2018.11 本場所 千秋楽 翌朝情報!

■高安
25日、福岡市博多区の福岡国際センターで行われ、土浦市出身の大関高安は関脇御嶽海に敗れて3敗目を喫し、初優勝を逃した。
結びの一番で御嶽海のすくい投げに屈した。
相手に押し込まれながらも耐えたが、右上手を取って前に出たところをすくわれた。
取組後の支度部屋で高安は、悔しさを押し殺すように無言を貫いたが、支援者らを前にした打ち上げでは「近い将来、優勝報告できるように頑張る」と来場所以降の活躍を誓った。

■御嶽海
初優勝を目指した大関高安の夢を打ち砕いた。
勝てば小結貴景勝との優勝決定戦に持ち込める高安を、すくい投げで破って7勝目。
すでに負け越しが決まっている中での一番だったが、意地を見せた。
長期戦を覚悟していた。
高安のかち上げに負けず、立ち合い左差しで土俵際まで後退させたが残られた。
それでも「すぐには決まらないと思っていたから焦らなかった」。
その後は互いにまわしをつかんで探り合い。
1分を過ぎたところで右を巻き替え、すくい投げで大関を転がした。
前日14日目に負け越しが決まったが、関脇在位の可能性も残した。
今年最後の一番を会心の相撲で飾り「良かったです。次につながる良い相撲だった」とうなずいた。

■貴景勝
25日、東小結の貴景勝が13勝2敗の成績で初優勝を果たした。
22歳3カ月での初制覇は、年6場所制となった一九五八年以降に初土俵を踏んだ力士で六番目の年少記録。
初土俵から所要二十六場所での賜杯獲得も、幕下付け出しを除けば年6場所制では曙に並んで4位のスピード記録となった。
貴景勝は9月の秋場所後に所属していた貴乃花部屋が消滅し、千賀ノ浦部屋に移籍して臨んだ九州場所での賜杯獲得となった。

■妙義龍
千代大龍を圧倒して勝ち越した。
2日目に稀勢の里を破って約5年ぶりの金星を獲得した場所を「本当に良かった。勝ったり負けたりだったけど、15日間のトータルだから」と振り返った。
来場所は19場所ぶりの三役復帰が確実。
この間、けがで十両落ちも経験した32歳は「今から強くなるわけじゃないから、この状態を維持できるようにしたい」と静かに意気込みを示した。

■松鳳山
昨年名古屋場所以来となる2桁白星を挙げた栃ノ心との一番は、立ち合いが3度目で成立。
怪力の大関から計3発のかちあげをもらい、ぱっくり切れた上唇からの流血が痛々しかったが、「勝利の勲章」と胸を張った。
最初は手つき不十分。
藤島審判長が手を挙げたのに気付かず、10秒ほど相撲を取って松鳳山が土俵下へ転がった。
行司待ったとなった後の3度目は、物言いが付いたものの、相手の右爪先が蛇の目をはいており、軍配通りに勝ち名乗り。
苦労して手にした白星に「うれしいが、頭がくらくらする」。

■阿武咲
敢闘賞をもぎ取った。
勝てば受賞が決まる一番は2戦負けなしと好相性の豊山。
立ち合いで低く当たって相手を起こすと、持ち味の突き押しで一気に土俵下まで運んだ。
今年初場所で右膝を痛め、十両陥落も味わった。
それだけに11勝での受賞に「素直にうれしい」と笑顔。
「膝の状態も良くなった。けがをしてから、ここまで前に出られることはなかった。自信になる」と話し、来年の飛躍を予感させた。