけて一気に寄り切った。
重心が低く、身長188センチ、体重171キロの恵まれた体格を生かした見事な勝ちっぷり。
番付が下の相手に風格すら漂う完勝で「けんか四つなので、先に上手を取れたところが勝負だった。構わずに前に出た」と振り返った。
この日見せた右を固めながらの方法については「これからもっと伸ばしていきたい。失敗することがあるので、稽古するべきことの一つ」と向上心を示した。
6日目までに1横綱2大関を総なめにし、強さを存分に見せつけている。
場所前に患った左脚の蜂窩織炎の影響で満足な稽古ができなかったが、安定感のある内容で2敗を守った。
7日目に横綱鶴竜が3敗目、大関復帰を狙う関脇貴景勝が2敗目を喫し、優勝争いも混沌としてきた。
朝乃山の8日目の対戦相手は西前頭筆頭の碧山。
今後は番付が近い力士と当たり、追走していけば2度目の制覇も夢ではない。
「トップが一門の隠岐の海関なので追い掛けていきたいし、援護もしてきたい」。
三役昇進を目指す若武者は意欲を隠さず、前を見据えた。

■妙義龍
大相撲の西前頭6枚目妙義龍が秋場所8日目の15日、日本相撲協会に休場を届け出た。
8日目の対戦相手、宝富士は不戦勝となる。
妙義龍の休場は2017年九州場所以来で、通算8度目。

■隠岐の海
隠岐の海が好調のベテラン同士の一番を制した。
妙義龍に2本差されて寄られたが、土俵際でこらえて右からの小手投げで逆転。
初日からの連勝を自己最長の7に伸ばしても、「内容が良くない。目の前の勝負に勝っても、内容が伴わないと」と喜びは控えめだった。
賜杯争いで単独トップに立つ。「たまたま勝っているだけ。集中して頑張りたい」と気負いなく話した。

■豊ノ島
西前頭14枚目の豊ノ島が、今場所2度目の3連敗で1勝6敗と、16年初場所以来の幕内勝ち越しに苦しい状況に立たされた。
過去幕内で3勝2敗の同9枚目琴勇輝と対戦。
立ち合いで左ノド輪で押され後退。懸命に、その左腕をはね上げたが二の矢、三の矢の突きを、やはりノド元に受け防戦一方。
反撃の糸口さえつかめず、一気に突き出された。
この日が通算1300回出場(現役4位)の節目の土俵だったが「白星がほしかったな」とボヤいた。
相撲については「(相手の攻めを)残せない感じだった。
左を殺して正面に(自分を)置いて、突き押し相撲の対豊ノ島の手本のような相撲を取られた」と振り返った。
あとは、一方的な相撲で敗れた歯がゆさで、自分を責める言葉が続いた。
「36歳で最年長(関取)だと、自分を慰めている。それがダメなんだ。36歳なんか世間では若造。何してんだ若造が…という気持ちでやらないと。
我慢できる痛みなのに(場所前に)痛めた足を引きずっているのが嫌になる。みっともないし相撲を取るからには精いっぱい取らないとね」。
その気概があれば苦境は乗り切れそうだ。幕下陥落のことを思い出して、後半戦の土俵にベテランが臨む。

※勢
西十両12枚目勢が魁聖との“三役経験者の巨漢対決”を制し、5勝2敗とした。
身長194センチの自分より高い195センチの相手。
「今日は頭からいこうと決めていた。当たれなくても、相手が大きいんで捕まれたら不利になる」。
右の相四つ。先に巨体を抱えるように前に出た。寄り切れず、逆に左上手を許して寄られたが、土俵際で踏ん張って、逆転の肩すかしを決めた。
「最初は攻めきれず、体を起こされて胸を合わしてしまったけど、土俵際で踏ん張れた。やっぱり立ち合いがよければ、その後の2、3、4、5もよくなります」。
膝下に蜂窩織炎を患っていた左脚の状態も周囲に違和感を感じさせなくなり、口調も軽やかだった。

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本場所 7日目 昼 情報!

