本場所 14日目 情報!

白鵬

横綱・白鵬は小結・阿炎を寄せ付けず、押し出しで1敗を守って優勝に王手をかけた。
3敗で追う新小結・朝乃山は琴勇輝を押し出した。
平幕・正代も白鵬と同じ宮城野部屋の炎鵬を寄り倒し、10勝3敗とした。
大関・貴景勝は秋場所の優勝決定戦で敗れた関脇・御嶽海を突き押しで圧倒し、9勝目を挙げた。
14日目に白鵬が御嶽海に勝つか、朝乃山と正代がともに敗れれば、白鵬の4場所ぶり43回目の優勝が決まる。

貴景勝

貴景勝が、因縁のある御嶽海を下した。
低い当たりから休まず攻め、一方的に突き出し。
「深く考え過ぎずに、しっかり自分の相撲を取った」と納得の表情だった。
今年は御嶽海との顔合わせで2度もけがをした。
新大関だった夏場所では右膝を、全休明けの先場所は優勝決定戦で左胸を負傷。
一年納めの場所での快勝は、苦い記憶を振り払うには十分だろう。
単独トップの白鵬が勝ち、九州場所の2連覇はなくなったが、「またあした頑張りたい」。一日一番で臨む姿勢は、これまでと変わりはない。

御嶽海

関脇御嶽海が、勝ち越しへ後がなくなった。
優勝した9月の秋場所千秋楽の決定戦で勝利した、大関貴景勝に突き出されて6勝7敗。
出足が鈍く、貴景勝の突き押しに最後は引いてしまった。
貴景勝は前日12日目の竜電戦では注文相撲で敗れており、「昨日の竜電関のこともあって立ち合いは見にこられた感じだった」と振り返る御嶽海。
「下から中に入りたかった」とイメージしていたが、鋭く踏み込まない相手のペースに合わせてしまう格好となった。
勝ち越しへ残り2日、横綱白鵬らに連勝することが求められる。
御嶽海は「久々に追い詰められている感じ」と話し、緊張感を漂わせた。

朝乃山

新小結の朝乃山が勝って今年通算の勝ち星を54勝に伸ばし、年間最多勝利が確定。
番付が小結以下の力士が年間最多勝利となるのは初めて。
九州場所で新小結の朝乃山は13日目、前頭4枚目の琴勇輝に押し出しで勝って10勝目を挙げ、今年通算の勝ち星を54勝に伸ばした。
千秋楽まで2日を残し、年間の勝利数は54勝の朝乃山がトップで、22日に敗れた小結 阿炎が52勝で続くため星の差が2つ開き、朝乃山の年間最多勝利が確定した。
日本相撲協会によると、年6場所制となった昭和33年以降、横綱・大関以外の年間最多勝は昭和35年の関脇 大鵬、平成4年の関脇 貴花田の2人だけで、小結以下の力士では今回の朝乃山が初めて。
今年は横綱や大関の休場が相次ぐなど安定して勝ち星を積み重ねる力士がおらず、二場所で負け越している朝乃山が最多勝利となった。
朝乃山は「ことしは負け越した場所でも諦めず、大きな負け越しがなかったことがよかった。今場所はまだ2日間あるので集中していきたい」と話した。

大栄翔

新三役を狙う大栄翔が妙義龍を押し出して7勝目。
立ち合い直後に引きにきた相手を突いて後退させ、土俵際で右に逃れる相撲巧者を押し出し、「中に入れさせないことを意識した」と振り返った。
残り2日で白星を挙げれば念願の三役に加え、横綱を撃破しているだけに三賞も見えてくる。
26歳は「自分の相撲を取り切る」と今後を見据えた。

正代

正代が初顔の炎鵬を圧倒した。
潜り込まれたところを抱え、両まわしを引いて持ち上げると、勢いにも任せて寄り倒し。
「いつものようには踏み込まず、(相手を)見ていこうと思った」と狙い通りに仕留めた。
熊本出身とあり、準ご当所での声援を背に奮闘している。
白星は2桁に到達したが、「変に欲を出さないように、いつも通りやる」と自然体を強調した。

照強

東前頭14枚目照強が2場所ぶりの勝ち越しを決めた。
西前頭7枚目琴恵光に、差した右を抱え込まれて土俵際まで寄られたが、最後は左から突き落とした。
支度部屋で付け人相手に突き落としを練習していたという。
照強は「突き落としはもともと得意。頭の中でイメージできていた」と納得の表情を見せた。
同部屋の西幕下10枚目照ノ富士が、7戦全勝で幕下優勝を果たし、再十両を確実にした。
かつて照ノ富士の付け人を務めたこともある照強は「心の底からというか、素直にうれしい。さっき(照ノ富士と)グータッチもした」とよろこんだ。
「部屋が活気づく。自分も弟弟子に指導していかないといけない」。
付け人を務める東幕下12枚目翠富士も7番相撲を残して5勝をマークするなど好調。
“チーム伊勢ケ浜”が乗ってきた。

照ノ富士

元大関で西幕下10枚目の照ノ富士が7戦全勝で幕下優勝を決め、10場所ぶりの関取返り咲きも確実にした。
両膝のけがや内臓疾患などで休場が続き、序二段まで番付を落としただけに、「新十両の時よりうれしい。どっしりと構えていれば大丈夫だと思った」と喜びをかみしめた。
3月の春場所に序二段で復帰。
大関経験者が幕下以下で取るのは初めてだったが、自身の体調と向き合いながら稽古を重ねて地力を発揮し、5場所連続で勝ち越し。
やめたい気持ちも抱いた中、親方衆の励ましが力になったという。
「落ちてから分かったことは多い。もう一度、どこまで通用するか試したい」と先を見据えた。

元林

今年夏場所で初土俵を踏んだ近大出身で東三段目21枚目の元林(23=鳴戸部屋)が3場所連続全勝優勝を飾った。
「親方(鳴戸親方=元大関・琴欧洲)から“自信を持っていけ、おまえなら勝てる”と言われて、それが自信になって優勝につながった」。
序ノ口デビューからの21連勝(優勝決定戦を除く)は、炎鵬らに並んで史上4位タイの記録となった。

大相撲九州場所(福岡国際センター)
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