初場所 10日目情報!

貴景勝

詰めを誤って2敗に後退。
「準備をしてきたつもりだが仕方がない。明日から切り替えてやるだけ」。
言葉とは裏腹にショックの色も。

 

豪栄道

カド番で6敗目。
炎鵬の初挑戦をはね返せず、「よく考えてきたんじゃないか」と淡々とした口調で。

 

高安

大相撲初場所9日目で関脇の高安が平幕の宝富士に敗れて6敗目を喫し、今場所10勝以上をあげての来場所の大関復帰がなくなりました。
高安は左ひじのけがで去年の秋場所を初日から休場したあと、先場所も腰を痛めて途中休場し2場所連続で負け越したため、今場所は関脇に陥落していました。
高安は今場所10勝以上をあげれば来場所、大関に復帰できましたが、19日の中日までに3勝5敗と精彩を欠きました。
そして9日目の20日、高安は宝富士に押し出しで敗れ6敗目を喫しました。
高安は今場所10勝に届かず来場所で大関に復帰する可能性はなくなりました。
日本相撲協会の八角理事長は「今日の相撲を見ても、自分から攻めていないし、左ひじが悪いから強引にも行けない。まずは体を治して、稽古を積めば、また気力が湧いてくる」と話しました。
そのうえで「応援しているファンもいっぱいるので、また大関を目指さないといけない」と奮起を促していました。

 

朝乃山

朝乃山は大栄翔の厳しい攻めをしのいだ。
過去2勝7敗だった相手の突き押しに後退した中、土俵際で左上手を取ると反撃開始。
豪快な投げで仕留め、「決していい相撲ではないが、最後は自分の本領を発揮できた」と一息ついた。
8日目の正代戦の黒星は引きずらずに6勝目。
ここまではようやく手にした白星も目立つだけに、八角理事長(元横綱北勝海)は「勝ちたい気持ちが強いのかな。もうちょっと伸び伸び相撲を取ってほしい」と注文をつけた。

 

阿炎

人気の遠藤を一気に突き出す。
「腕を取りにきたから、重心が後にあったのでしょう」と相手の動きなどを振り返り、白星先行には「うれしいですねえ」と破顔一笑。

 

炎鵬

炎鵬がまた館内の喝采を浴びた。
大関初挑戦となる豪栄道との一番は、立ち合いの呼吸が合わずに仕切り直し。
「頭が真っ白になったが、体が反応した。しっかり集中していけた」との言葉通り、思い切りよく右に動きながら相手の左腕をたぐって崩すと、休まず攻めて押し出した。
8日目に遠藤を倒した際は聞こえなかったという大歓声だが、「今日は聞こえた、というか、体の芯からふるえるものがあった」。
会心の白星とともに、大きな自信も手に入れた。

 

豊山

大相撲初場所(両国国技館)9日目の20日、西前頭9枚目の豊山(新潟市北区出身)は阿武咲を押し出しで破り、7勝目を挙げた。

 

志摩ノ海を問題にせず、2連勝で7勝目。
「もっともっと体重を前にかけようと思った。もともと、引きずらないので」と体も気持ちも前へ。

 

徳勝龍

幕尻の徳勝龍が早々と給金を直した。
剣翔を難なく寄り切り、「番付が本当に一番下なので勝ち越すしかない。負けたら下(十両)に落ちるので」。
後のない地位が、かえって迷いのない取り口につながっているようだ。
幕内での勝ち越しは2017年夏場所以来。
「十両が長くなっていたが、精神面でちょっとは成長したかな。ほんのちょっとだけだけれど」と胸中を明かした。

 

大相撲初場所10日目

大相撲初場所は10日目、20日に大関貴景勝を破って勝ち越しを決めた1敗の正代は松鳳山と対戦します。
初場所は9日目を終えて、ともに平幕の正代と徳勝龍が1敗で、貴景勝、平幕の豊山、輝が2敗で追う展開となっています。
20日に貴景勝を破って勝ち越しを決めた前頭4枚目の正代は10日目の21日、前頭7枚目の松鳳山と対戦します。
過去の対戦成績は正代の10勝3敗で、今場所、力強さが増した立ち合いから松鳳山の突き押しに対して距離を詰めることができれば優位です。
一方、20日に2敗目を喫した貴景勝は人気の平幕炎鵬と初顔合わせの一番です。
貴景勝は持ち味の鋭い立ち合いから突き放して威力のある突き押しで一気に勝負を決める相撲が理想です。
20日、大関豪栄道を倒した炎鵬は低く相手の懐に潜り込んで多彩な技を繰り出し、勝機を見いだしたいところです。
前頭17枚目で1敗の徳勝龍は前頭12枚目の千代丸と対戦します。

