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豪栄道

大相撲の西大関豪栄道(33)=本名沢井豪太郎、大阪府出身、境川部屋=が現役を引退する意向を固めたことが27日、分かった。
師匠の境川親方(元小結両国)から、日本相撲協会に伝えられた。
引退の手続きを経て、正式に発表される。
今後は境川部屋付きの親方として後進の指導に当たる見通し。
豪栄道は初場所12日目の23日、関脇朝乃山に寄り切られて8敗目を喫して2場所連続での負け越しが決まり、3月の春場所で関脇に転落することが決まっていた。
左足首のけがで昨年11月の九州場所を途中休場し、初場所は9度目のかど番で迎えていた。
名門の埼玉栄高で高校横綱に輝き、境川部屋に入門して2005年初場所で初土俵。
右四つで頭をつけた低い攻めを武器に、07年秋場所で新入幕を果たした。
14年の名古屋場所後に大関に昇進し、在位期間は史上10位となる33場所。
16年秋場所で唯一となる優勝を全勝で飾った。
近年はけがに苦しみ、休場とかど番を繰り返した。
昨年の九州場所は左足首を痛めて2日目から休場。
初場所も初日から3連敗するなど不振で5勝10敗だった。
三賞は殊勲賞が5回、敢闘賞と技能賞をそれぞれ3回獲得。
通算成績は696勝493敗66休。
次の春場所は大関が貴景勝だけとなり、1982年初場所の琴風(現尾車親方)以来38年ぶりに1大関となる。
豪栄道らしい、潔い引き際だ。
地元大阪で迎える次の春場所で10勝すれば大関に復帰できるが、その道を選ばずに現役を退くことを決めた。
硬派な力士だった。
土俵に上がる以上、負けても言い訳は一切しなかった。
けがをしていても、痛いだのかゆいだのという言葉を聞いたことがない。
だが本当は、周囲が考える以上に、33歳の体が限界を迎えていたようだ。
大関に昇進した際の口上は「大和魂を貫く」。
その真意を「日本人の我慢強さや、潔さを込めた」と語った。
入門から15年、その通りの相撲道を貫いた。
口上を述べた伝達式は、師匠の境川親方の誕生日だった。
一連の行事が終わると、部屋の若い衆が誕生日ケーキを式の会場に持ち込んだ。
しかし、親方は「今日は豪太郎(豪栄道の本名)の日じゃあ!」と一喝。
豪栄道の潔さは、師匠譲りだった。
結果的に最後の相撲となった初場所千秋楽の阿武咲戦。
右四つの得意の形になりながら豪快に投げられた。
右腕から背中に土をべっとりつけた大関は、悔しいというより神妙な表情でゆっくりと土俵を踏み締め、一礼して土俵を下りた。
10歳下の若手に完敗したこの時、すでに気持ちを固めていたのかもしれない。
稀勢の里(現荒磯親方)、栃煌山、妙義龍など同学年の力士とともに、一時代を築いた。
くしくも同じ「黄金世代」の徳勝龍が初優勝した場所で、土俵に別れを告げる。
早すぎる気もするが、自らの相撲道を貫く決断なのだろう。

 

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