■鶴竜
横綱鶴竜が13日、平幕の大栄翔に押し出され、まさかの今場所2敗目。
鶴竜は前日12日も同じく平幕の朝乃山に土をつけられており、単なる連敗どころか2日連続金星配給の屈辱である。
今場所は白鵬が2日目から休場し、鶴竜はいきなり一人横綱の責任を背負わされた。
しかし、このまま負けが込むようなら休場してもおかしくない。
そうなれば、稀勢の里(現・荒磯親方)を含む3横綱が全員休場した、昨年11月以来の「横綱不在場所」の再現だ。
それどころか、「横綱空位時代」も危惧されている。
白鵬と鶴竜はともに34歳と高齢。
いずれもケガが多く、白鵬は両足と右腕のケガに悩まされ、鶴竜も右足、右腕、腰にバクダンを抱えている。
昨年から白鵬は7回、鶴竜は3回休場だ。
白鵬は親方になる資格として必要な日本国籍を取得。
いつ辞めても困らなくなった。鶴竜は腰の状態が今後を左右するだろう。
優勝した先場所前も腰痛に悩まされ、直前まで休場するか迷っていたほどだという。
いまのところ、横綱に昇進できそうな大関も見当たらない。
北勝海(現・八角理事長)が引退直後の1992年7月場所以来となる横綱空位時代が来る日は、そう遠くはなさそうだ。

※朝阪神
大相撲秋場所7日目の14日、西序二段31枚目の朝阪神が東序二段35枚目の大飛翔に寄り切られて4敗目を喫し、負け越しが決まった。
立ち合いから左四つになり、左からのすくい投げが不発。そのまま力なく寄り切られた。
「当たった流れでいきたかった。最初から組んでしまって、悪い癖が出てしまいました」
7月の名古屋場所で4勝3敗と勝ち越し、自己最高位で迎えたが、悔しい結果になった。
大阪・泉大津出身で祖父や両親の影響で幼少期から大の虎党だ。
阪神は、前日13日に中日相手に7-1と快勝し、クライマックスシリーズ進出へ望みをつないでいる。
朝阪神も「あと3番、全部勝ちたい。頑張ります」と前を向く。
矢野虎のように、最後まで諦めずに勝利を目指す。

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本場所 7日目 情報!

■鶴竜
大相撲秋場所6日目上位陣が総崩れの失態をさらした。
横綱鶴竜は引いて呼び込み大栄翔に押し出された。
2日連続の金星配給で2敗に後退し「立ち合いは悪くなかったが、決めるところで決めきれなかった」と声を絞り出した。

■栃ノ心
カド番大関栃ノ心が軍配差し違えで星を落とし、2勝4敗となった。
玉鷲に圧力に耐えきれず、土俵際ではたいた。
もの言いがつき、玉鷲の体が落ちるより先に自分の左足が着いたと判断された。
「微妙だった。軍配もどっちに上がったのか全然見えなかった」という。
「右差しが1度入ったんだけど…。(玉鷲が前に出るのを)ぎりぎりまで押さえてと思って、土俵に上がったけど(引くのが)ちょっと早かった」。
相撲の内容が悪いとあって、黒星を素直に受け止めた。
立ち合いで当たる強さは徐々に戻ってきた。
場所前に不安だった右膝、左肩も問題ないほどまで回復した。
ただ「立ち合いが、まだ高いよね」とこぼす。
膝に爆弾を抱える右足から、土俵下に落ちた。
「ドキッとしたよ。大丈夫で良かった。今日は“13日の金曜日”でしょ。嫌いなんだよな」。なかなか好転しない状況に愚痴がこぼれた。

■貴景勝
大相撲秋場所6日目今場所10勝すれば大関に復帰できる関脇貴景勝は、つき膝で小結遠藤に敗れて初黒星を喫した。
押し込まれた貴景勝が、土俵を掃くように右足首を小さく跳ね上げた。
次の瞬間、靱帯(じんたい)を損傷した右膝が「く」の字に折れ曲がる。
右を差していた遠藤に抱えられるように、膝から崩れ落ちた。
再び右膝を痛めたようにも見え、館内に「つき膝」とアナウンスされると、歓声とどよめきが交錯した。
日本相撲協会が定める相撲の技(決まり手)82手とは区別され、力士の落ち度で勝負がつく非技の一つ。貴景勝に初黒星がついた。
立ち合い。右の前まわしを狙った遠藤を突き放したが、すぐにはたいて後退した。
そのとき、貴景勝の右足と三役格行司、木村玉治郎の左足が接触したように見えた。
取組後、玉治郎は「足は乗ってもいないし触れてもいない」と否定したが、貴景勝は「ああいうコケかたはあまりしない。(右膝が)クッと入ってしまった」と違和感を口にした。
テレビ画面では、玉治郎が左足を強く引くと同時に貴景勝の右足が跳ね上がり、滑ったようにもみえる。
貴景勝にとっては苦い勝負のあや、となった。「攻め込めなかった。(勝負は)そんなに甘くはない。膝は大丈夫」と、落ち込む様子はみせなかった。

