大相撲ニュース

朝乃山

朝乃山 英樹(あさのやま・ひでき)本名・石橋広暉。
1994年3月1日、富山市生まれ。25歳。
小4から相撲を始め富山商から近大に進学。
2016年春場所、前年5月創設の三段目付け出し第1号で高砂部屋から初土俵を踏み、2019年夏場所で幕内初優勝。
殊勲賞2、敢闘賞3、技能賞1。
下の名は富山商時代の恩師、浦山英樹氏(故人)にちなんだ。
188センチ、171キロ。得意は右四つ、寄り。
報知新聞社制定「2019報知プロスポーツ大賞」の受賞者が17日に決まり、大相撲の朝乃山(25)=高砂=は、自身初の吉報にはにかんだ笑顔を見せた。
「プロに入って、スポーツ賞というのはもらったことがない。初めてなので、うれしいです」。
5月の夏場所で幕内初V(12勝3敗)を飾り、トランプ米大統領から大統領杯を受け取った25歳。
「世界のアサノヤマ」として一躍時の人となった。
秋場所では、横綱・鶴竜(陸奥)を破って自身初金星。
10勝を挙げ、九州場所での新三役を射止めた。
新小結で臨んだ九州も11勝で、優勝次点。
右を差し、左上手を取って攻める盤石の相撲は、横綱・白鵬(宮城野)も太鼓判を押す。
来年初場所の成績次第では、大関取りも見えて来る。
今や角界の顔となりつつある、四つ相撲の代表格だ。
各界の名だたるアスリートが受賞者として顔を並べる今回。
「プロ野球選手やラグビーの選手もいるんですよね。同じ舞台に立てると思うと、うれしいです」と喜びを表現。
一方で、「周りに報告することはしません。自分からは、もっと上の番付にいって報告したいので」。
その言葉には、更なる高みを目指す覚悟がうかがえる。
飛躍を遂げた2019年から、大関、横綱昇進を目指す2020年へ。
「来年は、大事な年になってくるけど焦らずに。先の事は見ずに、1場所ずつやっていけたら。今年より、充実した1年にしていきたい」と抱負を語る。
世代交代の波が押し寄せる角界で、大関・貴景勝(千賀ノ浦)らと土俵を盛り上げる。
勢いに乗る大器が、大相撲の新時代をリードする。
全国を巡る大相撲の巡業は15日に冬巡業が幕を閉じ、今年の全日程を終えた。
力士にとっては鍛錬の場でもあり、これをしっかりと生かして躍進につなげた現象も起きた半面、課題も見えた。
巡業を飛躍のきっかけにしたのが小結朝乃山だろう。
「一度しかない力士人生だから、できる限りやる。上を目指す」と決意。
春巡業から精力的に土俵に上がり、他の関取衆の胸を借りた。
5月の夏場所で平幕優勝。
その後もよく稽古し、大関候補に名乗りを上げた。
審判委員として冬巡業に同行した玉ノ井親方(元大関栃東)は期待を込めて朝乃山に注文をつける。
「四股、すり足が少ない。もっと突き詰めないと本当の強さは身につかない。その点でも一番やっているのは白鵬だった」と指摘した。
各部屋での稽古と違い、間近に見られる第一人者の姿勢。
学ぶものは多そうだ。
相撲の普及も巡業の大きな役割の一つだが、日本相撲協会は安全面を理由に昨年の夏巡業から子どもの稽古を休止。
貴重な触れ合いの場が失われたままだ。
力士会会長の横綱鶴竜は引き続き復活を求めていく意向で「子どもたちにもっと相撲を知ってもらいたい。未来に向けて大事なこと」と熱弁していた。

 

大栄翔

大相撲冬巡業を途中離脱した前頭大栄翔(26=追手風)が18日、東京・両国国技館の相撲診療所でインフルエンザの予防接種を受けた。
冬巡業には初日の1日から参加していたが「溶連菌感染症」により4日の熊本・人吉市に参加せず帰京。
「前の日(3日)の夜から体調が悪かった。体の節々が痛くて、熱も38度あった」。
帰京後は4日間安静に努め、8日から埼玉・草加市の部屋でまわしを締めて稽古を再開させたという。
「(溶連菌には)初めて感染した。病気に気をつけようと思った」と話した。
11月の九州場所では東前頭筆頭で8勝7敗と勝ち越し、優勝した横綱白鵬から金星を奪って殊勲賞も獲得した。
来年1月の初場所(12日初日、東京・両国国技館)では新三役の可能性もあるホープは「巡業に参加できなかったぶんも自分で考えながら稽古していきたい」と、力強く語った。

