春場所 11日目

白鵬

阿武咲に不覚を取った。
突き合った流れの中で思わず引いて墓穴を掘り、「調子が良い分、体が反応してしまった」と淡々と振り返った。
阿武咲はかつて、自身が立ち上げた小中学生の相撲大会白鵬杯で活躍した。
「ようやくここまで。しっかり育っているなという感じ」とたたえる余裕も。
残り5日間に向けても「初日から一番、一番と心掛けている」と変わらぬ姿勢で臨む。

貴景勝

38年ぶりの1人大関・貴景勝は、関脇・正代と対戦。
連敗を阻止することができず、はたき込みで敗れ、5敗目を喫した。

朝乃山

動き回る炎鵬を懐に入れさせず、落ち着いて押し出した。
大関とりに向け、勝ち越しは通過点とあって「ありがたく思うけど、ここからが大事」と淡々。
白鵬が敗れ、自力で並ぶチャンスも出てきた。
横綱戦を終えて2敗の御嶽海が「(他の力士が)頑張ってくれるんじゃないですか」と期待していたと聞いて思わず笑ったが、「意識すると硬くなっちゃうんで付いていけるように」と、引き締め直していた。

徳勝龍

初場所で幕尻優勝を果たした徳勝龍は負け越しが決まった。
隠岐の海に突き落とされると簡単に横転した。
6日目に鶴竜を破り初金星を手にしたが、上位陣総当たりの今場所はまだ2勝。
悔しさからか、引き揚げる際は報道陣の問い掛けに応じなかった。

御嶽海

西小結遠藤に押し出しで勝ち八勝二敗。
優勝した昨年九月の秋場所以来、三場所ぶりに勝ち越しを決めた。
立ち合いで張り手をもらい右で前回しを取られた御嶽海だったが、出足鋭く押し返した。
俵に足を掛けた遠藤を右のど輪でのけぞらせて押し出した。
十八日は東前頭筆頭の大栄翔と対戦する。
対戦成績は七勝三敗。
一月の初場所では寄り切りで勝っている。

阿武咲

23歳の阿武咲が、休まず攻めて大横綱から金星を挙げた。
白鵬のかち上げにもひるまず前に出た。
まわしを取らせないように動き続け、最後は横綱の引きに乗じて一気に押し出した。
「何をしてくるかわからない。しっかり対応したいと思った。理想的な形だった」とがむしゃらさが上回った。

隆の勝

宝富士に突き落とされ8勝2敗。
「立ち合いは悪くなかったが、その後は上体だけで押してしまった」と反省。
「これまでと同じ気持ちでいきたい」と懸命に切り替えた。

琴奨菊

元大関で幕内90場所目の琴奨菊が幕内1300回出場の節目で栃煌山を破り、幕内706勝で史上8位の武蔵丸に並んだ。
「一日一番と思って。そういう積み重ねしかないので」。
言葉は淡々としていたが、自然と笑みがこぼれた。
5勝目を挙げて幕内残留も確実な状況。
新入幕の琴ノ若、十両3場所目の琴勝峰ら部屋の若手が台頭してきた中、幕内最年長の36歳は「琴勝峰の力強さと琴ノ若の柔らかさが欲しい。若さが欲しい」と熱望?していた。

碧山

志摩ノ海を圧倒し、「きょうも落ち着いていた」と余裕の表情。
「今場所は勝ちたい、勝ちたいという気持ちがない」と好調の要因を自己分析。
白鵬が敗れたためトップ並走で終盤戦に入る。

千代丸

高熱のため15日から休場していたが新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査で陰性だったと発表した。
千代丸は蜂窩織炎(ほうかしきえん)と診断され、11日目の18日から再出場する。
協会は力士ら協会員から一人でも感染者が出た場合、春場所を中止する方針を打ち出していた。
鏡山危機管理部長によると、千代丸は14日夜に38・6度と発熱し、15日朝も39・7度を測定したため、休場した。
16日朝も40度と熱は下がらず、師匠の九重親方がPCR検査を受けさせた。
17日朝も37・7度だったが、再出場することになった。

11日目の見どころ

17日に敗れて1敗となった横綱・白鵬は小結・北勝富士の挑戦を受けます。
観客を入れずに行われている春場所は休場明けの白鵬が危なげない相撲を続けてきましたが17日、阿武咲に敗れて今場所、初黒星を喫しました。
白鵬は11日目、小結・北勝富士の挑戦を受けます。
過去の対戦成績は白鵬の6勝3敗で、右四つ・左上手の形に組み止めれば万全です。
北勝富士は17日負け越しが決まり調子は上がっていませんが、2日目には横綱・鶴竜を破るなど地力があるだけに徹底した押し相撲を貫けば勝機が広がります。
平幕でただ1人1敗の碧山は新入幕の琴ノ若との対戦です。
碧山はこれまでどおりのびやかな突き押し相撲で勝負したいところです。
大関昇進がかかる2敗の関脇・朝乃山は竜電と対戦します。
得意の右四つ・左上手で組めば朝乃山の優位は動かず、優勝争いに加わっていくには白星を積み重ねていくことが求められます。

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