本場所 6日目 情報!

■鶴竜
鶴竜が朝乃山に金星を与えた。
先に左上手を許し、やや強引な投げで相手を呼び込んで墓穴。
「早く勝負をつけようとしたのがまずかった」と悔しがった。
白鵬が2日目から休場し、自身は5日目に初黒星。
混戦模様を呈してきたが、「もう一度、自分の相撲に集中するだけ」と己に言い聞かせた。

■豪栄道
3連敗中だった大栄翔を引き落として4勝目。
「体は動いていると思う。本当は右を差したいが、力をつけている相手だから簡単には差せない」と話した。

■栃ノ心
初顔だった友風の挑戦を退ける。
反則負けを喫した前日からの連敗は免れても、はたき込んでの白星の内容には納得がいかなかったようで「気持ちよく勝ちたい」。

■貴景勝
貴景勝は埼玉栄高の先輩、北勝富士を下し、大関に復帰できる2桁勝利まであと5勝とした。
強い当たりから押し込んだ後、はたいて劣勢となったが、左足だけで残しながら突き落とし。
「必死でやっているから分からない。いいといえばいいし、悪いといえば悪い」と独特の言い回しで振り返った。
右膝のけがの回復が遅れ、7月の名古屋場所を全休したことを考えれば、5連勝の序盤戦は上出来だろう。
「星勘定をしたら、自分の相撲が取れなくなる。毎日、自分の相撲をやり切るだけ」と先を見据えた。

■阿炎
白鵬の休場による不戦勝や、栃ノ心の反則負けで拾った白星で重ねた連勝が3で止まる。
「考え過ぎた。内容どうこうではなく、しっかり集中して臨まないといけない」と反省。

■朝乃山
横綱が相手でも、ひるまずに前へ出た。
25歳の朝乃山が鶴竜を破って初金星。
「自分の相撲を取れて勝ったことがうれしい」。積極的な姿勢が実り、幕内通算100勝目を感慨深い形で手にした。
立ち合いで得意の左上手をつかめず、逆に鶴竜に右の下手を許した。
それでも胸を合わせたまま前に圧力をかけた。
横綱の下手投げに乗じて左上手を奪ってさらに前進。
最後まで投げを打ってくる相手に屈せず、そのまま寄り切った。
「我慢して前に出たのが良かった」と振り返った。
夏場所で初優勝し、勢いに乗って鶴竜との初対戦に臨んだ名古屋場所では、肩透かしで黒星を喫していた。
「先場所は自分の相撲が取れなかった。前に、前にという相撲を信じてきて、今日みたいな相撲ができた」と胸を張る。
今場所も初日から御嶽海、栃ノ心と強敵に真っ向勝負で連勝したが、3日目は貴景勝にはたき込まれ、4日目は遠藤を土俵際まで追い詰めながら粘られて連敗。
「昨日みたいな取組はしたくない」と気持ちを切り替え、金星につなげた。
八角理事長は「前に出ようとしているところが強い。攻め続けているから上手が取れる。自信を持っているよね」とたたえた。
客席から舞う座布団は「気にならなかった」と冷静だったが、勝った直後の気持ちを問われると「うれしかった」と素直に笑みを浮かべた。

■友風
嘉風の引退を最も惜しんでいる一人が、日体大の後輩にも当たる友風だろう。
名古屋場所では、休場していた兄弟子からの助言も生かして11勝と躍進。
引退は「事前に知っていたことなので」と冷静に受け止め、「嘉風関の意志を継いで、これから2人分頑張りたい」と誓った。

■琴奨菊
35歳で、嘉風と同じ一門の琴奨菊は「もう一度、土俵で見たかった」としみじみ。
大関から陥落し、親身になって相談に乗ってもらったのが記憶に残っているという。

■隠岐の海
隠岐の海が琴勇輝をはたき込み、2016年秋場所以来となる初日からの5連勝。
相手には4連敗中だっただけに「リベンジできたのがうれしい」と喜ぶ一方、34歳のベテランは「内容がない。まだまだ調子は良くない」と反省することも忘れなかった。

■炎鵬
土俵際で大翔鵬を突き落とし、序盤戦を4勝1敗で乗り切る。
「勝てているのはいいが、修正すべきことはたくさんある」と気は緩めず。

■石浦
東前頭15枚目石浦が4勝1敗で序盤戦を終えた。
自分より16センチ高く、62キロ重い貴源治を、立ち合いで潜り、下から押し上げ、先手を奪い送り出した。
「朝稽古で若い衆相手にやったイメージでいきました」。
「最悪」という状態で場所に入り、好結果につなげている。
「いつもは調子が悪くても“状態はいい。体も動いてる”と言い聞かせてるんですが、今場所は“悪い”と認めて、考えながらやっているのがいいのかも」という。
調子を上げるため、取り入れた試みもある。
これまでの場所中は、疲れをとることを優先してきた。
今場所は取組後に帰宅して、まず荒川の土手に足を運んでダッシュ10本。
初動負荷理論で知られる都内のワールドウィングジムまで自転車で向かい、汗を流す。
従来は5日に1度のペースだったルーティンを連日こなす。
「相撲が終わった後の生活を大事にしようと思って。できることは何でもやってやるという感じです」と、貪欲に取り組んでいる。

※嘉風
大相撲の元関脇で、関取最年長37歳の西十両7枚目嘉風の現役引退が、秋場所5日目の12日に日本相撲協会から発表された。
年寄「中村」を襲名し、今後は部屋付き親方として後進の指導に当たる。
右膝のけがで7月の名古屋場所から休場が続き、復帰が見込めないことから、来場所での幕下への転落が決定的となっていた。
16日に引退会見に臨む。
師匠の尾車親方は「きのう、引退したいという連絡があった。自慢の力士で、どこに行っても褒められていた。真っすぐに攻める相撲を弟子に伝授してほしい」と述べた。
177センチと大きくはない体で正攻法を貫き、突き押しを軸とした激しい攻めで横綱、大関戦でも存在感を存分に示して人気を集めた。
33歳だった2016年初場所では、新入幕から59場所かけて新関脇に昇進。
金星は現役最多に並ぶ8個。秋場所で十両へ落ち、07年名古屋場所から守ってきた幕内の座を手放した。
日体大3年でアマチュア横綱に。学業を優先してプロ入りを控え、04年初場所に前相撲で初土俵を踏んだ。
05年名古屋場所新十両、06年初場所新入幕。三賞は10度(殊勲2、敢闘4、技能4)。

※尾車親方
師匠の尾車親方は11日に引退の意志を告げられたときのことを、「土俵で散りたかった、と悔しがっていた」と明かした。
後進の良い手本となることを期待し、「弟子を育てて、その悔しさを晴らせばいい」とねぎらった。

※大相撲名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)
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