本場所 11日目 情報!

■御嶽海
御嶽海が際どい勝負を物にした。
玉鷲の圧力に引いてしまい、土俵際ではたいた際にまげをつかんだとして物言いがついたが、軍配通りに8勝目を手にした。
過去18勝2敗と得意にしている相手だからこそ「15日間で誰よりも緊張する」と言い、逆転勝ちを「体が動いていることが確認できた」と前向きに捉えた。
東関脇で勝ち越し、来場所は17場所連続の三役。
本人は今場所の2桁白星に視線を向け、「あと二つ勝てば目標が達成するので、それしか考えていない」と言い切った。

■貴景勝
貴景勝が正代を圧倒して8勝目を挙げた。
「まわしを取られたら勝てない。やるべきことをやった」。
両脇を締めて低い姿勢から何度も押し上げ、最後は左をはずに掛けて押し倒した。
大関復帰まで残り5日間で2勝とし、優勝争いでもトップに並んだ。
それでも姿勢はぶれずに「目の前の一番に集中したい。毎日全力を出し切ることが目標」と口元を引き締めた。

■朝乃山
朝乃山は得意の左上手にはこだわらず、志摩ノ海を圧倒した。
立ち合いで押し込んで右を差し、左からは抱えて前へ前へ。
「左が欲しかったが、あそこで止まったら負けと思った。迷わずに出た」と大きくうなずいた。
初の上位総当たりだった先場所は7勝8敗と負け越したが、今場所は10日目で給金を直した。
鶴竜、豪栄道、栃ノ心を破っている好内容を「前に出ているから相手が嫌がる相撲が取れている」と自己分析する。
三役未経験ながら、大器への評価は高まるばかり。
八角理事長(元横綱北勝海)は「必ず右四つ。分かっていても防ぎようがない」と形があることを強みとみる。
土俵下の藤島審判長(元大関武双山)は「優勝どうこうは別にして、上にいきそうな相撲っぷり」とスケールの大きさを認めた。
2敗でトップに5人が並ぶ中、自身と御嶽海、貴景勝が優勝経験者。
既に役力士との対戦を終えており有利にも見えるが、「ここからが勝負。何も考えず自分の相撲を取り切るだけ」。
攻めの姿勢を崩さなければ、2度目の賜杯は近づいてくる。

■明生
1敗だった明生と隠岐の海は共倒れ。
明生は2本差したが、強引な左下手投げを剣翔に右から打ち返された。
8日ぶりの黒星を喫し「簡単にまわしを取らせてしまった。悔しい」と反省した。

■豊山
豊山は力強い相撲で3連敗から立て直して3連勝とし、6勝目を挙げた。
白星を二つ先行させ「なかなか押し込めなかったが、体が動いていた。うまいこと反応した」と表情は明るかった。
「迷った」という立ち合いは右喉輪を選択し、大翔鵬の上体を起こした。圧力をかけた相手に対し、回り込みながら攻め手を緩めない。
腕をよく伸ばしての突き、押しから突き出した。
相手をよく見て落ち着いて取り「いつもならそのままいくところで勝ち急がなかった」と勝因を挙げた。
調子はまだ良くないと感じているそうで「2、3発で持っていく気持ちいい相撲が取りたい」と終盤を見据えた。

※錣山親方
技巧派力士だった元関脇逆鉾の井筒親方が16日午後9時11分、都内の病院で死去した。
58歳。鹿児島県出身。関係者によると、最近は、すい臓がんなどを患っていた。
葬儀は時津風一門葬として行われることが決定。
実弟の錣山親方は悲しみをこらえて相撲協会の業務を全うした。
あまりにも早過ぎる死だった。関係者によると、井筒親方は名古屋場所後に糖尿病が悪化。
検査ですい臓がんが発覚し8月下旬から都内の病院に入院していた。
秋場所は初日から休場。がんは肝臓にも転移し、数日前から容体が急変したという。
急逝から一夜明けた17日は、秋場所が行われている両国国技館が悲しみに包まれた。
井筒親方の実弟の錣山親方は正面入り口での入場券チェックを終えた後に取材に応じ、16日夜は長兄の福薗好政氏と一緒に息を引き取る場面に立ち会ったことを明かした。
「本人は頑張った。それを褒めてやるしかないです。最後まで顔を見られたことは幸せだった。井筒は親父の元に戻った」と気丈に話した。
日本相撲協会はこの日、緊急理事会を開き、横綱鶴竜ら井筒部屋の力士3人と床山1人は鏡山部屋の一時預かりとなることを承認した。
ただ、秋場所期間中は井筒部屋の名称が残り、新たな処遇は場所後に協議することになる。
関係者によると、鶴竜らの受け入れ先は同じ時津風一門の時津風部屋か追手風部屋が主な候補に挙がっているという。
実弟の錣山親方は二所ノ関一門の所属とあって、自身が後継者となる可能性には「うちは一門が違う」と述べた。
現役時代は技巧派のもろ差し名人だった井筒親方。
引退後は鶴竜を横綱に育てたのに加え、協会副理事も務めた。
一門は違えど、錣山親方も大相撲の発展を臨んでいる。「井筒ができなかった分も、少しでも協会のプラスになるように汗をかくしかないんじゃないですか」。
相撲に人生をささげた井筒親方の志は受け継がれていく。

※八角理事長
八角理事長(元横綱・北勝海)突然の訃報に接し、ただただ驚いております。
生前は、部屋の師匠として、横綱鶴竜を育てられました。
また、協会の副理事として、審判部副部長、巡業部副部長を歴任され、相撲道の継承と発展に尽力されました。
まだ50代と若く、さぞ、無念のことであったかと思います。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。と話していた。

※大相撲名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)
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