2019.07 本場所 13日目 情報!

■鶴竜
初めて初日から12連勝。
すぐに右上手を引いて千代大龍を止めると、出し投げで後ろ向きにして右足で左足を払った。
流れるような手順に「体が勝手に反応した。自分の相撲ができている」とうなずいた。
単独トップで残り3日。
昨年夏場所以来の賜杯も見え始めたが、「きょうは終わったからあしたに集中する。最後までその繰り返し」。
冷静な口ぶりは変わらない。

■白鵬
賜杯奪還に向けて落とせない難敵との一番を、白鵬は慎重に物にした。
全休明けの12日目を終えてもトップの鶴竜と1差をキープ。
4大関全員が不在となった寂しい土俵で、横綱の務めをしっかりと果たしている。
胸を合わせてじっくりと攻めた横綱に、八角理事長は「御嶽海は動けなかった。この辺はさすが」と舌を巻いた。
前日は高安の休場により、2015年夏場所以来、4年ぶりの不戦勝だった。
賜杯争いは鶴竜との一騎打ちの様相。
千秋楽には直接対決が待つが、「まだ3日ありますから」。
逆転優勝をしっかりと視界に捉えつつ、泰然と構えた。

■逸ノ城
勢いに乗る初顔の友風を退けた。
もろ差しを許したが、がぶられてもびくともしなかった。
両まわしを引くと、じわじわ圧力をかけて寄り切り、「まわしをしっかり取れた」と余裕の表情だった。
給金を直して残り3日。
「ここから全部勝つ気持ちでいきたい」と意欲的に話した。

■琴恵光
佐田の海を破り6連勝で、2場所連続の勝ち越しを決めた。
もろ手で突いて起こすと、タイミング良く引き技で仕留めた。
「まわしを取らせたくなかったので距離を取っていこうと思った。
うまく反応できた」とにんまりだった。
幕内で初めて勝ち越した夏場所は11日目から5連敗して8勝止まりだった。
「先場所の経験を今場所に生かさないと」。
さらに白星を積み重ねることを誓った。

■炎鵬
勝ち越しの懸かった一番に限って、新入幕の先場所から8連敗を喫した。
先場所の千秋楽で激闘を演じた東前頭9枚目松鳳山に押し倒されて7勝5敗。
さらに倒れ込む際に右足首をひねり、花道へ引き揚げる際は足をひきずるように歩くなど、思わぬアクシデントにも見舞われた。
支度部屋では患部を氷のうで冷やしたが、痛みについて問われると「大丈夫です」と強調した。
相撲については「滑ってしまった。自滅です。運が悪かったとしか言いようがない」と話した。

■琴勇輝
幕内で10場所ぶりの勝ち越しを決めた。
輝をほぼ一方的に攻めて押し出した。
「昨日はちょっと消極的な相撲だったんで、今日からまた自分らしい、思い切った相撲を取ろうと決めていた」と言い、勝ち越しを「もうめちゃくちゃうれしい。ごめんなさい。その言葉でしか表現できません」と喜んだ。
16年夏場所で関脇を務めた男が膝の故障などで苦しみ、今場所で7度目の帰り入幕。
「嫁さんの里が岐阜なんで、今場所は応援が多いんです」。3月13日に授かった長女も力をくれた。
「今日、場所に来る前に嫁さんが宿舎に来て、子どもを一瞬だっこできたんですよ」と、底抜けに明るい笑みを浮かべた。
「生後4カ月ですが、今場所は成長が著しくて、寝返りを打ったんです。日々、癒やされる。俺も頑張んなきゃと思います」。パパが強さを見せつけた。

■照強
妙義龍に押し込まれたが、うまく右に回り込んだ。
一瞬間が空いた後に低く当たり、焦った相手のはたきに乗じて押し出し、「調子が良い。きょうも集中していた」。
取り口は無心で覚えておらず、支度部屋で付け人に聞いていた。
新入幕から3場所目で初めて勝ち越し、10勝まで上積み。
「2桁か。実感が湧かないな」としみじみ。
炎鵬とともに土俵を盛り上げる小兵は、「一番でも多く勝てるよう、気合を入れていく」と力強く話した。

※大相撲名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)
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