本場所 中日 情報!

■鶴竜
大相撲の横綱鶴竜が秋場所8日目の15日、日本相撲協会に休場を届け出た。
5日目から3日連続で金星を配給していた。
鶴竜の休場は初場所以来で通算13度目。

■御嶽海
関脇御嶽海が平幕の正代を押し出しで下し、1敗をキープした。
立ち合い押し込まれてから、地力を発揮して逆転勝ちだ。
白鵬休場、鶴竜3連敗と両横綱が崩れ、不透明な優勝争いの中、2日目から6連勝。
「まだ全然」と言うが、8日目は貴景勝戦。勝てば、一気に“場所の主役”も交代、2度目の賜杯に接近する。
土俵際で回り込む正代を、御嶽海が追った。詰めを誤らず押し出した。
「冷静に取れてましたね。立ち合いは完璧に起こされちゃったけど、手が伸びていたから良かった」
合口は過去8勝7敗とほぼ五分。「大学時代から知ってる相手。一方的に勝つか、やられるか。初手が大事」と気をつけた初手をミスした。それでも、勝つ。
幕内後半の審判長・藤島親方が少し不満げに言った。
「相撲センスはピカイチ。だけど、惜しいね。たいした稽古もしてないのに、あの相撲がとれる。首根っこ捕まえて稽古をやらせたら、どこまで強くなるか。勝負度胸もいいし」
周囲から“場所相撲”と呼ばれる男は、やっぱり本場所で強い。
昨年名古屋場所で初優勝し、三役は歴代2位の連続16場所目。
2度目の賜杯を手にすれば、大関の座は急接近する。今場所は白鵬が休場、鶴竜が3連敗。
2敗の豪栄道を除き大関以上は総崩れで、絶好のチャンス到来だが「主役? いっぱいいるじゃん?」とマイペースを崩さない。
御嶽海が今場所の主役に推すのは大関復帰を狙う貴景勝で、8日目が大一番。勝てば、嫌でもV戦線の“主役”になる。

■貴景勝
貴景勝が千代大龍の注文相撲にあっけなく屈した。
踏み込みも甘く、頭を下げた体勢となって全く反応できず、「自分がまだまだ弱い。頭になくても対応できるようにしないといけない」と反省した。
初日から5連勝とし、1場所での大関復帰に必要な10勝の半分まで白星を手にした後に連敗。
前半戦は尻すぼみとなったが、「毎日一生懸命やっている。やり切れればいい」と自らを納得させるように話した。

■阿炎
阿炎が好調な遠藤との小結対決を制した。
うまさと柔らかさを生かした土俵際の逆転もある相手の動きをよく見て押し出し、「熱くならないようにしたから、最後も見えていた」と冷静に振り返った。
内容も伴って5勝目を挙げ、「相手がどうこうではなく、自分が好調で白星が伸びている」。
自信を深める前半戦となった。

■朝乃山
大相撲秋場所7日目の14日、西前頭2枚目の朝乃山は西前頭5枚目の竜電を下し、5勝目を挙げた。
相手に何もさせない力強い取り口で3連勝。25歳の大器は「何も考えず、自分の相撲を取り切ることだけを考えた」と納得の表情だった。
今年5月の夏場所で初優勝した富山の星が勢いづいてきた。
立ち合いで右を固めて得意の左上手をつかむと、右を差して前進。圧力をかけて一気に寄り切った。
重心が低く、身長188センチ、体重171キロの恵まれた体格を生かした見事な勝ちっぷり。
番付が下の相手に風格すら漂う完勝で「けんか四つなので、先に上手を取れたところが勝負だった。構わずに前に出た」と振り返った。
この日見せた右を固めながらの方法については「これからもっと伸ばしていきたい。失敗することがあるので、稽古するべきことの一つ」と向上心を示した。
6日目までに1横綱2大関を総なめにし、強さを存分に見せつけている。
場所前に患った左脚の蜂窩織炎の影響で満足な稽古ができなかったが、安定感のある内容で2敗を守った。
7日目に横綱鶴竜が3敗目、大関復帰を狙う関脇貴景勝が2敗目を喫し、優勝争いも混沌としてきた。
朝乃山の8日目の対戦相手は西前頭筆頭の碧山。
今後は番付が近い力士と当たり、追走していけば2度目の制覇も夢ではない。
「トップが一門の隠岐の海関なので追い掛けていきたいし、援護もしてきたい」。
三役昇進を目指す若武者は意欲を隠さず、前を見据えた。

■妙義龍
大相撲の西前頭6枚目妙義龍が秋場所8日目の15日、日本相撲協会に休場を届け出た。
8日目の対戦相手、宝富士は不戦勝となる。
妙義龍の休場は2017年九州場所以来で、通算8度目。

■隠岐の海
隠岐の海が好調のベテラン同士の一番を制した。
妙義龍に2本差されて寄られたが、土俵際でこらえて右からの小手投げで逆転。
初日からの連勝を自己最長の7に伸ばしても、「内容が良くない。目の前の勝負に勝っても、内容が伴わないと」と喜びは控えめだった。
賜杯争いで単独トップに立つ。「たまたま勝っているだけ。集中して頑張りたい」と気負いなく話した。

■豊ノ島
西前頭14枚目の豊ノ島が、今場所2度目の3連敗で1勝6敗と、16年初場所以来の幕内勝ち越しに苦しい状況に立たされた。
過去幕内で3勝2敗の同9枚目琴勇輝と対戦。
立ち合いで左ノド輪で押され後退。懸命に、その左腕をはね上げたが二の矢、三の矢の突きを、やはりノド元に受け防戦一方。
反撃の糸口さえつかめず、一気に突き出された。
この日が通算1300回出場(現役4位)の節目の土俵だったが「白星がほしかったな」とボヤいた。
相撲については「(相手の攻めを)残せない感じだった。
左を殺して正面に(自分を)置いて、突き押し相撲の対豊ノ島の手本のような相撲を取られた」と振り返った。
あとは、一方的な相撲で敗れた歯がゆさで、自分を責める言葉が続いた。
「36歳で最年長(関取)だと、自分を慰めている。それがダメなんだ。36歳なんか世間では若造。何してんだ若造が…という気持ちでやらないと。
我慢できる痛みなのに(場所前に)痛めた足を引きずっているのが嫌になる。みっともないし相撲を取るからには精いっぱい取らないとね」。
その気概があれば苦境は乗り切れそうだ。幕下陥落のことを思い出して、後半戦の土俵にベテランが臨む。

※勢
西十両12枚目勢が魁聖との“三役経験者の巨漢対決”を制し、5勝2敗とした。
身長194センチの自分より高い195センチの相手。
「今日は頭からいこうと決めていた。当たれなくても、相手が大きいんで捕まれたら不利になる」。
右の相四つ。先に巨体を抱えるように前に出た。寄り切れず、逆に左上手を許して寄られたが、土俵際で踏ん張って、逆転の肩すかしを決めた。
「最初は攻めきれず、体を起こされて胸を合わしてしまったけど、土俵際で踏ん張れた。やっぱり立ち合いがよければ、その後の2、3、4、5もよくなります」。
膝下に蜂窩織炎を患っていた左脚の状態も周囲に違和感を感じさせなくなり、口調も軽やかだった。

※大相撲名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)
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