本場所 千秋楽後 情報!

白鵬

白鵬は待ったを1回、すぐに右四つに組み止めて勝利を確信する。
しかしどういうわけか、じっと止まって動かない。
慎重と言う人もいるが、そうではあるまい。すぐに勝負をつけるにはもったいないのでじっくり勝負の瞬間を味わったに違いない。
いくら何でもあの時間のかけ方は異常とも思える。
白鵬のこことだから腹に一物あるのかもしれない。
邪推だろうか。あれでは貴景勝が気の毒だ。まるで蛇の生殺しである。
屈辱的でもあったろう。貴景勝に本当の胸の内を聞いてみたい。

貴景勝

大関3場所目で初めて皆勤。
「もっと良い緊張感で自分の相撲を取りたかった。実力的にまだまだ。根本的に強くならないといけない」

御嶽海

御嶽海が阿炎の動きに翻弄され、行司差し違えの一番を落として痛恨の9敗目。
大関昇進に向けての機運を高められなかったどころか、17場所維持してきた三役の座を守るのが極めて厳しい状況になった。
支度部屋では報道陣に背を向け、帰り際に「負けたら意味がない」とつぶやいた。

阿炎

小結阿炎が来場所の新関脇を確実にする9勝目を挙げた。
御嶽海を突いて攻めながら土俵狭しと動き回り、土俵際で逆転のはたきを決めた。
全6場所で勝ち越した一年を白星で締め、来年初場所では師匠の錣山親方(元関脇寺尾)と地位で並ぶことになりそう。
「ずっと上を目指してきた。これからも一歩ずつ前進したい」と決意を新たに話した。

朝乃山

新小結で11勝した朝乃山は、来年初場所での新関脇が濃厚だ。
カド番で途中休場した高安は関脇に落ち、特例による10勝以上での大関復帰を目指す。
令和元年の年間最多勝争いを、新小結朝乃山が制した。
小結以下では初の快挙だが、勝利数も勝率も過去最低を更新した。
成績が拮抗する原因は突き抜ける力士の不在。
背景に、押し相撲の興隆がありそうだ。
「自分の相撲が取れたと思う。来年が勝負。さらに上を目指したい」。
一年納めの場所を11勝で終えた朝乃山の言葉には次の大関候補としての自負がにじむ。
右差し、左上手の型を築きつつある25歳は夏場所の初優勝を機に台頭した。
昇進を預かる審判部の評価では、先場所優勝しながら負け越した御嶽海と逆転した。
ただし、55勝(35敗)は年6場所となった1958年以降で最低。
勝率6割1分1厘も、これまでの最低だった92年の貴花田が記録した6割6分7厘(60勝30敗)を下回った。
朝乃山から10勝差以内にいるのは12人。
力の差が縮まっている構図が浮かび上がる。
横綱、大関の力が落ちて全体の成績が団子状態になるのは、近年続く傾向。
過去にも世代交代の時期に起きた現象だが、今回は別の理由が透けて見える。
力士の取り口の変化だ。

大栄翔

白鵬戦で金星を挙げた大栄翔は自己最高位の前頭筆頭で勝ち越し、新小結が予想される。
初の三賞となる殊勲賞。
千秋楽を白星で飾れず、「今場所は良い相撲と悪い相撲があった。まだまだ稽古をしないといけない」。

玉鷲

会心の相撲で給金を直し、九州場所は8年連続の勝ち越し。
「とにかく自分の相撲をと思った。縁起のいい場所。今年は初場所に優勝したし、いい1年だった」

炎鵬

14日目に優勝が決まっているので何となく場内も静かで、楽日独特の緊張感もない。
それでも炎鵬の相撲だけは別である。7勝7敗。
対戦する相手は大栄翔。
すでに勝ち越しを決め、来場所の小結昇進も決まったようなもの。
おまけに白鵬に土をつけているので殊勲賞も頂きである。
よりによって何もこんな強いのと当てなくてもよいのに。
審判部も情け容赦ないものだ。
私の予想は突っ張り2、3発で土俵外、負け越しである。
ところが。炎鵬は大栄翔の右の突っ張りを巧みにかわし、十分の左差しを果たした。
こうなれば話は別である。
大栄翔は目標を外されて上体が大きく泳いだ。
その機を逃すまいとばかり、左を深く差してすくい投げで大栄翔を鮮やかに転がした。
大栄翔はある程度変化も予想したかどうか分からないが、定位置で見てしまったのが敗因だった。
炎鵬は大きな一番を会心の相撲で勝利をもぎ取った。
師の白鵬に勝った大栄翔に勝ったのだから大したものだ。
時代劇なら見事「仇討ち」を果たしたということになる。
白鵬もインタビューでそのことをうれしそうに語っていた。
露払いの石浦も勝ち越したのだから三重の喜びだろう。

正代

正代が「千秋楽で勝てば」の条件付きだった敢闘賞を射止めた。
右を差して朝乃山に左上手を取らせず、体全体で圧力をかけて寄り切った。
「今場所一のいい形だった」と機嫌良く振り返った。
かつては「将来の大関候補」と呼ばれた熊本県出身の28歳。
最近は番付を下げていたが、今場所は優勝争いに加わった。
「今日のような相撲が15日間取れればもっと良くなる。また上位に戻りたい」と意気込んだ。

松鳳山を破り、幕内では初めての2桁白星。
「最後に自分らしい相撲が取れた。収穫がたくさんあった場所。(良かった部分を)しっかり伸ばし、初場所に備えたい」と満足そうに。

3年連続で90日間大入り

一年納めの九州場所が24日に福岡国際センターで千秋楽を迎え、3年続けて年6場所の全90日で大入りとなった。
懸賞は鶴竜らの休場もあり、約1500本の見込みを下回る1234本だった。

大相撲九州場所(福岡国際センター)
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