 

豊昇龍

大相撲の元横綱朝青龍のおい、十両豊昇龍(20=立浪)の新十両昇進パーティーが18日、都内のホテルで行われた。
九州場所で新十両昇進を果たした豊昇龍を、パーティーに出席した部屋後援者ら130人が祝福した。
九州場所は負け越したものの7勝8敗に踏みとどまり、来年1月の初場所(12日初日、東京・両国国技館)も十両として臨む見通しの豊昇龍は「皆さんの支えがあって十両に昇進することができた。九州場所は負け越してしまったが、初場所から絶対に番付を上げていきたい」と力強く意気込んだ。
パーティーには歌舞伎役者の市川九團次(47)が、後援者の紹介を通じて出席した。
部屋頭の前頭明生、十両天空海、そして豊昇龍の立浪部屋関取衆3人にシャンパンを贈呈。
九團次から「これからも頑張ってほしい」とエールを送られ、豊昇龍は「ありがとうございます」。
だが師匠の立浪親方(元小結旭豊)から「まずは初場所で(十両)優勝してからだな。(シャンパンを)飲むのはそれから」と冗談めかしてクギを刺された。

 

八角理事長

血管肉腫のため13日に41歳で死去した大相撲の元幕内潮丸の東関親方(本名佐野元泰=さの・もとやす)の通夜が18日、東京都葛飾区の東関部屋で営まれ、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)、先代親方の渡辺大五郎さん(元関脇高見山)ら約550人が別れを惜しんだ。
2009年に部屋を引き継ぎ、18年に部屋開きをしたばかり。
先代親方は「まだ若く、これからだった。もう少しいてほしかった」と言い、大きくため息をついた。
遺影には笑みをたたえた写真が選ばれた。
同じ高砂一門の八角理事長は「笑顔が絶えず、みんなに慕われていた。とても残念に思う」と話した。

 

元高見山

13日に血管肉腫のため死去した大相撲の元幕内潮丸の東関親方(本名・佐野元泰、享年41)の通夜が18日、東京・葛飾区の東関部屋で営まれた。
師匠だった元関脇高見山の渡辺大五郎氏(75)=前東関親方=をはじめ、約60人の現役親方を含む約550人が参列した。
部屋が所属する高砂一門葬として執り行われ、日本相撲協会・八角理事長(元横綱北勝海)が葬儀委員長を務めた。
渡辺氏は「まだ若い。これからですよ」と早すぎる死を悼んだ。
部屋関係者によると、兄弟子にあたり現役時代に付け人も務めた元横綱曙(50)がこの日昼、焼香に訪れた。
現在は心機能停止による重度の記憶障害で自力歩行も難しい状況だが、関係者が連絡すると「(通夜へ)行く」と即答し、介護タクシーを使って駆けつけたという。
稽古場に設けられた祭壇の遺影は、昨年2月に部屋開きを行った際のもの。
戒名は名跡と本名から文字をとった「大優院東元泰善居士」。

 

元横綱・曙

13日に血管肉腫のため41歳の若さで死去した大相撲の東関親方(本名・佐野元泰さん)=元幕内・潮丸=の通夜が18日、東京・葛飾区の東関部屋で営まれ、約550人が参列した。
この日昼過ぎには、同部屋所属だった元横綱でプロレスラーの曙太郎(50)も部屋を訪れて手を合わせた。
かつて自身の付け人を務めた同親方のひつぎの前で対面すると、「悲しい。早すぎる」と静かに語りかけ、何度もタオルで目頭を拭った。
曙は心臓疾患による後遺症で闘病中。
旧知の角界関係者とも再会し、「(付け人で)一番仕事ができた」と約1時間も弟弟子のそばを離れようとしなかった。
帰り際には、部屋付きとして力士を指導する振分親方(元小結・高見盛)を呼び、「(高見)盛関、部屋を頼んだぞ」と固い握手をかわした。
振分親方は「久しぶりに(横綱と東関親方の)3人で写真が撮れた」と、ほほえむ遺影の前に立ち、姿勢を正した。
通夜では先代師匠で元関脇・高見山の渡辺大五郎氏(75)も「残念。これからですよ…」と弟子との別れを惜しんだ。
戒名は本名も盛り込まれ「大優院東元泰善居士」に決まった。
19日の葬儀・告別式も同部屋で高砂一門葬として実施される。

 

