本場所 2日前 情報!

■高安
大相撲の大関高安が秋場所を休場する見通しとなった。
7月の名古屋場所で左肘じん帯を断裂。
秋場所取組編成会議の前日となった5日は東京都江戸川区の田子ノ浦部屋の朝稽古に姿を現し、幕下以下の力士にぶつかり稽古で胸を出したり、ダンベルを使った運動などで終えた。
秋場所に出場するか否かについては師匠の田子ノ浦親方と話し合ってから決めることになるが、負傷後は一度も相撲を取る稽古ができていないため、休場が濃厚な状況だ。
高安は左肘の状態について「痛みはほとんどないが、サポーターをつけないと不安感がある。完璧に治っていない。6~7割」と説明。その上で「(左腕の)筋力が戻ってないとケガの再発につながる。筋力を戻すのが大事。まわしを取って力強い相撲が取れるまでは、しっかり治療しないといけない」と話した。

■貴景勝
大相撲の秋場所で大関復帰を目指す関脇貴景勝が5日、東京都台東区の同部屋で場所前の稽古を打ち上げ、「あとはコンディショニング。100%の力を出せる状態にもっていく。順調」と本場所へ気持ちを高めた。
この日は基礎運動中心のメニューを消化。
場所前の関取衆との相撲を取る稽古は合計15番に終わったが、横綱審議委員会の稽古総見で本土俵にも上がり「始まる前に経験できて良かった」という。
師匠の千賀ノ浦親方は「出場?もちろん。いい成績を残せたらいいが、ケガしないのが一番」と期待を込めた。
秋場所10勝以上で大関に復帰できる。
「つかみたいという気持ち。10番が甘くないことは分かっている」。
同部屋の十両貴ノ富士の不祥事が発覚したが「自分に影響は全くない。自分がやるべきことをやればいい」と3日後に迫る戦いへ集中していた。

■遠藤
8月31日に一般公開された横綱審議委員会による稽古総見。
遠藤が東京都両国国技館の土俵へと姿を現すと、大声援が飛んだ。
鶴竜には5戦全敗でも、他の力士とは5勝1敗。
貴景勝を相手に、素早く前まわしを引く持ち前のうまさも見せた。
3場所ぶりに勝ち越した名古屋場所。「ただただ疲れたが、それだけ充実していた」と振り返る。
10勝目を挙げた千秋楽は北勝富士との熱戦。苦しい体勢から反撃して懸命に寄り切り、15日間を通じて奮闘ぶりは光った。
普段は物静かな遠藤が見せた気迫は、師匠の追手風親方が長らく求めていたものだった。
「これまでは勝っても負けても淡々としていた。気持ちを出せるようになったのはいいこと」と述べ、28歳の飛躍の兆しを感じ取る。
膝などに古傷を抱える中、地道に稽古を重ねる姿勢は変わらない。
弟弟子の剣翔は日大時代から先輩の背中を追い「毎日1時間も2時間も四股を踏み続けるなんて僕にはできない」。
日本相撲協会の八角理事長も「足腰がしっかりしているからこそ、大きくない体で上位で10勝できた。それには稽古の裏付けがある」と言う。
新小結だった昨年夏場所は右腕を痛めて不完全燃焼に終わった。
「応援してよかったと思える相撲、自分らしい相撲を取りたい」と臨む秋場所。
序盤戦から土俵を盛り上げる覚悟だ。

■友風
友風が入幕4場所目で西前頭3枚目まで上がってきた。
先場所は横綱初挑戦で鶴竜から金星を挙げるなどし、11勝4敗で殊勲賞も獲得。
今場所は横綱、大関との総当たりが予想され、「楽しみ。せっかくの機会なので、勝っても負けても良い相撲を取りたい」と静かに意気込む。
昨年の秋場所は幕下だったが、1年間で大きく飛躍した。
威力のある突き押しに、思い切りの良いはたきも交えて攻めの姿勢を貫いてきた。
番付を上げるごとに環境が変わっていくこともモチベーションにし、「対戦相手、懸賞、場所入りの時間、土俵入りの位置だって違う。それが楽しみ」と笑顔を見せる。
24歳で今後を期待される若手の一人。
「ベテランの方は強いし、地力もある。経験値だって違う。世代交代していけるように頑張らないと」と意欲たっぷりに話す。
夏巡業では横綱白鵬の胸も借り、「強さを肌で感じられた」と収穫を得た。
自身の出世ぶりを「大学の時はここまで来られるような器じゃなかった」と振り返りつつ、兄弟子で日体大の先輩でもある嘉風から受けた「ここで満足するな」との助言を胸にさらに上を目指す。
先週の稽古で左肩を痛めたが、「大したことはない」と言い切る。
上位にぶち当たっていく秋場所へ向け「良い相撲を取って、後悔のない場所にしたい」と誓っている。

