本場所 11日目 情報!

白鵬

大相撲九州場所10日目(19日・福岡国際センター)横綱白鵬は碧山を難なく寄り切って9勝目。
1敗で単独首位を守った。

高安

カド番の大関高安(29・田子ノ浦)が次の初場所(1月12日初日、東京・両国国技館)で関脇に陥落することが確実になった。
九州場所8日目(17日)に持病の腰痛のため取組を直前になって回避。
日本相撲協会に「急性腰痛症で約1週間の治療を要する見込み」との診断書を9日目に提出して休場していた。
師匠の田子ノ浦親方(43・元幕内隆の鶴)は「腰は大事な箇所だし、今場所は休んで治療を優先させることにした。しっかり治して来場所で頑張ってほしい」と再出場させないことを明言し、2場所連続の負け越しが決定的に。
今場所前に美人演歌歌手(30)と婚約を発表した高安は「これをきっかけに優勝を目指して、番付を上げていきたい」と意気込んでいたが、厳しい現実が待っていた。

貴景勝

大関に復帰した貴景勝(23・=千賀ノ浦)が、勝ち越しに王手をかけた。
初顔合わせの西前頭4枚目琴勇輝(28・佐渡ケ嶽)を下して7勝3敗と星を伸ばした。
稽古でも巡業でも肌を合わせたことがない相手で「本物の初顔」と貴景勝。
立ち合い、琴勇輝のもろ手突きをはね除けると、関脇経験者を一気に土俵際まで持っていき突き出した。
一歩的な展開だったが、勝ち名乗りを受ける間に何度か顔をしかめた。
左目を赤く腫らして支度部屋に戻ると「入っちゃったみたい」と、取組の中で琴勇輝の突きが接触したと説明した。
それでも「全然大丈夫」と、視界に影響はないことを強調。
「格闘技の世界だから。その世界にいて(痛いなど)言うべきじゃない」と、アクシデントをものともしなかった。
1敗の横綱白鵬とは2差だが、終盤戦で直接対決が組まれることは確実。
優勝争いに食らいつきたい23歳は「星勘定で見られる世界だけど、あと5日じゃなくて明日、明後日としっかりいい準備をするだけ」と、地に足をつけていた。

御嶽海

御嶽海が早くも5敗となった。
左四つで出たが、懐が深い竜電にまわしを引かれて形勢逆転。
体を入れ替えられると、力なく土俵を割った。
支度部屋では無言を貫き、悔しさをにじませた。
八角理事長(元横綱北勝海)は「まわしを取りにいくのが早過ぎた。勝ちたい気持ちが出ちゃったのかな」と首をひねった。
2度目の優勝を遂げた先場所は12勝。
大関への望みをつなげるためにも、今場所で2桁白星を挙げたいところだが、残り5日間で1敗もできない状況に追い込まれた。

阿炎

阿炎が狙い通りの取り口を披露した。
得意のもろ手突きで北勝富士を起こすと、のど輪攻めの右もよく伸びる。
低い当たりが武器の相手だけに「押し相撲の人は、こんな相撲をされたら嫌だろうなと思った」と納得の口ぶり。
2連敗中だった難敵を難なく攻略した。
3場所連続での小結。
リーチの長さや、運動神経の良さもあって安易な引き技に頼ることも多かったが、着実に力を付けてきた印象がある。
上位陣への挑戦などで経験を積み、相撲とより真剣に向き合うように。
「自分が少しずつ変わっていかなければいけない。引き出しが増えた」と手応えをつかんできた。
八角理事長(元横綱北勝海)も成長ぶりを認める。
「以前は勝てば一緒という感じだったと思うが、今は勝っても負けても前に出ている。こういう相撲を取らなくてはいけない。看板力士なんだから」と期待を寄せた。
場所直前には、インターネット交流サイト(SNS)に不適切な動画を投稿したとして厳重注意を受けた。
反省の一心で「一番に懸けている」といい、信頼回復へ日々の土俵に全力を注ぐ。
同世代では貴景勝や御嶽海、朝乃山らが注目を集める中、阿炎も負けていない。

