本場所 5日前 情報!

■鶴竜
秋場所で2場所連続優勝を狙う鶴竜は2日、東京都両国国技館の相撲教習所で行われた時津風一門の連合稽古に参加し、申し合いで16勝2敗と元気な姿を見せた。
大栄翔を軽快な動きで翻弄し、一門外から呼んだ北勝富士は力強い寄りで攻めた。
「当たりが強い押し相撲の人とやりたかった」との狙いで指名した2人に対しては、ともに6勝1敗で終え、「暑かった割には、ぼちぼちできた。やってよかった」と満足そうだった。

■白鵬
大相撲で歴代最多42度優勝の横綱白鵬関(34)=本名ムンフバト・ダバジャルガル、モンゴル出身(宮城野部屋)が日本国籍を取得した。
3日付の官報に告示された。
外国出身力士が引退後も、親方として日本相撲協会に残るには日本国籍が必要だった。
白鵬関は来年の東京五輪までは現役を続ける意向を持っている。2007年2月には日本人女性と結婚した。
海外出身親方では、米ハワイ州出身の武蔵川親方(元横綱武蔵丸)、モンゴル出身の友綱親方(元関脇旭天鵬)、ブルガリア出身の鳴戸親方(元大関琴欧洲)が師匠として部屋を構えている。
白鵬関は01年春場所で初土俵を踏み、04年夏場所新入幕。
07年夏場所後に横綱に昇進した。15年初場所で大鵬を抜く最多33度目の優勝を遂げ、17年名古屋場所で魁皇の歴代最多通算1047勝を抜いた。
協会は現役時代に著しい功績を残せば、引退後に現役名のまま親方になれる「一代年寄」を授与する例があり、過去に大鵬や北の湖、貴乃花がいる(千代の富士は辞退)。
優勝20度以上が一つの目安とされ、白鵬は実績面では申し分ない。

■豪栄道
大相撲秋場所を前に時津風一門の連合稽古が2日、国技館内の相撲教習所で行われ、一門外の大関豪栄道が参加し、小結遠藤、平幕の正代、豊山と相撲を12番とり、10勝2敗だった。
「上位陣がいっぱいいるし、本場所で当たる相手と相撲をとりたかった」と参加した理由を説明。
先場所は右肩腱板不全損傷で7日目から途中休場、秋場所は8度目のかど番で迎える。「そんなこと考えてもしょうがないので、前向きにやります」。
巡業を休み、番付発表翌日の8月27日から相撲をとる稽古を再開した。
右肩の状態を問われて「大丈夫です。(右手を)しっかり使えているし、大丈夫」。秋場所は16年に全勝優勝、17年と昨年が優勝次点と相性がいい。
「優勝できるよう、しっかり頑張ります」と前向きだった。

■貴景勝
大相撲秋場所二所ノ関一門による連合稽古が東京都江東区の尾車部屋で行われ、大関から転落した関脇貴景勝は小結阿炎らと5番取って1勝4敗と精彩を欠いた。
現行制度では同場所で10勝すれば大関へ復帰できるが、番数も調子も上がってこない。
押し込む馬力も、押されて残す下半身もない。
玉鷲には立ち合いの当たる位置を少しずらされただけで、前へ落ちて手をついた。
わずか5番。貴景勝はそれ以上、土俵へ入ろうとはしなかった。
「右肩上がりできたが、ここにきてパフォーマンスが落ちている」。
5月の夏場所で右膝じん帯などを損傷して途中休場し、7月の名古屋場所も全休。
夏巡業も休んだ貴景勝にすれば、番数を取って相撲勘を取り戻したい時期だが、夏場所以降、関取との稽古は横綱審議委員会による稽古総見での5番を加えてわずか10番にとどまっている。
見守った大相撲解説者、舞の海秀平氏は「厳しい。立ち合いの当たりも戻っていない。押されると踏ん張れない。関取と稽古ができるところまで戻っていないのか。膝の状態に意識があり、立ち合いに集中力を研ぎ澄ますところまでいたっていないのでは」と指摘する。
不世出の大横綱双葉山以前、力量の充実は「心技体」ではなくよく「心気体」と表した。
貴景勝は「最後は気持ち。闘争心。もともと体力やパワー、技術で勝ってきたわけじゃないから」。真情の発露が気となって、自らの体を突き動かす。

■北勝富士
大相撲秋場所を前に時津風一門の連合稽古が2日、国技館内の相撲教習所で行われ、一門外の東前頭筆頭北勝富士が参加。横綱鶴竜と相撲を7番とった。
実は前日1日に時津風部屋に出稽古し、居合わせた鶴竜から、この日の連合稽古に誘われていたという。
教習所にある3つの土俵のうち、端の土俵で他の力士と4番とった後、鶴竜が中央の土俵に上がったのを見て、スルスルッと接近。
「横綱と稽古できるチャンスはそうそうない。待機していたら、呼んでもらった」と相撲を7番とり、1勝6敗。締めのぶつかり稽古では胸を出してもらった。
「横綱の圧力、はたきを体に覚えさせようと考えてました。最初の1番はいい相撲だったし、その次には勝てた。長期戦になるとダメだけど、本場所は一発勝負。しっかりやれば…」と秋場所に向け、イメージを膨らませていた。

■照強
大相撲秋場所に、東前頭9枚目で臨む照強が、充実した稽古内容に満足そうだった。
前日に続き2日、伊勢ケ浜一門の連合稽古が東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で行われた。
この日は白鵬が参加せず、平幕以下の関取衆で申し合いを行った。
照強は24番取って15勝9敗。特に同じ小兵で西前頭11枚目の炎鵬との稽古は、激しい動きと壮絶な突き押しの応酬など、熱のこもったものとなり、途中からは三番稽古になるほど。
足を痛めたため土俵を離れることになったが、気迫あふれる内容だった。
「久しぶりに熱い稽古が出来て燃えた。オレはライバルとは思ってないけど、アイツが張り差しできた瞬間、頭がプチンと切れて記憶が飛んだ。おかげでいい稽古が出来た」と炎鵬との相撲を、笑みさえ浮かべながら振り返った。
入幕3場所目だった7月の名古屋場所は、初の幕内勝ち越しどころか、優勝次点の12勝を挙げ初の三賞(敢闘賞)を受賞した。
物おじしない性格で、この日、白鵬が来なかったことも「横綱が来ると三番稽古とか、どうしても横綱中心の稽古になる。たまたま今日は来なかったことで(複数の関取衆で時間をかけて申し合いができる)いい機会かなと思ってやりました。久しぶりに熱い稽古が出来た」と満足そうに話していた。

※新弟子検査
大相撲秋場所の新弟子検査が2日、東京都両国国技館で行われ、受検した2人とも身長167センチ、体重67キロ以上の体格基準を満たした。
合格者は内臓検査の結果を待ち、初日に発表される。
モンゴル出身で福岡・希望が丘高に相撲留学し、昨年の世界ジュニア選手権無差別級準優勝のトムルバートル・テムレン(18)=出羽海部屋=は興行ビザ取得後の11月の九州場所以降に初土俵を踏む見通し。
180センチ、137キロでパスし「横綱になりたい」と抱負を語った。