聖火ランナーに幕内正代

2020年東京五輪の聖火ランナーが17日に発表され、2016年の地震で甚大な被害にあった熊本県からはバドミントンの元日本代表でキャスターとしても知られる陣内貴美子さん、大相撲の幕内正代らが選ばれた。
陣内貴美子さん(バルセロナ五輪バドミントン女子ダブルス出場)
「(東日本大震災や熊本地震など)それぞれの災害からの復興には時間がかかりますが、東京大会でのアスリートの躍動する姿はきっと、被災された方々の心を癒やし、前を向く力となるでしょう。私も、育ててもらった街・熊本を、心を込めて走り、聖火のともしびがすべての皆さんの心を明るくできればうれしいです」
正代直也(大相撲幕内)
「56年ぶりの東京五輪で自分が生まれ育った故郷を聖火ランナーとして走れることを光栄に思い、また、大変うれしく思います。五輪競技に相撲はありませんが、このような形で関わりが持てること、五輪に参加できることをうれしく思います」
永野竜太郎(熊本県益城町出身のプロゴルファー)
「震災以降、復興に向けて進んでいる地元の熊本・益城町出身として聖火を東京へとつなげていけたらと思います」

 

錦木(29=伊勢ノ海)が聖火ランナー

20年東京五輪の聖火ランナーを務める大相撲の前頭錦木(29=伊勢ノ海)が18日、東京・両国国技館相撲診療所でのインフルエンザの予防接種後に「名誉なことだし、なかなかないこと。地元のために走りたい」と意気込みを語った。
出身地の岩手・盛岡市内で予定されており「(距離は)200メートルくらいと聞いています」。
聖火の持ち方については「太刀持ちと一緒なのかな?」と、同じ時津風一門の横綱鶴竜の土俵入りをイメージしていた。

 

神田うの、白鵬の美人妻、食事会で2ショット

タレント・神田うの(44)が18日までに自身のインスタグラムを更新。
大相撲第69代横綱・白鵬(34)=宮城野=の妻・紗代子さんと会食したことを報告した。
うのは「ずっと行ってみたかった白鵬関のちゃんこ鍋のお店『鵬』にて 内助の功が素晴らしい紗代子ちゃんと横綱の優勝お祝い&尊敬する働くママのナオミさんと千晶ちゃんのお誕生日のお祝いをしました」と報告。
「ちゃんこはとーっても美味しかったです」とつづった。
インスタには紗代子夫人との2ショットや友人と料理を楽しむ写真を公開。
「『おめでとう』を言い合うお祝い会っていいですね」と記していた。
フォロワーからは「素敵なお店 皆さまお美しいです」「うのちゃんの巻き髪ステキ!! 女子会楽しそう」「ちゃんこ鍋でお祝い良いですね」などのコメントが寄せられている。

 

