本場所 9日前 情報!

■白鵬
大相撲秋場所で、3場所ぶり43度目の優勝を目指す横綱白鵬が29日、東京都墨田区内の部屋で、朝稽古に汗を流した。
この日は軽めの稽古に終始。稽古場に姿を現すと、10分ほどの柔軟で体をほぐした。
土俵に入ると、三段目の若い衆相手に、立ち合いの踏み込みの確認を入念に7本繰り返し、受けの稽古も17本。
18分ほどで土俵を離れ稽古場から引き揚げた。
相撲を取る稽古は、16日の夏巡業を最後に行っていないが、ペース配分を考慮しながら秋場所に向け調整を続けるようだ。
部屋を引き揚げる際には、かねて親交があり、この日発表されたラグビーW杯代表で、2大会連続のキャプテンとして選出されたフランカーのリーチ・マイケルについて言及。
「日本で開催されるW杯だから、日本中の人をわかすために活躍してほしい。何よりも勝つ。そのことに尽きる」とエールを送った。
リーチ・マイケルはラグビーの普及のためにモンゴルから、母校の北海道・札幌山の手高に留学生を招くプロジェクトに取り組んでおり、その際に白鵬が協力の手を差し伸べている。
「リーチさんだからできる素晴らしい社会貢献」と、異国の地で活躍する同じ境遇にあるスポーツマンをたたえていた。

■栃ノ心
大相撲秋場所を通算3度目のカド番で迎える大関栃ノ心が29日、東京都墨田区の出羽海部屋へ出稽古し、関脇御嶽海らと12番取り、10勝2敗だった。
勝ち数はまずまずだが、名古屋場所途中休場の引き金となった古傷の右膝が万全ではなく「まだまだ力が入らない。左足だけで相撲を取っている感じ」と、すっきりしない表情だった。
左肩にも故障を抱える中、まわしを取ってからの引き付けは健在。
そこから一気に寄り切れず、振ってから攻め直すなど出足に力強さを欠いた。
碧山との稽古では右膝をかばって途中で相撲をやめる場面もあった。
カド番脱出へ、まずは勝ち越しを目指す。普段と違う重圧がかかる場所となるが、報道陣の「やることをやるだけか」との質問に「そう」と短く答え、決意を示した。
16場所連続三役在位の御嶽海は10番で、2勝8敗と精彩を欠いた。

■貴景勝
右膝負傷で先場所全休し大関から陥落した関脇貴景勝が29日、都内の部屋で連日、幕下相手に相撲を取った。
前日より2番増やし、14本取って、鋭い出足と押しの圧力で全勝した。
踏み込みの低さ、当たりの強さも文句なし。患部の動き、強度に不安はなかった。
この日は右膝に加え負傷していない左膝にも同様にテーピング。
片足だけ可動域が制限されることに違和感がありバランスを取った。
「自分にとって合った形、力が入りやすいように。不安を消していく」。細心の注意を払い、最善の方法を試行錯誤していく。
関取衆との稽古は再開しなかったが、「スタミナ、相撲勘を戻さないといけない。痛さはない。番数をこなしたい」。初日にきっちり照準を合わせている。
名古屋場所前以来となる相撲を取る稽古を再開したばかり。
また、自身が起こした暴行問題の引責で昨年12月に引退したモンゴル出身の元幕内貴ノ岩のアディヤ・バーサンドルジ氏が訪れ、消滅した貴乃花部屋、転籍した千賀ノ浦部屋で寝食をともにした貴景勝らと再会した。
所用で数日前に来日した同氏は、現行制度では秋場所で10勝すれば大関へ復帰できる貴景勝について「相撲勘はすぐ戻る。体の張りもある。(大関復帰は)大丈夫でしょう」。
かつての弟弟子の太い二の腕を、頼もしそうに触れた。