本場所 13日目 情報!

■豪栄道
かど番を脱出。
張り差しや左変化を「行司待った」で止められるなどして、4度目での成立でも冷静さを欠かなかった。
張り差しで竜電に右を差し勝ち、機を見て上手投げ。
集中力を切らさずに勝ち越しを決め、「少しうれしい」と安堵(あんど)感を漂わせた。
13日目には、2敗で単独トップの貴景勝とぶつかる。
「責任はまだ果たせていない。集中して自分の力を全部出すだけ」。
大関復帰を決めた埼玉栄高の後輩の前に立ちはだかる覚悟を述べた。

■栃ノ心
かど番の栃ノ心は御嶽海に敗れて7敗目と後がなくなった。
手つき不十分などで3度目の立ち合い。
すでに集中力が切れていたのか、もろ差しを許してあっさりと土俵を割った。
「ちゃんと(手を)ついてたのに、なんで止められたのか、わからない。負けたのは俺が弱いからだけど」と嘆き節だった。

■貴景勝
妙義龍を下して10勝目を挙げ、現行制度で6人目(7度目)の大関復帰を決めた。
12日目での2桁白星到達で決定したのは最速。
1969年名古屋場所から「大関は連続2場所負け越しで関脇に降下、翌場所10勝以上した場合に大関に復帰できる」の規定となり、これで返り咲けたのは三重ノ海、貴ノ浪、武双山、栃東(2度)、栃ノ心。

■御嶽海
内容の良い白星で連敗を免れた。
栃ノ心にもろ差しを果たして一方的に寄り切り。
「良い立ち合いができた。あすにつながると思う」と自賛した。
3敗を守り、優勝争いでも踏みとどまったが、意識するのはあくまで「2桁白星」と強調。
その目標へあと1勝と迫って臨む残り3日は「白星がついてくればいいかな」。
どっしりと構えていた。

■朝乃山
過去1勝6敗だった大栄翔に突き落とされ、「足が出なかった」と反省。
4敗に後退して優勝も厳しくなり、「あしたから自分の相撲を取り切れるようにしたい」と気持ちを切り替えた。

■隠岐の海
明生を下して3敗を守り、優勝争いに踏みとどまる。
表情を引き締めたまま、問い掛けには「あしたです」と繰り返した。

■宝富士
初顔の炎鵬を下して3敗を守った。
小兵の素早い動きに惑わされることもなく、足を取りにきたところで両上手を引き、上からつぶすようにして仕留めた。
「崩されそうになっても落ち着いていた。見えていた」と納得顔だった。
6日目からの7連勝で優勝争いに加わっている。元関脇の32歳は「一番、一番に集中したい。精いっぱい取れればいい」と無心で残り3日に臨む。

■明生
隠岐の海に押し出されて3敗となり、並んでいたトップから後退。
「全部、駄目だった。攻める姿勢が足りない。(残り3日は)変わらず一生懸命やりたい」

■剣翔
優勝戦線に食らいついた。
東前頭10枚目佐田の海の出足をもろ手突きで止めると、すぐに引いてはたき込み。
前日の夜から考えていたという立ち合いが見事に成功し「イメージ通り、イメージ通りですね。まわしを取られたくなかった。決まって良かったです」と何度もうなずいた。
ヒール役を買って出ている。
「負けて喜ばれる相撲取りになりたいんです」。
場所前も場所中も相手の取り口を研究し、自身の「10種類ある」という立ち合いで対応する。
十両優勝した7月の名古屋場所では、剣翔に負けたとある十両力士が支度部屋で「本当にやりにくい相手なんですよ。何をするか全く読めない」と漏らしていた。
この日、支度部屋で剣翔は「相手が嫌がることを狙っています」ときっぱり話した。
新入幕の今場所は、敢闘賞が一つの目標だ。「最近新入幕で10勝なら敢闘賞は間違いないですよね? だから狙いたいなって…」。
確かに、3人の新入幕力士が10勝を挙げて11勝の碧山だけが敢闘賞を獲得した11年九州場所以降、夏場所の志摩ノ海まで10人連続で10勝以上の新入幕力士は敢闘賞を受賞している。
「まあ、運が良ければって感じで…。11番なら、間違いないですか?」。意欲満々の敢闘賞へ、逆質問が止まらなかった。

■豊山
昨年名古屋場所以来7場所ぶりの幕内勝ち越しを決めた。
千代翔馬に土俵際で体勢がのけぞるまで押し込まれたが、耐え抜いて逆転の引っ掛けを決めた。
「絶対に負けない、と必死でした。決まり手は何ですか? ひっかけ? 初めてですね」。
勝負が決まった後、土俵上でほえたが、それも覚えていないほど興奮状態だった。
「今場所からは、もう自分1人じゃない。そういう思いも力になっていると思います」。
場所前に結婚を発表、妻の存在も大きい。
角界入り当時からライバル視された同学年の朝乃山が、名古屋場所で初優勝。
度重なる負傷で伸び悩んできた大器が、ようやく復活ロードを歩み出した。

※冬巡業の日程
日本相撲協会は19日、冬巡業の日程を発表した。
昨年から6日減って計11日間。年間でも12日少ない79日となった。
日程は次の通り。
12月
▽ 1日 福岡県直方市
▽ 3日 山口県下関市
▽ 4日 熊本県人吉市
▽ 5日 福岡県うきは市
▽ 6日 大分市
▽ 7日 熊本県小国町
▽ 8日 鹿児島市
▽10日 長崎県諫早市
▽11日 佐賀市
▽14、15日 沖縄県うるま市

※大相撲名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)
大相撲を見逃した!もう一度見たい!方はこちら。