2019.03 本場所 14日目 朝 情報!

■白鵬
優勝に“王手”をかけた。
逆転Vの望みもあった豪栄道の素早い動きにも慌てず、左を差して寄り切った。
ご当所大関の登場で館内は「豪栄道コール」一色となったが、「いい声援の中で相撲が取れた。気持ちよかった。満員御礼ですからね」と力に変えた。
今日にも、自身の史上最多を更新する42度目の優勝が決まる可能性がある。
「この13日間の相撲を取り切れれば」と、気負いはなかった。

■栃ノ心
崖っぷちに追い込まれた。
鶴竜と右四つになったが、寄り切られた。
低く頭をつけられ、後手後手に回り、相撲を取らせてもらえなかった。
一時は6勝3敗と“貯金3”だったが、2大関、2横綱に4連敗して6勝7敗、ついに黒星が先行してしまった。
14日目は先場所優勝の玉鷲、千秋楽は大関とりの貴景勝との対戦が予想されるが、残り2戦で1番も落とせない。
支度部屋では「しゃあないな…。明日に向けて気持ちを切り替えます」。
昨年名古屋場所から在位5場所、大関の座は風前のともしびだ。

■貴景勝
高安を一気に押し出して9勝を挙げた。
迷いない相撲で連敗を止めても、支度部屋ではいつも通り表情は崩さない。
「やれることをやろうと思った」と淡々としたものだ。
今場所後の昇進には内容も問われるだけに、敗れていれば印象はよくなかった。
八角理事長は「大関を相手にね。気持ちが全然違うんじゃないかな」と言い、精神的にも大きいとみる。
昇進の目安とされる2桁勝利まであと1勝としても、「欲が出ちゃうと終わり。その日の相撲を取り切って感情はそこまで」。
本人は星勘定をしないが、次の白星は大きなものを運んできそうな雰囲気がある。

■逸ノ城
1敗で白鵬を追う逸ノ城は直近5連敗中の御嶽海をはたき込みで下し1敗をキープした。
立ち合い、左で張って右でかち上げると、出足と圧力が売りの御嶽海の動きが止まった。
すかさずはたいて、1秒余りで勝負を決めた逸ノ城。
「中に入れないように。最初から決めていた」と、こともなげに振り返った。

■嘉風
嘉風の勢いが止まらない。
身長で14センチ、体重で50キロ上回る191センチ、198キロの碧山に低い姿勢からぶちかますと、相手の突き、押しにひるむことなく前進。
最後は背後にまわり込み、送り出した。
平成29年秋場所以来の、幕内自己最多に並ぶ8連勝。
3場所ぶりの2桁勝利(10勝以上)に到達だ。
「しっかり当たることを意識したが、意識しすぎると体が動かなくなる。(そのバランスが)なかなかうまくいかないのが相撲の難しいところであり、おもしろいところ」とうなずいた。
相撲人生を心から満喫している幕内最年長の37歳が、幕内自己最多連勝記録の更新に挑む。