本場所 千秋楽 情報!

白鵬

大相撲九州場所14日目(23日・福岡国際センター)、横綱白鵬(34・宮城野)が関脇御嶽海(26・出羽海)を外掛けで下して13勝目(1敗)。
今場所は上位陣を中心に休場者が続出するなか、大横綱が番付最高位としての責任を果たした。
忍び寄る衰えと若手の追い上げに基礎運動と作戦で立ち向かう「準備の横綱」。
積み重ねた白星で、30代の優勝は10度目の大台に乗った。
右で張って左四つ。
強烈に引き付けると、御嶽海の体が伸びた瞬間を逃さず、右の外掛けで仰向けにした。
得意は右四つだが、今場所は朝乃山戦でも狙って左四つになっている。
2日前の遠藤戦は「肘打ち」と張り手。
前日はかち上げを警戒する阿炎に対し、当たって素早く左上手を取りにいった。
連日の取り口を「考えて、考えて、考え抜いた相撲でした」と自賛する白鵬。
御嶽海は「強烈過ぎた。厳しい相撲だった」と、白鵬が見せた集中力と反応にお手上げだった。
白鵬は遠藤戦の「肘打ち」についても「テッポウがいつもより多かったので。私は、テッポウは『手のしこ』だと思ってますから」と胸を張ってみせた。
テッポウとは、太い柱を足腰も使いながら突く相撲の基礎運動の一つ。
休場がちになっても、そうした「準備」の反復で現役寿命を伸ばし、30代になってからの優勝は10度目になった。
千秋楽を待たずに4場所ぶり43回目の優勝を決めた。
白鵬にとっては9月の日本国籍取得後の初優勝。
新元号「令和」で優勝するのも初めてだ。
取組後の支度部屋では「やっぱり(自分が)勝って優勝が決まるのはいいものですね。日本人で初優勝?うれしいですね。(新元号での優勝は)令和元年に間に合って、良かったなと思います(笑い)」と喜びをかみ締めた。
九州場所の優勝回数は9度目。
千代の富士に並んで最多となった。
白鵬は「大先輩に近づいたということですね。先輩方は偉大ではありますね」と敬意を表したが、千代の富士は30代で19回優勝し、最後は35歳5カ月だった。
19回は無理でも、横綱の最年長優勝記録(年6場所制以降)は来年秋場所で優勝すれば超えられる。
親方になるためには、国籍はあくまで資格の一つで、年寄名跡の手当てが必要になるが、関係者によると、まだクリアできていない問題が幾つもあるという。
昨年は皆勤2場所、優勝1回。
今年は皆勤3場所、優勝2回と復調はしたが、この間に鶴竜や大関陣の休場が増え、今場所も「上位陣が休場し、引っ張らなければと、背中に重いものがありました」と白鵬。
決して巷間いわれるようなマイペースの延命を決め込むわけにいかず、増えるけが、衰えや重荷を抱えながら、薄氷の上でしこを踏むような現役生活は、来年も続きそうだ。

御嶽海

御嶽海は白鵬に歯が立たなかった。
横綱の外掛けにあっけなく崩れて負け越しも決まり、「厳しい相撲だった」と完敗を認めた。
先場所の優勝を大関挑戦へと生かせないのは「情けない」が、17場所連続で維持してきた三役の座を守るために、千秋楽の阿炎戦は重要な意味を持つ。
「白星で終わりたい」と祈るように言った。

阿炎

阿炎が貴景勝を破り、3場所続けて小結で勝ち越した。
阿炎は幕内で唯一、今年全6場所で勝ち越した。
立ち合いは貴景勝をもろ手で突き、即座に引くと前のめりの相手をわずか1秒6で送り出した。
「はたくつもりはなかった。横に動くつもりが、大関の圧力が強くて、はたく形になった」と振り返った。
それでも「夢を見ている気分」と、付け人に何度も「8番勝ったよね」と確認していた。
年間最多勝の可能性は消滅したが「それは気にしていない。勝ち越しはいつもうれしい」と、笑顔を見せた。
納めの場所の千秋楽は御嶽海戦。
「終わりよければすべてよし。あすも勝って、よかったとなりたい」と話した。

遠藤

玉鷲との激しい一番を物にし、「よかったです」。
7勝7敗で迎える千秋楽に向けて「自分の相撲を見せたい」と静かに闘志を高める。

朝乃山

角界の世代交代に注目が集まるなか、新小結の朝乃山(25・高砂)が新たな看板力士として急浮上だ。
大相撲九州場所13日目(22日・福岡国際センター)、幕内琴勇輝(28・佐渡ヶ嶽)を押し出して10勝目(3敗)。
今年通算54勝とし、年間最多勝を確定させた。
横綱大関以外では過去に大鵬(1960年・関脇)と貴花田(92年・関脇)の2人だけ。
小結では朝乃山が初めてだ。
三役(関脇・小結)の地位で2桁白星をマークし、大関取り(3場所合計33勝以上)のスタートラインにも立った。
日本相撲協会の八角理事長(56・元横綱北勝海)は今場所を通じて「堂々としている」「地力をつけている」「来年は上(大関)を目指してほしい」などと高評価を連発。
他の親方衆の評判もうなぎ上りだ。
朝乃山は「昔からあまり褒められたことがないので、褒められても…」と戸惑いつつも、ひそかにネットなどを通じて親方衆のコメントをチェックしているとか。
「ちゃっかり見ています(笑い)。理事長、尾車親方(62・元大関琴風)、藤島親方(47・元大関武双山)、高田川親方(52・元関脇安芸乃島)、荒磯親方(33・元横綱稀勢の里)…。親方衆にそう思ってもらえるのは、うれしいですね」とまんざらでもない顔だ。
今場所は関脇御嶽海(26・出羽海)の大関取りが「白紙」となる一方で、朝乃山が次の大関の有力候補に浮上した格好。
13日目の取組後は「まだ2日あるので集中していきたい。さらに星を伸ばす?来場所のためにもつなげていきたい」と気持ちを引き締めた。

大栄翔

大栄翔が自己最高位の東前頭筆頭で勝ち越した。
阿武咲との激しい攻防に一歩も引くことなく突き出し。
「前に出ることと、はたきもあったのでよく見ていこうと思った」と納得顔だった。
2日目には白鵬に土をつけた。
自身初の三賞となる殊勲賞の有力候補に挙がるとみられるが、「自分が決めることではない。あしたも自分の相撲を取り切って締めくくりたい」。
新三役も目前の地位で最後までひたむきに戦う覚悟だ。

隠岐の海

西前頭筆頭。14日目に負け越しが決まったが、表情は変えずに「あと一番頑張る。それだけ」。

妙義龍

10勝を挙げていた正代を破り、星を五分に戻す。
「集中していければと思っていた。反応が良かった」と満足そうに。

豊山

大相撲九州場所(福岡国際センター)14日目の23日、西前頭9枚目の豊山(新潟市北区出身)は押し出しで輝に敗れ8勝6敗となった。

正代

4敗目。
妙義龍に一方的に寄り切られたことがこたえたようで、絞り出すように「もうちょっと何かしたかった」。

大相撲九州場所(福岡国際センター)
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