初場所 13日目情報!

貴景勝

薄氷を踏む思いで10勝目を挙げた。
栃ノ心に右差しで走られたが、捨て身の小手投げで逆転。
「一番させてはいけないことをしてしまった。勝負に勝って相撲で負けた」と敗者のような口ぶりだった。
正代と徳勝龍が1敗を堅持。
15日制が定着した1949年夏場所以降、12日目を終えて初めて平幕2人がトップを並走する中、ただ一人2敗で踏みとどまった。
「優勝争いに残っていることは感謝しないといけない。追いかける立場だけど、緊張することもないでしょ」。
残り3日。賜杯を抱いた経験を生かすのはここからだ。

豪栄道

朝乃山に寄り切られて8敗目を喫し、2場所連続負け越しで来場所の関脇への陥落が決まった。
大阪府出身の豪栄道にとってご当所となる次の春場所で10勝を挙げれば大関に復帰できる。
豪栄道は負け越しについて、「力が無かったということ」と多くは語らなかった。
九州場所で左足首を負傷した影響もあり、白星を伸ばせなかった。
大関陥落は貴景勝、栃ノ心、高安と続いており、これで4場所連続。
春場所で大関は貴景勝だけとなることが確実で、1大関は1982年初場所の琴風以来38年ぶりとなる。
大関を巡る異例の事態は、世代交代の時期が迫っていることを厳しく突きつけている。

正代

正代は1敗を守ったものの、前日の大栄翔戦に続く防戦。
阿炎の突きを受けてのけぞり、土俵際の突き落としで逆転勝ちした。
「きのうの悪いイメージが残っていて、きょうも勝つイメージがなくて」と取組前の不安を明かしたが、「最後まで相手がよく見えていた」と言うあたり、落ち着きは失っていないようだ。
トップに並んであと3日。
「(優勝争いは)初めてなんで。硬くなりつつあるような気はするけど」。
まだピンとこない様子だが、「一番一番、集中して」と自分に言い聞かせていた。

炎鵬

「大関候補」の呼び声も高い新関脇・朝乃山を破り、6勝5敗と白星を先行させた。
立ち合いで頭を下げ、朝乃山の懐に潜り込むようにして、左腕を相手の右脚に伸ばした。
狙いは「昨日の夜、急にひらめいた」という足取り。
だが、左手は朝乃山の膝の裏をわずかにかすめただけ。
それでも、慌てさせるには十分だった。
「足を取れないことも想定していた。迷いはなかった」と準備万全だった炎鵬。
突きにきた朝乃山に対し、今度はその右腕を手繰って引き寄せ、バランスを崩すことに成功した。
俵の上にかろうじて足を残した朝乃山を、最後にひと押しして、土俵から出した。
金沢学院東高時代の炎鵬にとって、隣県の富山商高で1学年上の朝乃山は良い稽古(けいこ)相手だった。
しかし、それぞれ金沢学院大、近大に進むと、朝乃山の体が大きくなったことで太刀打ちできなくなった。
そんな学生時代だったから、「勝てるとは思っていなかった」と感慨深げに話した。
遠藤、豪栄道では飽き足らないとばかりに今度は気鋭の朝乃山。
初顔の実力者を次々と破る快進撃だ。
「楽しいですね。毎日が経験です。自分はチャレンジャーだから、思い切りいくことしかできない。『何でもしてやろう』という気持ちです」と、目を輝かせた。

徳勝龍

勝ち込んでくると、とっさの技も決まるようだ。
徳勝龍は輝に右上手を引き付けられ、自分は取れない苦しい体勢。
寄られて俵に詰まったが、右からの突き落としが決まった。
「タイミングが良かった。狙ってできるもんじゃないので」3日目から10連勝。
優勝争いの話題は「一番下(幕尻)なんでプレッシャーを感じることもない」と受け流すが、土俵入りや取組前の歓声は日増しに大きくなる。
「やっぱりうれしい。モチベーションが上がります」。
古典的なお相撲さんらしい顔が少し緩んだ。

照ノ富士

優勝に王手をかけた。
2敗で追っていた西5枚目・大翔鵬との優勝争いの直接対決を制し、無傷の12連勝。
2敗力士が消えたため、13日目に勝てば2013年秋場所以来、6年4カ月ぶり2度目の十両優勝が決まる。
「思い通りの相撲だった」という通り、危なげない内容だった。
「まずは先に上手を取って、相手に取らせないで、じっくりと寄っていく」。
戦前の狙い通りにすぐに右四つとなり、左上手はいったん切れたがすぐに取り直し、右の下手も引きつけて寄り切り。
好調な相手を全く寄せ付けなかった。
優勝が近づいても「1番ずつ、来場所につながる相撲を取る。勝っても負けてもいいので」と意識は変わらない。
対戦相手が誰になるか少しは気にしているが「誰とやってもやることは一緒」と自分の相撲を取りきることだけに集中している。

浅香山親方怪我

元大関魁皇の浅香山親方は、初場所12日目の23日、幕下の取組で審判をしていた際に力士が土俵下に倒れ込み、右股関節を痛めた。
すぐに車いすで館内の診療所に運ばれ、以降の取組は1人欠いたまま続け、幕内後半は振分親方が代わりに入った。
13日目からは玉垣親方が代役を務める。

大相撲初場所(東京両国国技館)
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