■遠藤
小結に返り咲いた遠藤が貴景勝の連勝を止めた。
右で狙った前まわしは取れなかったが、前傾姿勢を保って攻めると、相手につきひざ。
白星を五つ並べ、「よかった。集中できている」と満足そうに振り返った。
勝ちっ放しは平幕隠岐の海のみとなり、1敗に自身を含めて7人がいる混戦模様に。
八角理事長(元横綱北勝海)は「きょう勝ったのは自信がつくんじゃないか」といい、期待を寄せた。

■朝乃山
大関も狙える。大相撲秋場所5日目、幕内朝乃山が横綱鶴竜を一方的に寄り切って快勝。
3度目の横綱挑戦で初金星を挙げた。取組後は「うれしかったです。金星というよりも、横綱を相手に前に出て勝ったことが良かった」と喜んだ。
5月場所は平幕で初優勝。ドナルド・トランプ米大統領から表彰されたことでも注目を集めた。
しかし、自己最高位の東前頭筆頭で臨んだ7月場所は横綱との結びの一番をはじめ、強敵揃いの上位陣総当たりを初めて経験。
「初めてのことなので、部屋に戻ってくるとドーン!と疲れがくる。趣味の映画? 見る時間があったら寝ます。慣れないとダメですね」と戸惑った。
心身の疲労度は想像以上で7勝8敗と負け越した。
この日の金星で序盤戦は3勝2敗と白星が先行。朝乃山は「先場所は上位と当たって自分の相撲が取れなかった。今日は思い切りいこうと決めていた」と胸を張った。
上位の壁にはね返された経験は、間違いなく今場所に生きている。
関脇貴景勝を筆頭に突き押し相撲の若手が台頭する中、朝乃山のような四つ相撲の本格派は貴重な存在でもある。
日本相撲協会の八角理事長は「力をつけている印象。四つ相撲は上位で勝てるまでに時間がかかるが、一度力がつけば負けなくなる。三役というより、その上(大関)も狙える」と期待を寄せる。
朝乃山も初V以降は「看板力士になる」と公言。当面の目標となる新三役へ向けて「最後の金星にする? そういうふうに持っていきたい」と言い切った。

■大栄翔
大相撲秋場所6日目25歳の大栄翔が激しい突き、押しで鶴竜を撃破。
対横綱11戦目で初金星を挙げ「今までで一番うれしい。夢のようだ。自信になる一番」と余韻に浸った。
同じ時津風一門の鶴竜には場所前の連合稽古で胸を借りるなど、普段から稽古をつけてもらっている。
この日ははたきをこらえ、持ち味を存分に発揮。「無我夢中で覚えていない。相撲界でいう恩返しができて良かった」と声を弾ませた。
三役や三賞の経験がなくて地味な印象だが、埼玉栄高時代から期待されていた。
「今は三役に上がることが一番の目標」。殊勲の勝利を飛躍のきっかけとできるか。

■隠岐の海
隠岐の海が志摩ノ海を押し出し、自己最長に並ぶ初日からの6連勝。
大関復帰を目指す貴景勝に土がついたため、単独トップに立ち、「せっかくのチャンスだから雑にならないようにしたい。勝っている人にしか言えないから」と初賜杯への色気もちらつかせた。
序盤戦は白星にも納得していなかったが、しっかり当たって圧力をかけた内容に「きょうは気持ちが強かった。集中できていた」と口も滑らかだった。

