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01.相撲は楽し
レビ桟敷(さじき)という言葉がある。土俵のすぐ下にある桟敷席をもじって、テレビで相撲観戦することを表したものだ。このテレビ桟敷での観戦を、皆さんはどのようにして楽しんでおられるのだろう。
友人は、相撲中継が始まると決まって近所の理髪店へ出かける。頭を刈ってもらうわけじゃない。熱烈な相撲ファンの店長と一緒に相撲観戦を楽しんでいるのだ。その理髪店には、他にも数人の相撲ファンが集まってくる。相撲が縁で親しくなった人たちだ。それぞれのひいき力士が勝った負けたで、冷やかしたり騒いだり。この時間に散髪してもらうと、きっと時間がかかるに違いない。
母も毎日欠かさず相撲を見る。茶の間のテーブルには、熱燗とつまみが用意され、新聞のスポーツ欄が開いてある。そこに掲載された「今日の取り組み」に赤ペンで勝敗を書きこみながら、ここでも勝った負けたで大騒ぎ。母の歓声があまりに大きいものだから、父は「もう少し静かにしろ。俺が暴力でもふるってると思われるじゃないか」とたしなめている。
挿絵と文章は関係ありません
髪店にたむろす友人、夫婦で晩酌する父母、そして私..... テレビ桟敷では人それぞれの楽しみ方がある。三者に共通しているのは、手元にエンピツと星取クイズの成績表があることだ。やはり、これが無いと相撲を見ている気がしない。というか、これがあるから相撲観戦も興奮する。たまたま点数が良くて入賞のかかった一番を迎えると、いい年をして心臓がドキドキしてくる。そうやって一喜一憂しながら、いつの間にか相撲がさらに好きになり、力士にも詳しくなっていった。
が身を考えると、部屋に閉じこもって相撲中継を見ている姿はずいぶんマニアックだ。テレビとラジオを同時に、両方の解説に耳を傾けている。「変人」と呼ばれても仕方ない。そこまでして相撲情報を欲するのはなぜだろう?よく考えたら、それもこれも星取りクイズでいい成績を取りたいがためだ。こうなってくると、私は相撲が好きなのか星取りが好きなのか判らなくなってくる。まあ、どちらでも構わないが。
(2003/03/01)
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