 

近大相撲部伊東監督

初場所中の大相撲に衝撃が走った。
名門、近大相撲部の伊東勝人監督が18日、55歳の若さで急死した。
新関脇朝乃山(25)=高砂=を始め、現在幕内の宝富士(32)=伊勢ケ浜、志摩ノ海(30)=木瀬、徳勝龍(33)=木瀬、十両の朝玉勢(高砂)らを育成。
若松親方(元幕内朝乃若)楯山親方(元幕内誉富士)らも教え子だ。
アマチュア相撲の名将は、現役時代もすご腕だった。
身長は高くはないものの、がっちり筋肉質体形。
1991年、全日本選手権の決勝は強烈なインパクトを残した。
土俵際に追い込まれながら、繰り出したのは珍手中の珍手「居反り」。
しゃがみこみ、のしかかる相手の膝を抱え、押し上げて後方に反り返り、後ろに相手を落とす大技だ。
ただこの一番の勝敗は微妙だったため、審議の末、取り直しとなった。
そして2度目。
伊東監督は何と、最初から居反りにいった。
今度は土俵中央で相手を抱え込み、後方に相手を落とした。
文句のない居反りで勝利。
初のアマチュア横綱を手にしたのだ。
愛称は「居反りの伊東」。
22年後、この「居反りの伊東」に救われたのが、のちに「居反り」を引っさげ、角界入りした元幕内、現序二段の宇良(27)=木瀬=だった。
関学大3年時の2013年、ロシアで開催された「第2回ワールドコンバットゲームズ」の相撲で世界一に輝いた。
同大会の日本チームに伊東監督も同行していた。
宇良によれば、準決勝で居反りを決めた。
勝ったと思ったが、外国人主審は相手方に軍配を上げた。
見たこともない技に外国人が戸惑うのも無理はない。
その時、副審を務めていた伊東監督が「違うよ、違うよ」と猛然と物言いを付けたのだ。
混乱の中、確認作業を終え、主審の勝敗は差し違え。
宇良が決勝に進出した。
「物言いを付けてくれて判定が覆った」。
伊東監督がいなければ、世界一の称号はなかった。
居反りがつないだ運命の巡り合わせ。
宇良はアクロバット力士として入門前からテレビでも取り上げられ、注目。
15年春場所で初土俵を踏み、多彩な技とスピードを武器にスピード出世した。
現在は2度の右膝手術を乗り越え、序二段で一歩ずつまた白星を重ね番付を上がっている。
伊東監督は青森県出身で五所川原商高-近大と伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)の直系の後輩。
同親方は「くにもん(同郷)だから。プロに入るか入らないか、うちの部屋に入らないかという話はした」と話し、プロ入りに悩む伊東監督の相談に乗ったこともある。
「居反りの伊東」が角界に来たなら、宇良のように、どれほどワクワクさせる相撲を取っていたか。
それでも、指導者の道を選んだ。
大相撲の土俵を沸かす教え子らは我がことのようにうれしかっただろう。
昨年末、記者は近大で伊東監督を取材した。
「基本は育てて強くしたい選手を勧誘して強くしているのが正直なところ。未完の素材が好き」。
完成された子よりも、大学4年で大きく伸ばすことが監督の喜びだった。
今春の新入生もそれぞれ、「未完の大器」を自身の目で選び全国からスカウトしていた。
「おもしろい子がいるんですよ」と1人1人の特長を挙げて情熱いっぱいに語っていた。
「また学生日本一を獲りたい」との言葉はかなわぬまま。
まだまだ道半ばで天国に旅立った。
残念でならない。

大相撲初場所(東京両国国技館)
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