■大栄翔
大栄翔の目の色が違う。
夏巡業から積極的に土俵に上がり、秋場所が近づいてもペースを緩めない。
2日に行われた時津風一門の連合稽古では、幕内14人の中で最多の20番。懸ける思いの強さが表れた。
西前頭3枚目だった名古屋場所を8勝7敗で終え、4場所続けての幕内上位。
横綱大関戦が組まれる番付でも安定して結果を残せるようになり、三役の座を「あと少しのところ」と捉える。
幕下の頃に四つ相撲から突き押しへ変えた。回転のいい突っ張りがすっかり板についた一方で、はたきやいなしが「体に染みついてしまっている」。
無意識に引いて墓穴を掘る欠点を自覚し、番数を重ねて克服に努める。連合稽古でも鶴竜や北勝富士らを相手に、劣勢になっても攻める姿勢を貫いた。
15日間を通じて集中力を保つことも課題の一つ。師匠の追手風親方は「もう一番勝てば、というところでいつも負けていた。そこが遠藤とは違う」と指摘する。
ただ今回は厳しい稽古で自信を得たことで、ひと皮むける可能性を感じさせる。
2015年秋場所に新入幕を果たしてから4年がたった。同じ25歳の朝乃山が夏場所で優勝するなどし、「同世代には負けたくない」との思いもある。
近くて遠かった三役を目指し、生まれ変わる決意で臨む。

■照強
8日に東京都両国国技館で初日を迎える大相撲秋場所で、南あわじ市は同市出身の照強の取組に合わせ、懸賞幕を掲げる。
応援と同市のPRのためで、これまで大相撲で自治体が懸賞幕を掲げたのは数例しかないという。
懸賞幕は縦1.2m、横0.7mで、市章の青色を背景に使った。制作費は約6万円。
ほかにも懸賞金1本7万円を15日間出すため、費用は計約110万円という。
照強の取組前に懸賞幕が土俵を回り、その際に場内では「淡路島たまねぎ最高!南あわじ市」とのキャッチフレーズが流れる。
照強は阪神・淡路大震災が起きた1995年1月17日に生まれたことで知られ、今年の春場所で新入幕を果たした。
7月の名古屋場所では12勝を挙げ、敢闘賞を受賞。同市は、特産品などをPRする「ふるさと応援大使」に任命している。

■炎鵬
大相撲秋場所が8日に東京都両国国技館で初日を迎える。
金沢市出身で、自己最高位の西前頭11枚目で臨む炎鵬がこのほど、スポーツ報知の取材に応じた。
人気の小兵力士は、7月の名古屋場所で幕内初の勝ち越しを決めるとともに、初の三賞となる技能賞を受賞。
今夏の甲子園で準優勝した同郷・星稜高の活躍を刺激に、さらに相撲を磨き故郷にいい知らせを届けることを誓った。
身長168cmで、体重は関取最軽量98kgの炎鵬。
小さな体でけがも抱える中、懸命に大型力士に立ち向かう姿がファンの胸を打ち、人気はうなぎ登りだ。
館内からは幕内トップクラスの声援を浴びる。照れながらも真っすぐな目で思いを語った。
「本当にありがたい。でも力士なので、実力で名を上げるのがうれしいこと。しっかり力をつけたい」
自身は満足していないが、結果が人気に追いついてきた。
7月の名古屋場所は9勝6敗と幕内2場所目で初の勝ち越し。
新入幕だった5月の夏場所では右足を負傷した影響などで、勝ち越しに王手をかけながら、終盤の6連敗で負け越した。
名古屋でも終盤に右足首を負傷するなど苦しんだが、何とか勝ち越しを決め、涙を流す場面もあった。
「夏場所で7勝2敗から負け越したので『やっと勝ち越せたな』という思い。トータルすると本当にいい場所になった」
珍しい技身につける さらに、新入幕時に目標としていた初三賞となる技能賞も獲得。それでも向上心が尽きることはない。

※朝玉勢
大相撲秋場所新十両の朝玉勢が5日、東京都墨田区の高砂部屋で、大阪・近大付高時代の恩師である奥谷猛さんから化粧まわしを贈呈された。
奥谷さんの座右の銘「志固精進」の刺しゅうを見た朝玉勢は「一生懸命頑張って勝ち越せるように。スピードある自分の相撲を取りたい」。
奥谷さんにとっては指導者として最初に育てた力士といい「気持ちが伝わる力士になってほしい」と期待を込めた。