■炎鵬
西前頭11枚目の炎鵬が大相撲秋場所6日目の13日、金沢市立西南部中の同級生で東前頭13枚目の輝を押し出し、1敗を守った。
燃える思いを全てぶつけた。168センチ、98キロの炎鵬が、24センチ高く65キロ重い輝を低く低く攻め立てる。
突きに迎撃されて懐に入れないとみるや、膝下まで頭を下げて右足をとりにいく。
慌てて後ろに下がった同級生のスキは逃さない。休まず攻めて、力強く押し出した。
「足をとりにいこうとしたときに、慌てていた。逆に冷静になって攻められました」
プロ入り後、初対戦だった7月の名古屋場所では押し倒されて悔しい黒星を喫した。
「前回とは全く違いました。固くなって自滅というか、一人相撲だった。きょうは冷静に、平常心で前に出ようと」。リベンジを果たして、胸を張った。

※行司玉治郎
大相撲秋場所6日目“玉治郎騒動”には続きがあった。
豪栄道-朝乃山の勝負がついたとき、行司の木村玉治郎は取組中にバランスを崩して土俵下に吹っ飛んでおり、軍配を上げられなかった。
土俵上の行司に事故があった場合には、控え行司がその代行をすることが定められている。
行司だまりの式守伊之助が一度は土俵に上がりかけたが、木村玉治郎が右の額を擦りむきながらも懸命に「朝乃山が勝ったように見えたから」と軍配を上げた。

※行司伊之助
立行司の第41代式守伊之助は結び前の栃ノ心-玉鷲で軍配差し違え。
打ち出し後に日本相撲協会の八角理事長に口頭で進退を伺い、「頑張ってください」と激励された。
立行司の軍配差し違えは平成28年初場所9日目の鶴竜-豪栄道での第40代式守伊之助以来。

※大相撲名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)
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本場所 6日目 情報!

■鶴竜
鶴竜が朝乃山に金星を与えた。
先に左上手を許し、やや強引な投げで相手を呼び込んで墓穴。
「早く勝負をつけようとしたのがまずかった」と悔しがった。
白鵬が2日目から休場し、自身は5日目に初黒星。
混戦模様を呈してきたが、「もう一度、自分の相撲に集中するだけ」と己に言い聞かせた。

■豪栄道
3連敗中だった大栄翔を引き落として4勝目。
「体は動いていると思う。本当は右を差したいが、力をつけている相手だから簡単には差せない」と話した。

■栃ノ心
初顔だった友風の挑戦を退ける。
反則負けを喫した前日からの連敗は免れても、はたき込んでの白星の内容には納得がいかなかったようで「気持ちよく勝ちたい」。

■貴景勝
貴景勝は埼玉栄高の先輩、北勝富士を下し、大関に復帰できる2桁勝利まであと5勝とした。
強い当たりから押し込んだ後、はたいて劣勢となったが、左足だけで残しながら突き落とし。
「必死でやっているから分からない。いいといえばいいし、悪いといえば悪い」と独特の言い回しで振り返った。
右膝のけがの回復が遅れ、7月の名古屋場所を全休したことを考えれば、5連勝の序盤戦は上出来だろう。
「星勘定をしたら、自分の相撲が取れなくなる。毎日、自分の相撲をやり切るだけ」と先を見据えた。

■阿炎
白鵬の休場による不戦勝や、栃ノ心の反則負けで拾った白星で重ねた連勝が3で止まる。
「考え過ぎた。内容どうこうではなく、しっかり集中して臨まないといけない」と反省。

■朝乃山
横綱が相手でも、ひるまずに前へ出た。
25歳の朝乃山が鶴竜を破って初金星。
「自分の相撲を取れて勝ったことがうれしい」。積極的な姿勢が実り、幕内通算100勝目を感慨深い形で手にした。
立ち合いで得意の左上手をつかめず、逆に鶴竜に右の下手を許した。
それでも胸を合わせたまま前に圧力をかけた。
横綱の下手投げに乗じて左上手を奪ってさらに前進。
最後まで投げを打ってくる相手に屈せず、そのまま寄り切った。
「我慢して前に出たのが良かった」と振り返った。
夏場所で初優勝し、勢いに乗って鶴竜との初対戦に臨んだ名古屋場所では、肩透かしで黒星を喫していた。
「先場所は自分の相撲が取れなかった。前に、前にという相撲を信じてきて、今日みたいな相撲ができた」と胸を張る。
今場所も初日から御嶽海、栃ノ心と強敵に真っ向勝負で連勝したが、3日目は貴景勝にはたき込まれ、4日目は遠藤を土俵際まで追い詰めながら粘られて連敗。
「昨日みたいな取組はしたくない」と気持ちを切り替え、金星につなげた。
八角理事長は「前に出ようとしているところが強い。攻め続けているから上手が取れる。自信を持っているよね」とたたえた。
客席から舞う座布団は「気にならなかった」と冷静だったが、勝った直後の気持ちを問われると「うれしかった」と素直に笑みを浮かべた。