2019年大相撲

2019年の大相撲界は「世代交代」というキーワードで語られてきた。
貴景勝が3月の春場所後に22歳で大関に昇進し、5月の夏場所では25歳の朝乃山が初優勝と、次世代勢力の伸びがあった。
ただ、幕内優勝力士を見ると白鵬2度、鶴竜と玉鷲が1度ずつと年6場所のうち4場所で30代が賜杯を抱いた。
3場所はともに現在34歳の両横綱で、若手から中堅とされる力士たちが最高位の牙城を崩すまでには至っていない。
▽鬼の居ぬ間に‥ 夏場所の朝乃山以外で20代の優勝者が出たのが9月の秋場所で、26歳の御嶽海が2度目の制覇を果たした。
ただ両場所を振り返ると、夏場所で白鵬は全休(鶴竜は11勝4敗で朝乃山と対戦なし)、秋場所でも白鵬は2日目から、鶴竜も8日目から休場と不在だった。
もちろん優勝した力士たちには全く非はないが、この傾向は昨年から続いており、昨年11月の九州場所で貴景勝が初優勝した際には白鵬と鶴竜は全休、稀勢の里は途中休場だった。
同7月の名古屋場所で御嶽海が初めて賜杯を抱いたときも白鵬と鶴竜が途中休場、稀勢の里は全休と対戦がなかった。
こと白鵬に焦点を当てれば、横綱以外が優勝した場所で白鵬が皆勤していたのは2017年初場所の大関稀勢の里の初優勝にまでさかのぼる。
まさに「鬼の居ぬ間に‥」の状態といえる。
先月の九州場所では白鵬が14勝1敗で43度目の制覇。
場所中、朝乃山は「同世代の若い人たちで今年最後の場所を盛り上げていきたい」と話していた。
11勝と健闘したものの、結果的に白鵬に3差を許した。
白鵬と鶴竜にけがによる休場が目立ってきたことは寄る年波を感じさせるが、体調を整えて皆勤した場合にはまだまだ壁になっているというのが現状だ。
▽同情 白鵬の九州場所の取り口については、横綱審議委員会から苦言が飛び出すなど批判が起きた。
多用した張り手や、前腕部を突きつけるようなかち上げが、横綱として見苦しいという意見だ。
特に12日目は、対戦相手の遠藤が土俵で鼻血を出したこともありクローズアップされた。
一方、元大関魁皇で、現在は審判委員として土俵下から勝負を見守る浅香山親方は「反則でも何でもない。今は対戦相手が白鵬を怖がって何もできず、かち上げを食らって同情を買っている状態。情けない」と話す。
ある三役力士も、遠藤戦の白鵬の攻め方について「全然OKでしょう。プロだから勝ちに徹するのも、(大相撲は)神事というのもどちらも正解。横綱にならないと分からないものもある」との見解を示した。
歴代最多の幕内在位107場所を誇る浅香山親方は若貴兄弟や曙、武蔵丸、朝青龍ら多くの横綱と激闘を繰り広げていた。
「自分たちの頃は、横綱と当たるときには興奮して眠れないくらいだった。何としても倒してやろうってね。今の20代の力士からは、怖がることなく全力でぶつかるという姿勢が伝わってこない」と残念がる。
さらに同親方は「前への圧力があればかち上げは効かないし、張り手もできないものだ」と指摘。
確かに九州場所で白鵬にただ一人、土をつけた大栄翔も右かち上げに対してしっかりと踏み込んでこらえ、すぐに突き、押しを繰り出して快勝した。
3年前の名古屋場所では、白鵬の左張り手、右かち上げに対し、宝富士がそこまで体勢を低くせずに左からかち上げ気味に当たった。
これで攻撃の威力を見事に封じて横綱を破った一番もあるように、さらに対抗策を練ることは有効だ。
▽社会状況 ”ミスターラグビー”と呼ばれ、先見の明を持っていた平尾誠二氏は生前、「スポーツって社会にすごく影響を受けている」と語っていた。
昔に比べて平均寿命が長くなっている昨今、日本は少子高齢化。
加えて、子どもにある程度の学歴を望む社会状況などは、若手がベテランの横綱陣を崩し切れていない角界にも無関係ではなさそうだ。
中卒たたき上げの日本出身関取が減っている。
九州場所の三役以上で25歳未満は貴景勝だけと、上位陣を”若さあふれる”とは形容しがたい。
相撲界は、けんかっ早くて親の手に負えない子や、家庭の経済環境が苦しい子たちの受け皿になっていた面があり、その中から、親孝行やいい生活を夢見て厳しい鍛錬の末に出世する中卒の新弟子が多くいた。
複数の親方によると、近年は「せめて高校までは出てほしい」と願う保護者が増えており昔とは事情が異なる。
医療などの技術発達も見逃せない。
けがを負っても優れた治療法で回復したり、稽古を補助する有益なトレーニングが筋力維持の一助になったりと、力士寿命を伸ばす環境がある。
自らの血液を利用した「再生医療」を施したことのある鶴竜は「昔と比べて30代でも元気に相撲が取れるようになった。体のケアやトレーニングは関係していると思う」と語り、時の流れに言及した。
▽義務 だからといって、白鵬と鶴竜がさらに年齢を重ねて衰えるのを待っているだけでいいのか。
当然それでは寂しい。
稽古をつけてもらった兄弟子を破ることが相撲界の「恩返し」であるし、先輩に勝って引導を渡すことは、ある意味で次世代を担う力士たちの義務だろう。
先人たちはポイントとして、普段の稽古を挙げる。
亡くなった元横綱千代の富士の前九重親方はよく「なんでみんな白鵬のところに出稽古へ行かないのか。一番強い人のところに行けば当然力がつくのに」と指摘していた。
普段から白鵬の胸を借りて身をもって相手を体感していれば、本場所で張り手やかち上げを受けたとしても対処が違ってくるかもしれない。
元横綱大乃国で、日本相撲協会広報部長を務める芝田山親方は「今は稽古のときに土俵際で残さなかったり、全体的に番数も少なかったりする。自分たちが若い頃も”新人類”とか言われたけど、これが現代の関取衆ってことなのかな。土俵でいい相撲を見せないとお客さまはついて来ない」と危機感を口にした。
白鵬や鶴竜に果敢に挑み、自分たちの力で自分たちの時代を勝ち取ってみせる気概。
次世代の力士たちが躍動して時代を動かす土俵には、男が体一つで大事を成し遂げる大相撲のロマンが漂い、伝統がしっかり受け継がれていく形も浮かび上がる。

大相撲九州場所(福岡国際センター)
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