2019.07 本場所 14日目 情報!

■鶴竜
横綱鶴竜(33=井筒)がわずか1秒5で友風(24=尾車)に金星を配給した。
初めて初日から12連勝を記録し、さらなる更新を狙って立ち合いは頭からぶつかった。
だが「相手がよく考えてきた」と、はたき込まれて土俵下に転がり落ちた。
「考えが甘かった。それだけ」と反省。
初顔合わせのやりにくさを問われると「ない!」と、普段の温厚な言動とは一変、珍しくいら立った様子で言い放った。

■白鵬
大相撲名古屋場所13日目(19日、ドルフィンズアリーナ)全休明けで43度目の優勝を目指す横綱白鵬(34)は平幕妙義龍(32)を小手投げで退けた。
白鵬は勝負のついた直後の動作が不要な危険な動作などとみなされ、取組後に“物言い”がついた。
結び前の一番。4大関が全て休場する昭和以降初めての異常事態を受けて、既に勝ち越しを決めている西前頭7枚目妙義龍が抜てきされた異例の取組。
妙義龍が横綱の右脇に顔を入れて潜り込んだが、白鵬はその首根っこを肘で強烈に絞め上げた。
相手の首をきめて体をコントロールした横綱は、相手の首をひねりながら小手投げ。
妙義龍は体を一回転させながら尻から落ちた。
ところが次の瞬間、白鵬が不要な動きをみせる。
首に巻いた右腕をほどきながら妙義龍の後頭部を跳ね上げ、腕はそのままガッツポーズのように大きな弧を描いた。
NHKで解説を務めていた北の富士勝昭氏(77=元横綱)は「これはいけません」。
土俵下で見守った高田川審判長(元関脇安芸乃島)は「最後は余計。(勝負がついて)終わってからなのに見苦しい。お客さんがみても見苦しい。首だから引っ掛かったらけがをする」と憤った。
白鵬は「(鶴竜とは)並んではいない。こちらは西の横綱ですから。ついていく」。番付の慣例で、半枚差のある東西の地位を謙虚に表現した。
だが3月の春場所千秋楽では残されていた土俵上の神事を待たず、インタビューの最中に館内へ「三本締め」を促し、日本相撲協会の懲罰規定に抵触する懲戒処分「けん責」(将来を戒める)を受けた記憶は新しい。

■遠藤
大相撲名古屋場所13日目(19日、ドルフィンズアリーナ)人気の平幕遠藤は初顔合わせの志摩ノ海を寄り切って5連勝。
3場所ぶりの勝ち越しを決めた。
右からの張り差しで立ち合ってすぐにもろ差しを果たし、わずか1秒6の電車道。
このまま星を重ねれば、昨年夏場所以来の三役返り咲きもみえてくる。
「(内容は)勝てたからよかった。集中して取れているし、(残り2日も)集中して取る」。三賞候補も視野に入ってきた。

■友風
館内に座布団が舞う光景を、友風はのみ込めずにいた。
引き揚げる花道で、足元にあった座布団に気付き、「ああ、勝てたのかな」。初の横綱挑戦で金星を挙げた喜びは、すぐには湧かなかった。
土俵上で鶴竜と向き合うと、「どうやって相撲を取ればいいんだろう」と戸惑った。
それでも、花道にいた師匠の尾車親方(元大関琴風)の姿を見つけ、平常心を取り戻せた。
横綱の低い当たりを、両手を出して止め、右に体を開いてはたき込んだ。
師匠も「どうやって負けるかを見ようと思ったが、まさか」と驚きを隠せなかった。
初土俵から14場所目での金星は、年6場所制となった1958年以降では、幕下付け出しを除けば小錦に並び最速。
4大関不在で巡ってきたチャンスを見事に生かし、「(日体大の学生だった)3年前は雲の上の存在だった。取組を組んでもらい、すごく幸せなこと」と言葉に実感を込めた。
一昨年夏場所のデビューから、負け越しなしで順調に番付を上げてきた。西前頭7枚目で挙げた10勝目は最高の輝きを放った。

■照強
大相撲名古屋場所13日目(19日、ドルフィンズアリーナ)照強は5連勝で11勝目を挙げた。
阿武咲との真っ向勝負で一度は下がったが、頭を下げての速い出足で押し出し。
「立ち合いでしっかり当たれている結果。相手が引いてくれたので、そこを落ち着いて出られた」と充実感に浸った。
身長169センチの小兵。最近は立ち合いの当たりに手応えを感じており「当分変化することはない」という。
14日目の相手も三役経験者で、2学年上の北勝富士。
「上位ですけど、自分からするとスター世代。しっかり集中していい相撲を取る」と力強かった。

※大相撲名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)
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