朝乃山

新小結の朝乃山(25・高砂)が「進化」と「節制」で堂々の優勝争いだ。
大相撲九州場所9日目(18日、福岡国際センター)は幕内大栄翔(26・追手風)をはたき込んで7勝目(2敗)。
賜杯レースでトップに立つ横綱白鵬(34・宮城野)を1差で追走している。
取組後は「落ち着いて相撲を取れたと思う。一日一番、自分の相撲を取りたい」と表情を引き締めた。
この日の大栄翔を含めて、今場所は苦手にしていた突き押し相撲の相手を克服。
大関貴景勝(23・千賀ノ浦)、小結北勝富士(27・八角)、小結阿炎(25・錣山)と撃破している。
朝乃山は「相手を苦手だと思ったら勝てない」ときっぱり。
「今までの出稽古は(稽古相手が)組む相撲が多かった。今回は押し相撲がいる部屋に行こうと考えた」と場所前の稽古に手ごたえを感じている。
かねて、本場所中は禁酒を実践。
今回は期間を“前倒し”して2日から酒を一滴も飲まずに本番に備えてきた。
場所中に食事に出かける際に口にするのはお茶や水、炭酸水など。朝乃山は「初日の1週間前は、もう飲みに行かないと決めていた。場所が終わったら、たくさん飲みたいですね(笑い)」と体調管理にぬかりはない。
ここまでくれば、当初の目標に掲げた新三役での勝ち越しは通過点。
大関取りの起点となる2桁10勝、さらには2度目のVの期待も膨らむ。
朝乃山は「上位の休場者もいるし(休場者が)全員出ていたらここまで勝てない。まぐれ」と冷静に話す一方で「(役力士として)土俵の上に立って戦っていることを自信にしていきたい」。
初Vの5月場所の再現を狙う。

妙義龍

速攻で遠藤に快勝。
「一番良い相撲だったんじゃないか。きょうみたいに取れば、良いイメージができる。それを大事にやっていく」

炎鵬

千代丸の懐に潜り込めず、突き出される。
星がまた五分に戻り、「ちょっと消極的になっている。あと5日間、思い切ってやるだけ」。

琴奨菊

阿武咲に抵抗できず、ご当所で負け越し。
「老け込む年ではない。失うものもないし、しっかりいけばいいのに」と自らに言い聞かせるように。

千代丸

大相撲九州場所10日目(19日・福岡国際センター)鹿児島県出身の千代丸がご当地場所で7勝目を挙げ、昨年初場所以来の幕内勝ち越しに手をかけた。
小兵の炎鵬をよく見て攻め込んで突き出し。
「落ち着いて取れば、押されることはない。中に入られないようにだけ警戒した」と満足げだった。
人気者に大声援が飛ぶ中でも冷静さが光った。
「完全アウェーで、見渡す限り(ファンが応援で掲げる)炎鵬のタオルだったけど、1枚だけ千代丸があった。それが救いだった」と頬を緩める。
平幕ながら3敗で優勝戦線にも踏みとどまり「幕内初の2桁勝利をできたらいい」と高い志を示した。

錦木

7日ぶりに白星を挙げ、7敗で踏みとどまる。
「いったん(悪い)流れが切れた。落としちゃいけない。残り全部勝たなきゃいけない」

夢道鵬

元横綱大鵬の孫で、元関脇貴闘力の四男の夢道鵬(むどうほう・18・大嶽)が、偉大な祖父の化粧まわしを締めて、新序出世披露に臨んだ。
大鵬の地元・北海道で有名な、すずらんがあしらわれた化粧まわしは、兄で幕下の納谷も昨年初場所の新序出世披露で締めたもの。
2人目の「大鵬の孫」として角界入りした夢道鵬は「気持ちが引き締まる。これから頑張らないといけないと、あらためて思った」と、初々しく話した。
夢道鵬について、恩師で多くの幕内力士を輩出する埼玉栄高の山田監督は「プロの体になれば化ける可能性がある」と、将来性を高く評価する。
183センチ、135キロの体を一回り成長させ、十両、幕内へと番付を上げることを期待した。
ところが今場所の前相撲で、夢道鵬は1勝2敗だった。
再出世力士に勝っただけで、今場所初土俵の他2人に負けた。
モンゴル出身の出羽ノ龍(出羽海)が3勝、埼玉栄で夢道鵬の1学年上の二本柳(阿武松)が2勝1敗。
半年間の研修などを経た出羽ノ龍は「やっと前相撲を取れた」と笑った。
二本柳は昨夏に負った右膝の大けがからの再起だけに「化粧まわしの重みを感じた」。
逸材ぞろいの3人。数年後「伝説の新序出世披露」となる日が来るかもしれない。

大相撲九州場所(福岡国際センター)
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