■友風
嘉風の引退を最も惜しんでいる一人が、日体大の後輩にも当たる友風だろう。
名古屋場所では、休場していた兄弟子からの助言も生かして11勝と躍進。
引退は「事前に知っていたことなので」と冷静に受け止め、「嘉風関の意志を継いで、これから2人分頑張りたい」と誓った。

■琴奨菊
35歳で、嘉風と同じ一門の琴奨菊は「もう一度、土俵で見たかった」としみじみ。
大関から陥落し、親身になって相談に乗ってもらったのが記憶に残っているという。

■隠岐の海
隠岐の海が琴勇輝をはたき込み、2016年秋場所以来となる初日からの5連勝。
相手には4連敗中だっただけに「リベンジできたのがうれしい」と喜ぶ一方、34歳のベテランは「内容がない。まだまだ調子は良くない」と反省することも忘れなかった。

■炎鵬
土俵際で大翔鵬を突き落とし、序盤戦を4勝1敗で乗り切る。
「勝てているのはいいが、修正すべきことはたくさんある」と気は緩めず。

■石浦
東前頭15枚目石浦が4勝1敗で序盤戦を終えた。
自分より16センチ高く、62キロ重い貴源治を、立ち合いで潜り、下から押し上げ、先手を奪い送り出した。
「朝稽古で若い衆相手にやったイメージでいきました」。
「最悪」という状態で場所に入り、好結果につなげている。
「いつもは調子が悪くても“状態はいい。体も動いてる”と言い聞かせてるんですが、今場所は“悪い”と認めて、考えながらやっているのがいいのかも」という。
調子を上げるため、取り入れた試みもある。
これまでの場所中は、疲れをとることを優先してきた。
今場所は取組後に帰宅して、まず荒川の土手に足を運んでダッシュ10本。
初動負荷理論で知られる都内のワールドウィングジムまで自転車で向かい、汗を流す。
従来は5日に1度のペースだったルーティンを連日こなす。
「相撲が終わった後の生活を大事にしようと思って。できることは何でもやってやるという感じです」と、貪欲に取り組んでいる。

※嘉風
大相撲の元関脇で、関取最年長37歳の西十両7枚目嘉風の現役引退が、秋場所5日目の12日に日本相撲協会から発表された。
年寄「中村」を襲名し、今後は部屋付き親方として後進の指導に当たる。
右膝のけがで7月の名古屋場所から休場が続き、復帰が見込めないことから、来場所での幕下への転落が決定的となっていた。
16日に引退会見に臨む。
師匠の尾車親方は「きのう、引退したいという連絡があった。自慢の力士で、どこに行っても褒められていた。真っすぐに攻める相撲を弟子に伝授してほしい」と述べた。
177センチと大きくはない体で正攻法を貫き、突き押しを軸とした激しい攻めで横綱、大関戦でも存在感を存分に示して人気を集めた。
33歳だった2016年初場所では、新入幕から59場所かけて新関脇に昇進。
金星は現役最多に並ぶ8個。秋場所で十両へ落ち、07年名古屋場所から守ってきた幕内の座を手放した。
日体大3年でアマチュア横綱に。学業を優先してプロ入りを控え、04年初場所に前相撲で初土俵を踏んだ。
05年名古屋場所新十両、06年初場所新入幕。三賞は10度(殊勲2、敢闘4、技能4)。

※尾車親方
師匠の尾車親方は11日に引退の意志を告げられたときのことを、「土俵で散りたかった、と悔しがっていた」と明かした。
後進の良い手本となることを期待し、「弟子を育てて、その悔しさを晴らせばいい」とねぎらった。

※大相撲名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)
大相撲を見逃した!もう一度見たい!方はこちら。

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