本場所 11日前 情報!

■鶴竜
9月に師匠の井筒親方(元関脇・逆鉾)を亡くした横綱・鶴竜が、移籍した陸奥部屋で初めて稽古を行った。
てっぽうなどの基本運動に加え、ぶつかり稽古で胸を出し、「(初土俵から)18年がたって、また新弟子に戻った気持ち。頑張っていく」と気を引き締めた。
先場所途中休場の要因となった左膝にはまだ不安が残るが「新しい部屋の人たちにいい報告をしたい。そうすれば、天国の師匠もホッとするでしょう」と亡き師匠のためにも結果を求めていく。

■御嶽海
秋場所で2度目の優勝を果たした関脇御嶽海(26=出羽海)が福岡・新宮町の部屋宿舎で会見した。
今場所で12勝以上すれば大関に昇進する可能性があり「10勝は絶対条件。先場所と同じ12勝できるようにしたい」と意気込んだ。
一方で、勝負の場所を前に「不安です。本当に10勝できるのかなと…。自信はない」と弱気な言葉も口にした。
関脇で2回優勝し、三役の連続在位17場所は昭和以降で単独2位。
ただ、三役で10勝以上は優勝した2場所に限られる。
「三役で2桁(10勝以上)が少なすぎる。心の問題。落ち着いていれば(10勝以上は)取れると思うけど、そこまで安定していない」と冷静に自己分析した。
今月の秋巡業の過ごし方にも“誤算”が生じた。積極的に相撲を取る稽古に参加する一方、基礎運動に割く時間が不足。
「土俵に上がる回数は増えたけど、そのぶん大事な基礎運動ができなかった。悔いが残る。(本番まで)あと2週間あるので、カバーしないといけない」と課題を挙げた。
故郷の長野は台風の影響で甚大な被害に見舞われた。
御嶽海は先場所で獲得した殊勲賞の賞金200万円の全額を長野県に寄付。
12月にはボランティアで被災地に入り支援活動を計画している。
御嶽海は「勝っている姿を見せて、少しでも元気になってもらえれば」と話した。

■阿炎
九州場所は13年ぶりに小結が4人となる。
阿炎(25=錣山)、遠藤(29=追手風)、北勝富士(27=八角)、朝乃山(25=高砂)の4小結は29日、福岡国際センターで行われた赤ちゃん抱っこイベントに参加。
新三役の名古屋場所から2場所連続で勝ち越し中の阿炎は「優勝狙って、突っ走っていきます」と威勢よく意気込んだ。
世代交代の空気が角界を包む中、夏場所で優勝した朝乃山ら若手・中堅力士が、幕内上位に名を連ねる。
ライバルひしめく九州場所だが、阿炎は「(ライバル意識は)ない。全員敵なので。負けない。1抜けします」と宣言。
今や優勝宣言は“恒例”になっているが「そろそろ優勝しないと、口だけになっちゃう。優勝目指します」とハッパをかけた。
もっとも新三役の場所から8勝、9勝を挙げており「ちょっとずつ進んでる」。今年は一度も負け越しがなく、年間最多勝争いでも関脇・御嶽海(26=出羽海)と並ぶ。
タイトルについては「御嶽海というバケモンがいるので」と謙遜するが、「肩を並べてることを自信につなげて、張り合ってみようかな」と笑った。
初日までは横綱・白鵬(34=宮城野)の胸を借りに出稽古に行くプランもあり「この2週間が勝負。しっかり体を作っていく」。
優勝、そして年間最多勝という最高の結果で1年を締めくくるべく「1番1番集中して。自分の相撲を出せたらいい」と場所を見据えた。

■朝乃山
朝乃山(富山市呉羽町出身、富山商高OB、高砂部屋)が新小結に昇進し、西の2番目に就いた。
富山県出身力士では1985(昭和60)年九州場所の琴ケ梅以来34年ぶりの新三役となる。
朝乃山は福岡市中央区の高砂部屋で記者会見し「小結で終わらない。もっと上の番付がある」と抱負を語った。
九州場所の小結は朝乃山に加え、東に阿炎(錣山部屋)、西に遠藤(石川県穴水町出身、金沢学院高OB、追手風部屋)が就き、東の2番目で北勝富士(八角部屋)が返り咲いた。
小結4人は2006年九州場所以来13年ぶりとなる。

■佐田の海
大相撲九州場所のPRイベントが29日、福岡市内で行われた。
九州出身の琴恵光、松鳳山、佐田の海、正代の九州出身幕内力士らが参加。
集まったファンに来場を呼びかけ、カレンダーをプレゼントするなどして交流した。
冒頭のあいさつでは、佐田の海が「ここ数年、九州場所では勝ち越せていないので頑張ります」と、5年連続ご当所場所で負け越し中と告白。
これに、待ってましたとばかりに、直後にあいさつの順番が回ってきた正代が「僕は九州で負け越したことがないですが頑張ります」と、隣の佐田の海を見てニヤリ。
入門以来、5年連続で勝ち越し中をアピールしつつ、笑いを誘っていた。
イベント後、報道陣から目標を問われた正代は「まずは8番。それを早い段階でクリアできれば、2ケタ(白星)も見えてくる。三役に復帰したい」と、力強く話していた。

※嘉風
大相撲元関脇・嘉風の中村親方(37=本名大西雅継、佐伯市出身)が29日、大分合同新聞社を訪れ、引退を報告した。
中村親方は恩師ら関係者と一緒にスーツ姿で来社。
「相撲取りになってよかった。きついのは当たり前で、厳しいとは思わなかった」と16年間の現役生活を振り返った。
6月に負傷した右膝はリハビリで装具付きでの歩行は支障のないところまで回復しており、今後は尾車部屋付きの親方として指導に当たる。
「現役最後の方は、自分のことよりも若い衆の稽古を見る方が楽しかった。指導を頑張りたい」と後進育成に意欲をのぞかせるとともに、「(弟子たちには)固定観念を持たせずにやらせたい」と意気込みを語った。
中村親方の引退相撲・断髪式は来年10月3日、東京の両国国技館で行う。